
4月8日はお釈迦さまの誕生日。キリストの誕生日は、何ヶ月も前から楽しみにしている我々日本人。お葬式でお世話になるのは仏式が多いんですけどね。我が家もそうです(^^;;









キリスト教ほどのにぎわいはないですが、仏教の世界でも創始者の生誕を祝うお祭りがあります。
それが花祭り、灌仏会(かんぶつえ)です。

お釈迦さま(コーダマ・ジッタール)はインドとネパールの国境辺り、ルンビニーで生まれたと言われています。
こんなところ(2018.12.21)↓

マヤ・デヴィ寺院
釈尊が誕生したといわれる場所に建てられた寺院

プスカリニ池
出産前に母親が沐浴し、釈尊の産湯にも使われた池

池のほとりの菩提樹
釈迦は生まれてすぐに7歩歩き、天と地を指し「天上天下唯我独尊(てんじょうてんにげゆいがどくそん)」と言ったとか、言わないとか…。
花祭りにはそんな釈迦の姿を表す「誕生仏」が花で飾った花御堂に安置されます。誕生の頃のルンビニーは美しい花の園だったため、それを模しているんだとか。

誕生仏の足元には甘茶が満たされます。これは釈迦が誕生した時に九頭の龍が現れ、空から香湯(甘露の雨)を注ぎ、清浄したという逸話によるものだそうです。
柄杓で甘茶をかけ、お参りします。
お参り後、寺院によっては甘茶を振る舞ってくれるところもあります。1年間無病息災で過ごせるそうです。

外国の方も興味津々…。
甘茶はユキノシタ科のアマチャという植物の葉から作られます。ヤマアジサイの変種のようです。夏に刈り取った葉を乾燥させ、発酵させたものを煎じでお茶にします。独特の甘みがあります。
ウリ科の「アマチャヅル」を煎じたお茶も「甘茶」と呼ばれるのですが、「花祭りの甘茶」は「アマチャ」から作られるものを指します。ややこしや〜(笑)

というわけで、花祭りのお話でした。
今日もいい日になりますように!!
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