Happy Charming Life 徒然ブログ 2005~

yaplog 終了により、goo blogお引越し。2005年からの備忘録として大切にしていきたいです。

魅惑のdancer ヤン・リーピンを見てきました

2011-04-06 23:38:23 | インポート
今日は、渋谷・オーチャードホールで世界に影響を与える中国人の10人の一人に選ばれているダンサーのヤン・リーピンの「蔵謎」を見てきました。

チベットの死者の書を題材としているという、東北大震災の直後の日本にとっては考えさせられる「輪廻転生」をテーマともしている、魂の浄化等をダンスと歌で、時に激しく、時に静かに、時に華々しく表現している舞台でした。

なんといってもチベット文化の奥深さ、豪華絢爛な衣装、日本人の私には理解できない恋愛の習慣や、死者は鳥に食べさせるという慣習など・・・現在も続いているのか?不明ですが、この舞台ではそうつづられていました。

ヤン・リーピンは蔵謎の中ではターラとして、蓮から出てきて踊ってくれました。正式にはその1回なのでしょうか?ええっつ?たった1曲ですかと、ちょっと11,500円を払って彼女を見に行ったので、ちょっと不満は残りますが・・・それは、それは・・・素晴らしい

S席なのに、なんと2階席でしたが、遠くに小さく見える彼女のダンスは、体全体から呼吸が聞こえるような、魂の叫びも聞こえるような、とても近くに感じられ、あ~~~~~言葉でなくても、こんなに素敵に優雅に舞うことは、言葉は要らないと、思ったのでした。指先、つま先が遠くからでも、はっきりと見えて、その指先やつま先までも優雅に、しなやかに舞っているのです。

最後のカーテンコールで彼女は少し踊ってくれました会場はすごい拍手と興奮に包まれていたのです。熱心なファンが沢山いるのですね。

蔵謎のチベットを表現してくれた大勢のダンサー、シンガー達も圧巻でした。チベット独特の声の出し方、発声の仕方が驚きなんですが・・・声量も大きすぎるほど、大きくて。流石・・・草原や厳しい雪山に生き抜いてきた民なんだな~、って思いました。ダンスも優雅というより、足を踏み鳴らし、激しいダンスが多いです。厳しい自然の中で生きている人々なんだ・・・と感じました。チベットを表現しているのに、最後に中国大使が舞台に出てきました。ヤン・リーピンと劇団が、今回の舞台の収益の一部を東北大震災の被災地に寄付するということで、大使を通して義捐金を納めるというお話がありました。劇団の方々は四川出身ということで、数年前に大震災を経験されているということで、他人事とは思えず、心を込めて義捐金を納めてくれるようでした。

それにしても、ヤン・リーピンさんは50代とは思えない姿態です。踊りという表現が、こんなに人を感動させて、素敵に見せるのだ・・・言葉を使わない表現の大切さを実感した一時でした。

ありがたい一時でした私も、踊りたくなってきました