結局昨日は寝るまで37℃台で、微熱とは言え思ったより熱は下がらなかった。夜も昼間寝すぎなのだ眠れず、また解熱鎮痛剤を飲んで安らかに眠れた。鎮痛剤すごい。
今朝からいちおう平熱だがまだ不調。どれだけ長いんだ。頭来る。
今年のブルックナーの5番は個人的にはたいへんだったし、結局まあとても弾けなかった。ずいぶん練習もしたし、それが本番でうまくいったわけではないが、充実感と、挫折感とないまぜになっている。
このブログでもいくつも書き散らかしているが、いちおう将来の自分のためにまとめておこう。
個人的には、ブルックナーの5番は
4番ロマンティック(たしか2回)に続いて2曲目。全体的なことはwlikiでもなんでもネットで検索すればいくらでも出てくるから、見てください。僕は、へっぽこアマチュアチェロ弾きの立場からのことしか書かない、書けない。
個人的には、ブルックナーなんてほとんど聞かない。眠ってしまうのだ。(-_-;) 僕のまわりもあまり聴いてないみたいだが、熱狂的なファンもたくさんいるようで、クラシック音楽の一番美味しいところだよねなんて言うのも聞いたことがある。
今年はブルックナーの生誕200年だそうで、知り合いのヴァイオリン・ヴィオラ弾きは今年(交響曲を)3曲演奏したそうだ。なんてすごいんだ。
でもあきる(-_-;) 起きてられない。音量が大きくなってうるさいところがとても眠る。協和音でオルガンのようだからだろう。
1楽章冒頭。この曲はブルックナー開始(弦のコソコソしたトレモロ)じゃないんだ、と感心する。
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最初の主題を聴くとブルックナーはこの短いアウフタクトが好きなんだなあと思う。
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ロマンティックもターン、ターンタター、だ。
←ロマンティックのメインテーマ
ついでながらこの5番の冒頭、最初は16分音符で次は32分音符なんだから明確に区別しなければならない。
ベートーヴェンの第九の冒頭のことを思い出す。
あとはともかく長くて練習が追いつかない。長いしいろいろあれこれやってるらしいのだが、全体としてはおんなじだよなあと思ってしまう。そう思うからなおさら練習に身が入らない。長いが全休止がしょっちゅうあって「落ちて」もそこでまた追いつける。(足を出さないようにしなければ。)
ロマンティックもこの5番もフラット系なのに、さらに短調になるとフラットが3個も増えるのだ。フラットばかりでたまったもんじゃない。
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ここはes moll 変ホ短調 フラット6個かな。
付点のリズムもたくさんたくさんあるが、これは必ずアウフタクトと次の音符で意識してフィンガリングを考えなければならないのだが、それが難しいんだよねえ。そもそも付点のこのボウイングが難しい。特にレイトスターターにとっては。
この部分では(全部フラットだが)ミ、レド、ラソ、ファミ、の組み合わせで考えなければならない。(ミレ、ドラ、ソファではない!)言わずもがなだなあ。
もちろん1楽章のアウフタクトも同じで、アウフタクトから拍頭にかけてをまとめてフィンガリングを考えないといけない。
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ソーシレ、と考えるのではなく、ソー、シレソと考えて、シレソは第2ポジションで142でとり、この間ポジションは移動しない。3つめのオクターブ上は第4ポジションの半音上。
25小節目のアウフタクトー25小節目は第7ポジションというのだろうか、ハーモニクスの所を1で取り132。
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この、260小節目から261小節目にかけてはとても難しいが、同じようにハーモニクスの所を2でとるようにして、132。実際には2はシをとるので基準のハーモニクスの所より半音上げなければならない。この1と3と2はとても距離があるので、手の小さい人、関節の硬い人は親指31のほうが良いのだろうか?僕は親指を含めた指の間隔がまだ確立できてなくて、音程が取れない。
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スラーのついているこの音型も同じでラの後、第1ポジションに戻りファドラを241でとってこの間移動しない。
2楽章
冒頭から問題で、アダージョの2拍子で3連符のピッチカートの上に4拍子としか思えないメロディーが乗るのだ。
M先生はきっと右手で4拍子左手で3拍子で振ってくれるにちがいない、と練習前に騒いだのだが、実際ちょっとやってくれて、すごいなあと思ったのだけれど、全体の音楽の問題で、それでは生きた音楽にならないのだろう、却下されてしまった。最初は6つ途中から4つというのも音楽の流れが微妙に変わるのかもしれない。(それは指揮者も見ている聴衆の問題で、指揮を見てるから悪いのだ、目をつぶって聴けば、あるいは音だけ流せば問題がないのではないか、そう個人的には思っているだが。)
そういうわけで4つに振ってもらうことになった。ピチカートは2拍3連(2拍の中に3個入れる)。難しい。2拍に6個のつまり1拍に3個のビートが潜在的に存在しないといけない。それを含めて弦楽器全部でその練習をした。(下の画像はクリックすると拡大します。)
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タッタタタンという図の3段目の練習をし、ずいぶん良くなったような気がする。
もちろんこれだけじゃない。
3楽章
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3楽章Oの直前に不自然なスラーがついている。
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スコアを確認すると
1小節1スラーなのね。これなら弾けるかな。良かった良かった。
4楽章
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4楽章41小節目の3拍頭はcじゃなくてces=h じゃないか!
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121,122小節目の最後の音は、臨時記号は1小節間有効です、フラットですと指摘されてしまった。desは意識していたのに次のgesは意識できてなかったってのがなさけない。いかん。
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4楽章の370小節あたり。高すぎるのにヘ音記号で書いてあるのでちっともわかりゃあしない。見にくいが369小節目の最後の音はcでその前のaより加線が1本多い。
そのくせ2楽章ではト音記号で書いてあったりして、チェロ奏者はト音記号は苦手なのだ。
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しかもこの場合ト音記号の所は記譜の1オクターブ下で弾くらしく、それだったらテノール記号で書けばたいして変わらず、ずっとストレスが少ないのになあ。
最初のレミファ(フラットつき)とラシドは完全に5度の関係なので最初のレのフラットをd線上1で取ると良さそうだ。
どっちにしても僕の実力を超えているので、本番までにできるようになる気がしない。実際形はこれでやったが音程は正しくとれていたのだろうか?
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チェロのレパートリー