先月高尾山の山道で目の前にひらひらと舞い降りてきたというより
飛べなくて落ちてきた感じの大きな蛾。
翅を広げると10cmも有りそう
翅は黄色がかった茶色。
黄色と黒の目玉模様、翅の下のほうに白黒ライン。
”いなせな”蛾です。
調べてビックリ!日本古来の代表的な野蚕の蛾だった。
蛾になってからは口が退化していて何も食べないのだそうです。
それで力無く落ちるように飛んできたのでしょう
クヌギ、コナラ、クリ、カシなどの葉を食べる。
4回脱皮して鮮やかな緑色の繭を作る。
この糸は天蚕糸と呼ばれ通常の蚕から得られる絹糸と比較して
伸度、光沢に優れ織物にした場合しわに生りにくく
温かく手触りもいいのでその希少価値から「繊維のダイヤモンド」
と喩えられている。
天蚕の話は聴いたことがありましたが
その繭の親の蛾を見たのは初めてです
改めて蛾の写真を見てみる・・・・。
なんとなく前に見たよりも美しく見えてきます
分布 :北海道、本州、四国、九州
出現期:8~9月