古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

〈寒肥〉そっちのけで本を読みました。

2022年03月02日 17時42分28秒 | 古希からの田舎暮らし
 1,2月が寒肥の時季なのに過ぎてしまいました。でもまだ間に合う。しかし今日は読書の一日でした。外に出たのは〈バードフィーダー〉に餌を入れたときだけです。

 写真のように水をかえて、餌入れに粟粒を入れます。少ないようですが、餌台の床にまいておきます。スズメたちは床から先に食べます。大部分の粟粒は地面にまきます。

 『小説 東条英機と米内光政』を一日ずっと読んでいました。少し引用してみます。

※ 連合艦隊司令長官・山本五十六が戦地前線に視察に向かう途中、暗号を解読して待ち伏せしていた米軍飛行隊に急襲され戦死しました。そのことで東条英機は海軍に対して問いただした場面です。

 山本が海軍にとってかけがえのない人材であることはわかっている。その男を喪ったのだ。日本の前途に黒い入道雲が湧きだしたような不吉な予感が胸にきざした。
「待ちぶせされたのではないか。海軍の暗号が解読されているのかもしれないぞ」
 情報担当の(海軍)軍令部第四部へ東条(英機=総理大臣・陸軍大臣)は秘書官に問合せをさせた。
「暗号が解読されたなんて、そんなことは絶対にあり得ません」
 第四部は自信たっぷりだった。
 すでに海軍の暗号は解読されていたのだが、まるで気づかなかったらしい。
 外務省の暗号電報が昭和16年初頭にはほぼ完全に解読されたのにつづき、海軍の暗号も昭和17年の初めには解読されていた。ところが陸軍の暗号は最後まで鉄壁であった。
 陸軍暗号のレベルが大学生だとすると、海軍暗号は中学生程度だったといわれる。海軍が有限乱数を使用したのに対し、陸軍は最重要の電報に無限乱数(一回だけ使用)を用いたことから差が生じた。航空分野の「海の荒鷲、陸のニワトリ」は暗号においては逆転していたわけである。
 ※ 初頭の雌雄を決する〈ミッドウエー海戦〉では暗号解読されていて、日本海軍は完敗した。

 ※ この本の引用はつづけます。
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