添付のお写真はお釈迦様が菩提樹下で悟りを開いた後、ヴァーラーナスィーの
サールナートにおいて、5人の修行仲間(五比丘)に初めて仏教の教義を説きました。
この初転法輪の地を見学・訪問された時の恩師「長尾弘」先生です。
~ 恩師の「心行の解説」下巻より ~
講演 六
先の続き・・・
世の中には数々の宗教があります。
その宗教によりまして先祖供養、
或いは浄霊、除霊などの特色を持って法・道を説いておりますが、
ほんとうの正しい教えはお釈迦様のお説きくださいました正法であり、
イエス様がお説き下さいました愛の正しい教えです。
高橋信次先生は、
釈迦・イエスの教えの原点に還れとおっしゃいました。
現在の仏教もキリスト教もお釈迦様、イエス様の
お説き下さった教えとは遠く離れております。
お釈迦様は亡くなった方のために拝んで祀りなさい、
そして物を供えなさい、ローソクを立てなさいとは
おっしゃっておられません。
このようなことがなぜ日本の仏教の中に習慣になってしまったか
について少しお話させていただきます。
仏教はインドの地において二千五百有余年の昔、
ゴータマ・シッダルダ(お釈迦様)がお説き下さった教えです。
もともとゴータマという王子様だったのです。
釈迦族というのは、アメリカのインディアンにコマンチ族とか
アパッチ族とかがありますように、
インドのシャキャ族という一つの部族で、その王子様だったのですね。
このお釈迦様が、人はなぜ苦しむにかと疑問を持たれたのです。
生後間もなくお母様が亡くなられて、
お母様の妹さんが継母となって育てられました。
お釈迦様は、
人間として生を享けたすべての者がなぜ悲しまなければならないのか、
なぜ苦しまなければならないのか、なぜ病気をしなければならないのか、
なぜ死んでいくのであろうかと、
そういう生死の問題について深く疑問を持たれたのです。