古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

むかし伐った竹を、片づけています。

2015年02月04日 03時55分53秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 裏山の竹藪に挑戦して竹を伐りはじめたのは、たしか2010年の冬でした。竹を伐り登って頂上に達したとき、新しい世界が拓けた感じがしました。頂上といっても家から高さ20メートルもありませんけれど。
 あれから6年、山の斜面が竹藪にもどらないよう竹の子を倒し、見落として生長してしまった竹を伐り、なんとか里山風な裏山を維持してきました。しかしそれは幅10メートルほどで両側は依然として竹藪です。手を入れなければ2年で元通りの竹藪にもどってしまいます。左右の竹を伐って <里山風> な裏山を広げたいのですがなかなか。
 「この冬は <伐って茂みに突っ込んでおいた竹を片づけよう> 」と冬の山仕事を考えていました。ところが <池づくり> が入り、10日ほどそちらに手をとられてしまいました。一応池が出来たのできのうは竹を片づけました。
                      
 奥に見えるのは「シイタケのホダ木置き場」です。左右に「よう壁」のように竹を積み上げています。それを片づけて「ホダ木置き場」を移動したい考えたのです。竹は伐って6年になりますからよく枯れて下のほうは腐食しています。それを電動レシプロ鋸で薪サイズに切っているところです。この薪は畑に運んで草などを燃やす燃料にします。すぐに燃えてしまうのが難点ですが火力は強く、生の草や野菜くずがよく燃えて灰になります。(灰は畑に撒く)

 いま図書館で借りた『穏やかな死に医療はいらない』(朝日新書 2013年発行)という本を読んでいます。
 著者・萬田緑平さんは大学病院で外科医としてガン治療を担ってきた人です。いわば最先端の医療現場で活躍してきた医師です。その医師が終末医療に関心をもつようになり、大学病院を辞めて緩和ケア診療所で「自宅で最期まで幸せに生き抜く」お手伝いをしています。本を引用してみます。


 知識が豊富で成績優秀な医師たちには自信とプライドがあり、患者さんの身体に起こる現象をすべて自分の知識にあてはめる傾向があります。発熱の原因はこれ。胃のむかつきの原因はこれ。 …… すべての現象に病名をつけて治療しようとします。しかし、医学は人間の身体について10パーセントもわかっていないのでは ……。 ……
 病院医師にとって治療の目標は患者さんにいい人生を送ってもらうことではなく、少しでも長く生きさせることです。「医師の仕事は治してあげること」という思考が染みついていて、これを生きがいとして仕事をしています。


 「でも最後は必ず死ぬ」。 どう死ぬか。 萬田さんの本を読んでうなずくところがありました。
コメント
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