22日の平和講演会でもらった資料を見ていたら、『SEALDs』(シールズ)という団体の「戦後70年宣言」というチラシがありました。Students Emergency Action for Liberal Democracys (自由と民主主義のための学生緊急行動)という団体です。
「学生がやっと立ち上がったか」という気持ちで、チラシを読みました。わたしたちは学生たちの背後をかんぐったり色眼鏡で見ようとしますが、一読して20歳前後の青年を感じました。ちょっと長文ですが宣言文を紹介します。
自由と民主主義のための学生緊急行動(SEALDs) 戦後70年 宣言文 2015年9月2日
アジア・太平洋戦争が終わりを告げてから、70年の歳月が流れました。私たちは、そのうちの20年程度しか生きていません。戦争の時代を生きていない私たちには、知らないこと、知りえないことが数多くあります。しかしだからといって、過去と向き合うことを諦めません。私たちは、過去を真摯に引き受け、平和な未来をつくります。
満州事変に端を発する先の戦争において、日本は近隣諸国をはじめとする多くの国や地域を侵略し、その一部を植民地として支配しました。多くの人々に被害を及ぼし、尊厳を損ない、命を奪いました。私たちは、この国が二度と同じ過ちを繰り返さないために、その過去と真剣に向き合い、自らの責任を果たしていきます。
先の戦争においては、民間人を含む多くの日本人も犠牲になりました。地上戦の舞台となった沖縄では、旧日本軍の強制による集団自決が行われました。広島・長崎には、原子爆弾が投下されました。数多くの兵士が、望まない戦闘に加担させられ、命を落としました。他にも多くの人々が、空襲や飢え、病気などで命を失いました。私たちは、決してこの悲劇を忘れるわけにはいきません。 (中略)
日本は戦後70年間、直接的には戦闘行為に参加せず、曲がりなりにも平和国家としての歩みを続けてきました。その歩みは、多くの先人たちが、先の戦争をふまえてつくられた日本国憲法の精神、とりわけ平和主義の理念を持ちつづけ、幾多の努力を重ねてきた結果です。だからこそ私たちは、平和国家のありがたみを噛みしめ、次の世代に受け継いでいこうと思います。 (中略)
私たちは、戦後70年という節目にあたって、平和の尊さをあらためて強く胸に刻みます。私たちは、戦争の記憶と多くの犠牲のうえにあるこの国に生きるものとして、武力による問題解決に反対します。核の恐ろしさを目の当たりにした被爆国に生きるものとして、核兵器の廃絶を求めます。私たちは「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼し」、ナショナリズムにおとらわれず、世界中の仲間たちと協力し、「全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを」目指します。 (中略)
私たちは、自分の頭で思考し、判断し、行動していきます。それを不断に続けていきます。偏見や差別を許さず、思想・信条・宗教・文化・人種・民族・国籍・性別や性的指向性、世代・障害の有無などの様々な違いを超えて、他者を尊敬し、共に手をとりあって生きる道を切り開いていきます。
平和な未来をつくるために、過去と真摯に向き合い、努力していくことをここに誓って、戦後70年にあたっての宣言とします。
自由と民主主義のための学生緊急行動(SEALDs)
青年たちは、大人やいろんな思想の人に気をつかいすぎてるし、生硬な感じです。でも<青年のこころ>は伝わります。「おう、芽を出したか」とぬくもりのある目で見守ります。
「学生がやっと立ち上がったか」という気持ちで、チラシを読みました。わたしたちは学生たちの背後をかんぐったり色眼鏡で見ようとしますが、一読して20歳前後の青年を感じました。ちょっと長文ですが宣言文を紹介します。
自由と民主主義のための学生緊急行動(SEALDs) 戦後70年 宣言文 2015年9月2日
アジア・太平洋戦争が終わりを告げてから、70年の歳月が流れました。私たちは、そのうちの20年程度しか生きていません。戦争の時代を生きていない私たちには、知らないこと、知りえないことが数多くあります。しかしだからといって、過去と向き合うことを諦めません。私たちは、過去を真摯に引き受け、平和な未来をつくります。
満州事変に端を発する先の戦争において、日本は近隣諸国をはじめとする多くの国や地域を侵略し、その一部を植民地として支配しました。多くの人々に被害を及ぼし、尊厳を損ない、命を奪いました。私たちは、この国が二度と同じ過ちを繰り返さないために、その過去と真剣に向き合い、自らの責任を果たしていきます。
先の戦争においては、民間人を含む多くの日本人も犠牲になりました。地上戦の舞台となった沖縄では、旧日本軍の強制による集団自決が行われました。広島・長崎には、原子爆弾が投下されました。数多くの兵士が、望まない戦闘に加担させられ、命を落としました。他にも多くの人々が、空襲や飢え、病気などで命を失いました。私たちは、決してこの悲劇を忘れるわけにはいきません。 (中略)
日本は戦後70年間、直接的には戦闘行為に参加せず、曲がりなりにも平和国家としての歩みを続けてきました。その歩みは、多くの先人たちが、先の戦争をふまえてつくられた日本国憲法の精神、とりわけ平和主義の理念を持ちつづけ、幾多の努力を重ねてきた結果です。だからこそ私たちは、平和国家のありがたみを噛みしめ、次の世代に受け継いでいこうと思います。 (中略)
私たちは、戦後70年という節目にあたって、平和の尊さをあらためて強く胸に刻みます。私たちは、戦争の記憶と多くの犠牲のうえにあるこの国に生きるものとして、武力による問題解決に反対します。核の恐ろしさを目の当たりにした被爆国に生きるものとして、核兵器の廃絶を求めます。私たちは「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼し」、ナショナリズムにおとらわれず、世界中の仲間たちと協力し、「全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを」目指します。 (中略)
私たちは、自分の頭で思考し、判断し、行動していきます。それを不断に続けていきます。偏見や差別を許さず、思想・信条・宗教・文化・人種・民族・国籍・性別や性的指向性、世代・障害の有無などの様々な違いを超えて、他者を尊敬し、共に手をとりあって生きる道を切り開いていきます。
平和な未来をつくるために、過去と真摯に向き合い、努力していくことをここに誓って、戦後70年にあたっての宣言とします。
自由と民主主義のための学生緊急行動(SEALDs)
青年たちは、大人やいろんな思想の人に気をつかいすぎてるし、生硬な感じです。でも<青年のこころ>は伝わります。「おう、芽を出したか」とぬくもりのある目で見守ります。