~ 恩師の「心行の解説」下巻より ~
講演 五
「六根あるがゆえに己が悟れば菩提と化すことを悟るべし」
先の続き・・・
私たちは肉体という船に乗りまして人生の海原を
旅しているわけですから、
よほどうまく羅針盤を動かさないといけません。
この羅針盤は、何事をするにも自分の心で
一度判断してみることです。
あちらへ行ったほうがいいか、
こちらへ行ったほうがいいか、と考えてみます。
この時、両親が嘆くほうに行けば必ずひどい目に遭います。
喜んでくれるほうを選んでいけば必ずうまくいきます。
なぜうまくいくかと言いますと、私たちの両親こそ、
神が私たちに与え給うたお方だからです。
「その父と母との導きに従うものは、神なる私を敬い、
神なる私の導きに従うことであることを知りなさい」と
このように神は言われます。
両親が喜んで下さる道は、神が喜んで下さる道ですから、
狂いはないのです。
両親の悲しまれる道を進んだら神が悲しまれるから、
失敗の道を辿ります。
私の人生の羅針盤は二十歳の時に頂きました。
そして少しでも安心していただくように、
親には心配をかけたくないと思っていますのにこれも試練で、
心配をかけなければならないようなことも起きますね。
それは必ずひどい目に遭います。
心配をかけただけまた自分が苦しみを味わいます。
仮にもお亡くなりになっていても、
親に安心していただくようにすれば両親はあの世で
喜んで下さいます。
私たちは神のご意志に背いて、絶対に幸せになることはできません。
神様と全く同じ生命を頂いている私たちが、
その意味さえ分からなくなって
自ら苦しんでいると、
その痛みはそのままこちら側の神様に通じるはずですから、
自分を苦しめてはなりません。