せろふえ

チェロとリコーダー
自閉症の娘
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とっちらかっているので、気になるカテゴリーやリンクを

ジャック・リッチーのあの手この手

2024年09月08日 | 
 ジャック・リッチーに飽きたわけでもないのだが、ちょっと読み終えるのに時間がかかった。1個読むととりあえず置いて何か別のことをやり始めるからだ。
 これもおもしろく、でも期待したターンバックルものが少なかった。
 いつもの犯罪小説?以外にもSF?あるいはホラー?みたいなものまでバラエティーに富む内容。検索したが、23編の題名が書いてあるところを見つけられず、そうかといって自分で打つ気にもなれず、すみません。


モンゴルのおすそわけ 岸本葉子

2024年08月16日 | 
 図書館の特集(なんだっけ?)本コーナーにあって借りた。著者はエッセイストらしいのだが、とてもプロとは思えないシロートくさい文章(失礼!シロートのたわごとです)。癌闘病記が売れたらしい。でもおもしろかった。
 モンゴルでは夏の間、ろくに食事など取らず発酵乳?を何Lも飲んで、チーズは食っているらしいが、それで生きているらしい。モンゴル人には野菜を食べたことがない人たちが(たくさん?)いるらしい。あの草だらけのモンゴルで。すごい。

 お盆休み明けの今日、台風だ。次女は作業所に行くことを心待ちにしている感じなのだが、大丈夫かなあ。まあ、ちょっとでも行けて仲間や職員の顔を見られればそれだけでもいいのだが。

 岸田がやめると言ったらしいが、何の意味も無い。自民党は裏金についてなんら責任を取っていない。旧統一教会とは深く結びついたままだ。自民党はとっとと下野しろ。

 昨日はチェロ弾かず。笛吹かず。鍵盤はいつものメヌエットだけ。いかん。

松本サリン事件報道の罪と罰 河野義行 浅野健一

2024年08月15日 | 
 図書館で見かけて借りて、それこそ怒り狂いながら読んだ。まったくマスゴミはマスゴミのまま、今もほとんど何も変わっていないと思う。
 当時うちでは読売新聞なんかとっていて、もう、個人的には読売新聞なんてくそ新聞だと思っていたが、この時の
 会社員(河野さんのこと)が「オレはもうダメだ」と言っていた。
 と言う記事を読んで、とても違和感を感じたことをよくおぼえているのだ。
 読売だけじゃない。比較的まともだと思える東京新聞も、それからTBSも、ほんとにダメ。今もほとんどかわらない。マスゴミがダメなのは、この場合もちろん警察、検察がダメなのだが、それに無抵抗で組み込まれているマスゴミの罪はかぎりなく重い。

 すぐ思いつくのは耳に入ってしまうNHKのニュースで「警察への取材で××××だとわかりました。」警察への取材ではなにもわからない。「警察に取材したところ××××と言っています。」と報道すべきだ。
 最近の新聞で目に付くのは「警察は××××について不起訴にしたと延べ、その理由は発表していない。」と言う記事で、なぜ不起訴なのかちゃんと追求しろと思う。嫌疑不十分なら嫌疑不十分で良い。証拠がないとか、ちゃんと言え。それなのに今日のなんか不起訴の容疑者の名前が実名で報道されている。起訴もできないのに実名で報じるのなんて、起訴はできないけれどいじめろと言うことなのか。むちゃくちゃな人権侵害だ。

イスラエル軍元兵士が語る非戦論 ダニー・ネフセタイ

2024年08月10日 | 
 とても感心して読んだ。イスラエルで生まれ育ち、その後イスラエルの欺瞞に気づいて真の平和への取り組むその姿勢に感心し、敬服する。
 特にイスラエルでなんの疑問も感じず愛国的に軍のパイロットを目指していたあたりは、なるほどそうかもしれないと感心して読んだ。
 それこそすべてのイスラエル人に読ませたいが、たとえ訳されて読ませても絶対に改心しない。彼らに限らず、間違った考えにとりつかれている者の心を変える特効薬はない。真実も彼らには意味がないのだ。
 でもやれることはある。最後の方に書いてある、セールス電話に対しても会話をする著者の姿勢に感服する。僕もやってみよう。

わがフリーター人生、セキララ赤面日記 日暮学

2024年08月09日 | 
 シリーズで何冊も出ているなんとか日記だと思ったら、これは全然違うのだった。つまらなかった。
 シリーズのはなんというか実際に体験したことがそれこそせきららにつづられていておもしろいのだが、この本はいらないコツみたいのとか説教臭い教訓みたいなのが書かれていて、全然笑えないのだった。

時代小説「江戸」事典 山本眞吾

2024年08月03日 | 
 図書館で見かけ「江戸を舞台にした時代小説をより楽しく深く味わうために」などとあり、おもしろそうで借りたのだがイマイチだった。
 いまやこういうのはwikiで調べればいろいろ出てきて能動的に楽しめる。この本は文庫なのだし、通読して楽しむものだと思うが、そうだとしたら全然おもしろくない。著者は研究者ではなく「ライター」だそうで、そうねいかにもそんな感じで実にいいかげんで信用できない。(すみまぜんシロートのたわごとです。)出典も書いてあったりするのだが、信用できない。どうしてこう信用できないような書き方しかできないのか。
 江戸時代って長くってねえ。ここに書いてあるすべてがそのごく一時期のことだと思うだが、だからその時代の流れをきちんと調べ、わからないことも含めて、おもしろく書けると思うのだけれど、全然ダメ。ごく一部には「幕末の頃には」みたいなことが書いてあり、だからこそ、書いてないところは江戸時代全時期を通じて、ではなく、あやしいことを想像させる。

どくとるマンボウ青春記 北杜夫

2024年07月20日 | 
 図書館で見かけてそういえば若い頃何冊か読んだなあと思い、なつかしくて借りたが、これは読んでいなかったようだ。
 おもしろくてあっと言う間に読んだ。文字通り北杜夫の青春記で、旧制高校のばんからな学生生活やその後、悩み多き青春時代の、ちょっと普通の感覚では恥ずかしくて書けないようなことを書いている。文学者というのはそういう恥部をさらけ出すものかもしれないが、だから僕とは感覚が全然違う。読む方としては感心し、おそれいって若いってこういうことだよなあと感心したり、読んでいてはずかしくて飛ばし読みしたりした。おもしろく読めて、それからまだ読んでないのも読んだり、読み返したりしたくなった。読み返すと言ってもどくとるマンボウシリーズを何冊か、楡家の人々は飛ばし読んだりしていると思うなあ。

 今朝は5時過ぎから庭の草むしりをした。汗だくになったが、早朝は快適だ。腰を伸ばしに立ち上がったら、隣のめったに顔をあわせないおじさんが、散歩だろうかコンビニに行くのか、立ち上がった僕と目が合い、というか早朝に予期せず人がいてぎょっとしたようだが、おはようございますと言い合い、なんか楽しかった(^^;)。
 もう暑い。まだ今日は長い。

10ドルだって大金だ ジャック・リッチー

2024年07月16日 | 
 ジャック・リッチーは吾妻ひでおが良いと書いていて、クライム・マシンがとてもおもしろかった。
 これも短編集で、短編しか書いてないらしいけれど、シリーズものも入っていて楽しめる。

妻を殺さば
毒薬であそぼう
10ドルだって大金だ
50セントの殺人
とっておきの場所
世界の片隅で
円周率は殺しの番号
誰が貴婦人を手に入れたか
キッド・カーデュラ
誰も教えてくれない
可能性の問題
ウィリンガーの苦境
殺人の環
第五の墓

 ターンバックルのシリーズが好きだと吾妻ひでおが書いているのだが、彼は誰にも愛されるだろう。
 迷探偵(刑事?)ターンバックルはなかなかするどく推理を働かせ、それをとくとくと語るのだが、たいてい的外れで、でも事件は解決してしまうのだ。こんなふうに書いても「ネタバレ」ではないと思うのだが。

バーボン・ストリート・ブルース 高田渡

2024年07月12日 | 
 高田渡といえばフォークソングの神様で、まあ、1番知られているのは「自衛隊に入ろう」だろうか?

 これが発表されてすぐに自衛隊から直接「良い歌だから使わせてくれ」ど電話があったというのだから笑ってしまう。
 僕自身はぼうっとした子どもだったので、高田渡のことを知ったのはずいぶん大人になってからだ。もしかしたら職に就いた後だったくらいかも。たしか中学生になった頃に「結婚しようよ」(吉田拓郎)を僕よりは都会の年下のいとこに教えられたくらいだもんなあ。精神的にとても晩生(おくて)だったし、いまも世の中、世間の嗜好なんかには遅れまくってるなあ。

 バーボン・ストリート・ブルースは自伝。なんで読もうと思ったか忘れたが、とてもおもしろかった。(若い頃)の気骨のある様がすばらしい。ただの酔っ払いじゃない。ありがたいことに今はyoutubeでいろんなのが見える。笑っていいとも出演のなんかも笑って、うれしくなる。
 享年56歳(!)しかも僕には老衰としか思えない。

ファザーファッカー 内田春菊

2024年07月09日 | 
 内田春菊の漫画を読んでいると、その人物も知りたくなって、検索し、これも読まなきゃあなあと思って図書館に入っているのを借りて読んだ。自伝的小説。義父(と実母)に性的虐待を受けたことを中心に生い立ちから家出までを書いている。一読の価値はあるが、マンガのほうがすばらしいね。本人も言っているが、小説の方が社会的地位が高い。だから直木賞芥川賞の候補になったりして、知名度も上がったのかもしれない。でもマンガの方がすばらしいし、マンガという入れ物が文字だけの小説よりすぐれている、と実感する。といっても文学は文学として存在価値は揺るぎない。ともかく内田春菊がこれほど壮絶な人生を送り、そして健康な精神でいることに敬服する。他のマンガも気づいたら読む。

なぜ日本のジャーナリズムは崩壊したのか 望月衣塑子 佐高信 往復書簡対談

2024年07月01日 | 
 2020年初版なので安倍晋三がまた生きていた頃だ。いまはさらにひどくなっていてジャーナリズムの名に値するようなものは日本にほとんどない。
 そうだ、この頃からこんなだったと思い出しながらあきれかえり、怒り狂って読んだ。
 政治三面記事の担当記者のことは世間では政治部の番記者というらしいが、新聞関係では偉いらしいが、そんなのただ政治家の近くにいておべっかをつかって、首相の側近が解散はいつ頃と言った、みたいなことを聞き出して記事にしてるんでしょ?そんなのどこが偉いの?まったくの無能の仕事だと思うんだけど。だからそういう記事は政治三面記事だと言っている。
 それはともかく、望月衣塑子が記者会見で当てられないので抗議したら政府はもっとひどくなって、番記者だかテレビの記者だか政府に対してでなく望月衣塑子を攻撃してきたというのだ。マスゴミの名に恥じない愚劣さだなあ。

 今ホットな、マスコミが伝えなければならないニュースにはこんなのもある。


 沖縄の性犯罪と政府の隠蔽(選挙前には伝えず)も大きく伝えるべき内容だろう。ほかにもたくさん。

絵で書いた日本人論 ジョルジュ・ビゴーの世界  清水勲

2024年06月20日 | 
 図書館の漫画なんかを置いてあるところで見かけて借りたのだが、とてもおもしろかった。
 明治時代に日本に来て日本人と結婚した(そしてそのうち妻子を捨てて日本を去ったらしい)画家が描いた漫画が当時の日本のこと、描いた本人の考えを表していてその作品そのままを紹介したもの。
 著者(清水)は画家と言い、作風から不当に評価が低いと考えているらしいが、これは漫画だ。漫画として評価が低いのかどうかはちっともわからない。
 変な評伝でなく、作品が収められていてすばらしい。描かれている人物の表情などをかってに解釈していてそれは実に良くない。
「その表情は、仕事に徹することからくる無表情な冷たさがうかがえ」
 などと描いてあったりするが、そうかなあ、僕には全然そんな風には見えない。
 これは楽譜の校訂にもよくあることだが、その時代の一般的な考えが盛り込まれてしまったり、個人的な解釈が入ってしまったりする。仕方のない面もあるが、ダメなことも多い。
 この著者はダメなところが多く、あまり参考にならない。
 逆に、もともとキャプションがついているものが多く、それをちゃんと逐語訳して欲しかったが、なくてとても残念だ。

 しつこく書くがともかく原典が大切。解釈は解釈としてあくまで個人あるいはその時代の解釈なのだとわかるようにすることが大切。考古学でも、今は、今の時代の技術、解釈で修復したりせず、埋め戻すというようになっていたりするのだ。(埋め戻したからと言って経年変化を完全になくすことはできないけれど。)

老後とピアノ 稲垣えみ子

2024年06月17日 | 
 おもしろくてあっと言う間に読んだ。
 もうレシピ本はいらない の稲垣えみ子が子ども時代にならっていたピアノを再開した顛末。再開して、ハマり、毎日2時間以上も練習している、というのでは、僕には全然参考にならないのだが、楽器演奏って上を見ればキリがない。その場その場で楽しめば良いのだ、と言うのは我が意を得たり、である。もっと練習というか、義務ではなく楽しみとして楽器を触る、音楽を楽しむ、ということをしなければなあと思ったことだ。
 

もうレシピ本はいらない 稲垣えみ子 - せろふえ

稲垣えみ子は月の電気代が1000円以下で生活しているらしい。冷蔵庫は捨てたそうだ。この本は土井善晴の一汁一菜みたいな、ごはんと味噌汁、干し野菜とぬか漬けさえあれば食...

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佐野洋子対談 西原理恵子 リリー・フランキー

2024年06月12日 | 
 これはもう亡くなる直前のころの対談らしく、リリー・フランキーとの2回目は実現しなかったらしいし、余命2年と言われたその足で買ってすぐボコボコにぶつけ、鳥の糞のついたままのジャガーのことなどが出てくる。こうして生きて、死んでいきたいものだ。いつも本音の佐野洋子だ。

バッタを倒しにアフリカへ 前野ウルド浩太郎

2024年06月09日 | 
 新聞の書評で知ったのだったか、図書館で借りた。古本屋で何冊も見かけた。
 著者のアフリカでの綱渡り?のような研究の日記のようなもの。楽しく読めて、それから著者が職を得て、研究活動ができているようだし、ツイッター(x)はアクティヴらしいし、よかったよかった。


 政府自民党の政治資金規正法は「裏金維持法」と言われている。そのとおりだ。

 ここに写っている特にこの三人が見にくいのはその精神の醜さが表れていると思う。
 この記事にこんな見にくい政治記事をくっつけて申し訳ない。でも書かざるをえなかった。