添付のお写真はその昔、モーセが出エジプト記でお馴染みのエジプトで奴隷として
使われていたユダヤの同胞約四十万人を助け出し神より授かったと言われている
カナンの地(今のイスラエル)へ旅する途中で水に困り、手にしていた杖で岩を叩き水を
得たと言われている正にその岩の前に立ち両手を高く揚げられて祈りのポーズを取られている
恩師「長尾弘」先生です。
~ 恩師の「心行の解説」下巻より ~
講演 六
先の続き・・・
いろいろな儀式の中に一つの例を取りましても、
現在の日本の仏教ではお灯明をつけ、
線香を立てるのが普通の仕来たりになっていますが、
しかしお釈迦様の当時はそんなことはしませんでした。
ローソクはなぜつけるようになったか。
お釈迦様は八正道の中で常に正しく仕事をしなさいと
正業に就くことを説かれました。
その正しい仕事は主として昼間行われなくてはいけません。
その頃は電気もありませんから夜は真っ暗です。
当初、お釈迦様の説法は夜のほうが多かったのですね。
夜、真っ暗の場所で説法を聞かせていただいても
お顔が見えないので、
「何とかお釈迦様のお姿を拝みたい」という人々の願いから
お釈迦様の前でかがり火を焚いたのですね。
今でいえば照明と同じことです。
それがいつの間にかお灯明になりました。