ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「友 直子 in 太陽にほえろ!'79」―1

2020-05-09 21:55:05 | 刑事ドラマ'70年代








 
内勤女子職員=ナーコ役の友直子さんは、常におでこを出す(前髪を垂らさない)ことを義務づけされてたそうです。

女性視聴者たちからの猛バッシングにより降板を余儀なくされたチャコ=浅野ゆう子さんの轍を踏ませまいと、マスコットガールの扱いには制作陣もかなり神経を尖らせてたみたいです。

それと前髪がどう関係するのか私にはよく分からない(単にスタッフ=昭和オヤジたちの好みに過ぎない気もする)けど、アッコ=木村理恵さんの代から地味な服装がマスト条件とされてるのは、さもありなんと思います。そもそも警察署で働いてるんだし。

目立たないよう心掛けるのは基本中の基本で、服の色にしても殿下(小野寺 昭)やボン(宮内 淳)が着る服の色と揃っちゃうとバッシングの種になるから、被らないように相当注意してたんだとか。

でもロッキー(木之元 亮)の服の色は全然気にしないで良かったそうですw

藤堂チームの中で理想のタイプは?っていうマスコミの質問には「長さん。お父さんみたいだから」って答えてたのも、いま思えばスタッフが用意したマニュアルですよね。いちばん無難な回答ってことでw

そんな窮屈さの中で、毎回セリフが一言あるか無いかの役を何年も続けるっていうのは、いくら国民的人気番組で顔が売れるとはいえ、野心のある女優さんにはちょっと耐えがたい仕事かも知れません。

それを思うと木村理恵さんは3年間も愚痴ひとつ言わずに勤め上げられて、本当に素晴らしい女性だと思います。もちろんプライベートでどうだったかは知る由も無いんだけど、理恵さんはきっと言わない。そう思わせるお人柄が画面から滲み出てます。

友直子さんも同じくで、しかも最初から女優になる気などサラサラ無かった普通の女子高生ですから、一般公募のオーディションでこの方が選ばれた理由、アッコを超える長い年月親しまれた理由がホントよく解ります。

このお二方にはもう1つ、ボス=石原裕次郎さんとドラマ内でスキンシップ出来たのを、ことのほか喜んでおられるという共通点があります。

もし、裕次郎さんが立場を利用して挨拶代わりに女優さんのお尻を撫でたりする、森繁さんや丹波さんみたいな人だったらw、理恵さんも直子さんもそんな「特別な想い出」にはされてない筈。このエピソードは、裕次郎さんがイメージ通りに爽やかなお人柄だったことも物語ってると思います。
 

コメント
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