目的を持って始める「ゆうゆう生活」

<Begin with the End in Mind>悠悠、融融、優遊、悠悠閑閑な「ゆうゆう」生活のブログ

今年を象徴する漢字は、「密」

2020-12-14 | ブログ

毎年、漢字能力検定協会が、京都の清水寺で、その年を表す漢字一字を発表しております。

今年の漢字は、「密」でした。

個人的には、「密」にするなら、二字で「三密」して欲しかったです。

 

「密」を、新字源で引いてみました。

山の木々の生えしげった奥深い所、ひいて、こみあう、くわしい意を表す。

①奥深いところ。

②しげし。こみあっている。びっしりつまっている。

③こまかい。こまやか。

ア)もれがない。

イ)くわしい。ゆきとどいた。「精密」

➃ちかい。したしい。

⑤とじる。

⑥ひそか。ひそかに。そっと。人に知られない。

⓻人に知らせないこと。

⑧しずか。やすらか。ひっそりする。

です。

奥深いところなので、結果、密となっている意味です。

 

三密とは、密教で、身(しん)・口 (く) ・意(い)の三業 (さんごう) 。

本来「三密」は悟りを得るために必要な知恵です。

手を合わせる「身密(しんみつ)」、真言やお経を唱える「口密(くみつ)」、仏の心を抱く「意密(いみつ)」のことで、真言密教の教理の神髄です。

真言密教では、「三密」の読みかたすら分からない人が多かったのが、読みかたは正確になりました。

本来の悟りを得る意味と懸け離れています。

この「三密」(密閉・密集・密接)の意味は、10年後も残っているのだろうか?