私は、北海道に赴任したことがあります。
その時、取引先の人から、冬の北海道で自動車を運転する時の必需品を教えて頂きました。
北海道では、吹雪くことがあり、しかも、強風があると道すら確認できない状態になると教えて頂きました。
そういう時は、路肩に車を寄せて、止まっていることだとも教えられました。
吹雪の時、エンジンをかけて車の中で暖を取っていると、吹雪で排気口に雪が溜まり、排気ガスが外に流れなくなり、その排気ガスが、逆流し、車内に入ってくるそうです。
その当時、毎年、車内の人が、一酸化炭素中毒になって死ぬことがあると言われました。
エンジンを切った状態で、一晩明かせるように、古い毛布をトランクに入れて置くように言われました。
吹雪の後、車の周りを除雪するためにのシャベルと、ぬかるんだ雪道から脱出する脱出用ヘルパーも準備する必要があると教えて頂きました。
今日、ニュース番組で、関越自動車道のドカ雪による立ち往生のニュースがありましたが、この状態を回避するための備品です。
今回の立ち往生は、前後が停車している状態なので、この必需品だけでは、回避できません。
北海道で、吹雪と予想される時は、自動車での移動はしませんでした。
冬の北海道では、シャベルと脱出用ヘルパーは、大いに活躍しました。
脱出用ヘルパーは、春先の雪解け時に、使いました。
駆動タイヤと雪の間に入れて、ぬかるんだ雪道から脱出します。
気をつけることは、脱出させる時、そのヘルパーが真後ろに飛んで来ることです。
同乗者が外で見る場合は、立ち位置に気を付けてください。
飛んできたヘルパーが、足に当たったら大怪我をします。
閑話:
このコラムでは、シャベルとしました。
シャベルとスコップの違いは、「スコップ シャベル」で検索してください。
スコップはオランダ語の「Schop」が語源で、シャベルは英語の「Shovel」が語源である。そして、どちらも砂や砂利をすくうための道具という同じ意味を持ちます。
JIS規格では、砂などをすくう部分の上部に足がかけられないものを「スコップ」、足がかけられるものを「シャベル」と定義しています。そのため、スコップとシャベルは「足がかけられるかどうか」で区別されています。
関東では小さいものなら「シャベル」、大きいものなら「スコップ」であり、関西では小さいものなら「スコップ」、大きいものなら「シャベル」と逆になります。
東京生まれの私も、今は関西在住なので、結果、関西と同じ表現(シャベル)となりました。
雪かきをする時、小さいスコップは使えませんが、雪かき用は、「雪かきスコップ」と呼んでいるのが、主流でした。
関東式呼び名でした。
但し、「雪かきシャベル」と呼んでいる製品もありました。