古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

じっくり読んで、考えてみます。

2022年03月29日 21時34分39秒 | 古希からの田舎暮らし
 今日は三木中央図書館で本を借りました。新書本の棚にあった国谷裕子氏の『キャスターという仕事』(岩波新書 2017年発行)です。ぼくは、本を読むまえに、その本の評判や感想をネットで見ることがあります。この本には、実に多くの感想が寄せられています。そして最高の評価がついてます。読むのがこわいような真剣な感想が多い。こころして読みます。

 ぼくは1997年に退職して、夕方のテレビを見るようになりました。NHKテレビの『クローズアップ現代』は必ず見る番組でした。しかしヘンな人が番組編成をに横槍を入れたのか、キャスターの国谷裕子氏は下ろされ、『クローズアップ現代』は質を落とした深夜番組になってしまいました。NHKの良心が死んだというところか。
 本を読みはじめて、真剣な気持ちになりました。いま芸能人なんかも交えて、時局解説をわかりやすく話す番組を民放なんかでやってます。映像をまじえたりして。「わかりやすく」とは「現実のゴチャゴチャをはぶいて」ということです。その危険をまず指摘しています。
 テレビの映像は情緒に訴えやすい。もし連合艦隊のハワイ真珠湾攻撃のとき、テレビがあって、連合艦隊の雄姿がうつされたら、日本国中舞い上がってしまったでしょう。背景や時局のむずかしい交渉なんかいっぺんに吹っ飛んでしまうでしょう。国民感情をそのようにコントロールする力がテレビにはある。その危険性を国谷裕子氏は指摘しています。
 こんな真剣な気持ちは久しぶりです。時代劇やどうとか、小鳥だどうとか、と次元のちがう、大切なテーマと真剣に向き合ってみます。

 いまは新聞をとらなくなった人があるでしょうね。ニュースはスマホで見てしまうし。先日娘が我が家の新聞を買い物袋に一杯持ち帰りました。何かするのに、新聞紙(シンブンガミ)が必要だというのです。(娘のところは新聞をとるのをやめていた)。
 我が家はまだ新聞を読みます。ぼくの生れる前からずっと〈全国紙〉をとっていました。(夕刊は1年前にやめましたけど)もっと地元のことを知りたいときがあります。そこで〈全国紙〉⇒〈地方紙〉に3月14日から変えてみました。(兵庫の地方紙は立派ですね)
 そして2週間ほど読んでいるのですが、論説など読むところがない。コラム欄もなじみがない。4月からまた全国紙をとることにしました。新聞の批判ではありません。好みの傾向とおもってください。
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