古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

『春分の日』 真東を向く家

2022年03月21日 22時16分05秒 | 古希からの田舎暮らし
 我が家のウッドデッキは「真東」を向いています。春分の日、LDKから入った日の光は一番後ろの壁に当たります。その写真。

 わずかにズレているように見えるのは、ここが標高100メートルあるからでしょう。365日、朝日が家の隅から隅まで入る。毎朝、太陽に向かって、目の前の田舎を眺めながら(5分×2=10分)のスワイショウをする。そして一日がはじまる。
 裏山の花が咲きだしました。道子さんはちょっと手折って、家のあちこちにさりげなく置いてます。その一つをウッドデッキに持ち出してパチリ。

 サンシュユ/ワビスケ/クリスマスローズ/などをあしらって。

 『満州 集団自決』(新海 均 著)を半分まで読みました。2016年発行です。満州事変(1931年)から85年。〈人生の事件〉から〈歴史〉におくり込まれてしまった出来事を、鮮明に書き込んであり、いい本です。東宮鐡男/加藤完治/と満蒙開拓をすすめた名前も久しぶりに見ました。
 満蒙開拓の本を読みあさり、開拓団や青少年義勇軍の方々に聞き取りをしていた数年間を思い出しました。その頃、三木市にも聞き取りに来ました。教海寺のある脇川を訪ねて「満蒙開拓の話を聞きたい」といったらマスターズ・ゴルフ場のほうだと教えてもらいました。開拓団の方に二度、話を聞かせてもらい、資料を貸していただきました。
 集団自決の本のほうは、半分読んだところでストップしています。開拓団が充実、発展していくところまで。昭和20年8月10日までです。このあとソ連軍が怒涛の勢いで襲いかかり、現地の住民が襲いかかる。
 数年にわたり、集団自決の生き残りの方にも話を聞き、青少年義勇軍の方に逃避行の話も聞いたのに、本を読んでもう一度あの時間と向き合うのを避けるようにグズグズしています。話をきくだけでも、本を読むだけでも、こんな〈ためらい〉を感じるのに、現実に自分の生涯でくぐりぬけてきたあの修羅場を抱えて生きている方のことを思うと。
 でも、読まないわけにはいかない。という思いです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする