古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

『満州国演義』を読む決心をしました。

2022年05月07日 20時33分35秒 | 古希からの田舎暮らし
 三木中央図書館で『満州国演義』という分厚い本を見掛けて、一冊だけ借りてきました。「満州」とあるので「どんな本だろう」と思ったのです。ネットで調べてみると、作家・船戸与一が〈命の最期の火をもやして書きつづけた〉大河小説です。400ページ超の本で全九巻。原稿用紙で7500枚とあります。借りた一冊(8巻目)を読みかけてみました。
 登場人物は実名の著名人や軍人とフィクションの人たちです。読み飛ばすようには読めません。膨大な人たちが出てきます。昭和6年の「満州事変」から昭和21年「日本の敗戦」までの歴史が書いてあります。歴史の本では書けない、しかし実際にあった日本軍の蛮行も、戦争の内幕も〈小説〉として書かれています。〈小説〉と銘打つから書ける。
 満州事変/支那事変/ノモンハン事件/2.26事件/大東亜戦争/満蒙開拓団/ソ連の侵攻/開拓団の棄民/アジア民衆への蛮行/軍隊の内幕/甘粕正彦も辻政信も出てくるだろう/など多くの出来事が〈小説〉としてなら書ける。
 去年、『小説 東条英機と米内光政』という大部な本を読みました。ぼくの知る歴史の知識に血を通わせる「いい本を読んだ」と思いました。『満州国演義』という大部な本の存在を知り、「読んでみよう」という気持ちがおこりかけました。
 でもこれだけの本を読むのは、気力のいることです。読みかけて途中でやめるなら読まないでおこう。しかし退職後の数年間、「満蒙開拓青少年義勇軍の聞き取り」に自分なりに打ち込んだ気持ちを大切にしたい。
 読むしかない。数ヶ月かかるだろう。ぶつかることにしました。
 
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