古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

映画『ワルキューレ』を見て思ったこと

2023年05月08日 18時04分42秒 | 古希からの田舎暮らし
 今日のNHK・BS3のお昼の映画はトム・クルーズ主演の『ワルキューレ』でした。2008年製作の映画です。ぼくは2009年3月に新三田のイオン・シネマで観ました。そして2009年3月28日のブログに、映画のことを書いています。
 シュタウヘンベルグとともに「ヒトラー暗殺をやりとげて、ドイツの多くの〈いのち〉を救おう」と多くの軍人が力を合わせました。爆発はしましたがヒトラーは奇跡的に生き残りました。この事件では、ゲシュタポ(秘密警察)によって7000人が逮捕され、2000人が処刑されました。
 日本の上層の軍人たちと比べて「日本はこんな軍人が少なかった」と、ぼくは書いています。
 今日はテレビでこの映画をもう一度見ました。それから本でこの事件を読み返しました。加瀬俊一の『評伝アドルフ・ヒトラー』のこの暗殺事件の数十ページです。そして思ったのは「戦争を起こした当事者の甘さ」です。
 ヒトラーを暗殺して、戦争をやめて西側諸国と話し合おう(ソ連とは戦争を継続して)。その甘い幻想をドイツの上層部はもっていました。日本はポツダム宣言で無条件降伏を突きつけられながら「近衛文麿をソ連に派遣して終戦の話し合いをしよう」としました。ソ連が満州に攻め入る直前の甘い幻想です。
 いまの戦争でも、そんな「甘い幻想」を当事国はもっているのでしょうね。
コメント
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