何気なく図書館で借りた本『ガン封じ寺和尚の奮戦記』 -捨てて歩けー 高田真快 著(平成6年・国書刊行会)を見ていたら、著者の生年が目にとまりました。
昭和12年岡山県生れ。 …… オレと《同い年》や。
本を読んでいくと、高田さんは波乱万丈の人生。病気になり、巡礼し、お坊さんになり、本もいろいろ書いて、亡くなっています。
先日、池井戸潤の『陸王』を読んだときも思いました。
「陸王」の主人公は、落ち目の小さい足袋製造会社をやっていて、新製品を作ろうとしたり、会社の運営資金を銀行に頼んだり、交渉したり、苦労の連続です。
そのとき、思いました。
「オレは、60歳まで中学校の先生をして、授業のことはあれこれ考えたけど、会社の支払いとか、売り込みとか、製品開発とか、人間関係とか、そんな苦労をしないで生きてきたんやなあ」。
昭和12年に生まれ、戦争に負けたのは7歳(小学校2年生)のとき。山陰の山奥に暮らしていたから、敵の飛行機も味方の飛行機も飛んで来ないし、爆弾も落ちないし、本物の「警戒警報」も出たことはない。身内に戦死した人もなく、戦争の苦労はありません。
その後も平凡に生きてきました。ちょっと病気したり、西宮 ⇒ 明石 ⇒ 今田 と転勤したり、結婚してから5回引っ越したり、いろいろあったようで、今から振り返ってみると道は平坦でした。
「なんでかわからんけど、ぼくは、恵まれて生きてきたなあ」。
世の中の大変な話を聞き、まわりの人たちの苦労を見聞するにつけて、自分にあたえられた《恵み》を思います。
生き物は、自分にあたえられた境遇で、精いっぱい、生きる。人間も、動物も、植物も。自分にあたえられた境遇の中で、自分にあたえられた力で、一生懸命生きている。
生きてきた場面を思い起こし、「ああすればよかった」/「あんなことはすべきでなかった」/と思うことはあっても、あのときは、ぼくなりに、「一生懸命生きてきたんだ」。
そんなことを思いました。
昭和12年岡山県生れ。 …… オレと《同い年》や。
本を読んでいくと、高田さんは波乱万丈の人生。病気になり、巡礼し、お坊さんになり、本もいろいろ書いて、亡くなっています。
先日、池井戸潤の『陸王』を読んだときも思いました。
「陸王」の主人公は、落ち目の小さい足袋製造会社をやっていて、新製品を作ろうとしたり、会社の運営資金を銀行に頼んだり、交渉したり、苦労の連続です。
そのとき、思いました。
「オレは、60歳まで中学校の先生をして、授業のことはあれこれ考えたけど、会社の支払いとか、売り込みとか、製品開発とか、人間関係とか、そんな苦労をしないで生きてきたんやなあ」。
昭和12年に生まれ、戦争に負けたのは7歳(小学校2年生)のとき。山陰の山奥に暮らしていたから、敵の飛行機も味方の飛行機も飛んで来ないし、爆弾も落ちないし、本物の「警戒警報」も出たことはない。身内に戦死した人もなく、戦争の苦労はありません。
その後も平凡に生きてきました。ちょっと病気したり、西宮 ⇒ 明石 ⇒ 今田 と転勤したり、結婚してから5回引っ越したり、いろいろあったようで、今から振り返ってみると道は平坦でした。
「なんでかわからんけど、ぼくは、恵まれて生きてきたなあ」。
世の中の大変な話を聞き、まわりの人たちの苦労を見聞するにつけて、自分にあたえられた《恵み》を思います。
生き物は、自分にあたえられた境遇で、精いっぱい、生きる。人間も、動物も、植物も。自分にあたえられた境遇の中で、自分にあたえられた力で、一生懸命生きている。
生きてきた場面を思い起こし、「ああすればよかった」/「あんなことはすべきでなかった」/と思うことはあっても、あのときは、ぼくなりに、「一生懸命生きてきたんだ」。
そんなことを思いました。