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三浦弘行九段(42)の「カンニング疑惑」への自らの潔白を主張する書面

2016-10-19 | ブログ

1018、三浦九段は、自らの潔白を主張する文章を、弁護士を通じて報道各社に公表した。

「対局中に将棋ソフトを使用していたことは一切ありません」と疑惑を改めて否定した。

その全文: 

公益社団法人日本将棋連盟が発表しているとおり、私三浦弘行は、第29期竜王戦七番勝負に出場できないことになり、平成28年10月12日付で出場停止処分となりました。

 このことは、私が対局中の離席が多く、私の指し手がコンピュータと一致する可能性が高いことなどから、私が対局中に将棋ソフトを使用していたのではないかという疑惑を持たれたことに由来しています。しかしながら、私がこれまで対局中に将棋ソフトを使用していたことは一切ありません。連盟が私に求めた、第29期竜王戦七番勝負に出場できないこと及び休場届の提出は、全くの濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)である将棋ソフト使用疑惑によるものであり、適正な手続きによる処分とは到底言い難いものです。

 私は、連盟から上記疑惑を持たれたので、平成28年10月11日及び12日において、連盟からの要望がなかったにもかかわらず、自ら保有するノートパソコン2台、デスクトップパソコン2台、スマートフォンの全アプリを撮影した画像を提出しています。これら資料を精査してもらえれば、私の身の潔白が晴れることだと信じていましたが、連盟はこれらの資料を精査することなく、一方的に私に出場停止処分を下しました。本当に残念でなりません。

 また、私は連盟に対し、離席が多いことやコンピュータとの一致率が高いことを示す証拠を書面により提出して欲しいことを求めています。これらの資料を分析すれば、離席と私の指し手との関連性がないことなどを示すことができると考えています。しかし、連盟からはこれらの資料の開示はなされていません。これでは、私としましては、私のどの指し手がどのコンピュータと一致しているのか、満足に知ることすらできません。

 私が離席していた際に行っていたことは、将棋会館内の休憩室である「桂の間」などで横になるなどして体を休めつつ次の指し手を考えていたり、会館内のトイレに赴いていただけです。対局中の食事についても、ほとんどが出前を注文しており、疑惑を持たれている対局では、対局中に会館の外に出ることはありませんでした。

 また、現在多くのプロ棋士が対局前の研究において、将棋ソフトを用いていることは周知の事実だと思われます。私も将棋ソフトを用いて対局前に研究を行っていました。将棋の序盤中盤は、盤面の状況をある程度想定できるため、コンピュータと一致率が高くなることは当然のことだと思います。また、終盤については、最善手を指せばコンピュータと一致することは不思議なことではありません。そのため、私の指し手がコンピュータと一致率が高い部分があったとしても、何も不思議なことではないと考えています。おそらく、他のプロ棋士の指し手とコンピュータの一致率も、一直線の変化では特に高くなるのではないかと思われます。

 私は、今後も連盟の調査に最大限協力するつもりです。そのことにより、私にかかった疑惑が晴れると信じています。

 なお、本来記者会見などを開催すべきなのかもしれませんが、書面による方が、私の意見を表明しやすいという事情から、このような形によって私の意見を述べさせていただく次第です。

 平成28年10月18日

 

さて、全文の太字は、私が太字にしました。

ここでは、将棋ソフトを使っていますと書かれていますが、何故か、自分で証明したパソコンには、そのソフトは入っていませんと言っています。

では、誰のパソコンで、どこに置いてあるパソコンを使って研究していたのですか?の弁明が、ありません。

 

そもそも、ソフト(windows)のアンインストール機能は組み込み済みです。

画面を撮影する前に、アンインストールをすれば、画面には表示されません。

 

画面のアイコンだけを削除することは可能です。

そのアイコンが無いから、PCにインストールされていない証明にはなりません。

 

PCが分かっている人に、検索でチェックさせたら、インストールされていたかどうかが分かります。

アンインストールを使っても、完全に削除されないファイル名、フォルダー名が残っていることがあります。

検索したら、意外とそのソフト名が検索でヒットするかも知れません。

 

このプロ棋士が、ある程度、PCが分かっていたら、復元ソフトの活用もあります。

デリート(削除)されたアプリの物理的保管場所に、その後、上書き書き込みされていなければ、削除されたファイル名を、復元できるソフトがあり、それで、検証できる場合もあります。

PCの削除は、ディレクトリーと言われる保管場所を書き込んだ表の場所情報を削除しているだけです。実際の保管場所を見に行くと、そのソフトが保管され、残っている場合があります。

そういう仕組みなので、復元ソフトなるものが、売られています。

 

スマホソフトが、ユーザー名、パスワードでアクセスする場合は、そのソフトにそのユーザーIDで、疑惑の日に、ログインがあったかどうかを調査すれば、身の潔白が証明されます。、

ログインが有った時は、本人と断定できるでしょう。

本人が、不正していないと言っていますので、ログインは無いはずです。

 

そもそも、プロの棋士なので、ソフトを使うのかとも思いますが、今年の5月30日の日経新聞の夕刊に、次の記事がありました。

「AIが導く棋界の進化-将棋ソフト、プロが戦略分析に活用」です。

プロとソフトの主な対戦が表になっていました。

2007年 渡辺明竜王  (プロ側の結果) 〇

2010年 清水市代女流王将 ×

2012年 米長邦雄永世棋聖 ×

2013年 三浦弘行八段ら5人 1勝3敗1持(持将棋=引き分け)

2014年 屋敷伸之九段ら5人 1勝4負

2015年 阿久津主税八段ら5人 3勝2負

2016年 李世ドル九段[囲碁) 1勝4負

2016年 山崎隆之八段 0勝2敗

 

この一覧を見る限り、なかなか、プロでも勝てない状況のようである。

逆に言えば、このソフトを使えば、プロに勝てるとも言える。

甘い誘惑があり、本人も2013年辛苦を舐めていた。

手を出したい状況と言うのは、分かります。

 

ここまで来たら、全てのパソコン・スマホを公開の場で、PCの専門家に診断させるぐらいの対応が必要と考えます。

 

こう書き込んでいますが、私は、プロの棋士は不正をしないと、思いたい一人です。

なにしろ、プロなのですから。