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古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

畑は風が強かったのでまた大工仕事をしました。

2013年03月06日 04時42分20秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
「ひな祭り」も過ぎたし、ジャガイモを植えても「もういいでしょう!」。
 というわけで午後は久しぶりに畑に行きました。電気柵をはずして畑に入ってみると、西から東に風が吹いて肌寒く感じます。それに畝にかけている黒マルチを半分だけめくって植え、また掛けておくには風が強すぎます。作業がやりにくい。
「あ・うん」の呼吸で夫婦の見解が一致し、家に帰ってお茶にしました。
 そのあと道子さんは裏山の小径沿いに花の苗を植え、ぼくは大工仕事のつづきをしました。
                
 作ったのは写真のようなベニヤ半分の大きさで、キャスターで移動できる作業台です。
 園芸の作業は、しゃがんで腰をかがめてする仕事が多くなります。腰を伸ばして立ったまま、あるいはイスに腰掛けて作業できる台があればらくです。というわけで77センチの高さの台にしました。主に道子さんがつかいます。
 棚からいろんな電動工具を取り出して木を切ったり磨いたり、51ミリにしようか57ミリにしようかとビスの選択に迷ったりして、かっちりした作業台ができました。
 きのうもまた、大工仕事は、ぼくには至福の時間でした。
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やっぱりぼくは大工仕事が好きです。

2013年03月05日 03時46分14秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                 
 先日、家のまわりに積んでいた材木の切れ端を使って、ベンチをつくりました。それを焚き火場のそばに置いた写真です。このベンチ、脚は9センチ角の柱4本。それに同じような太い端材を使っていますからとっても頑丈で、木のベンチと思えないほど重い。超怒級のベンチになりました。
 このベンチをつくるとき、久しぶりに「スライド丸鋸」を出して9センチ角の柱を切断したり、電動ドリルで穴をあけて9センチのビスで柱を止めたりしながら、「ああ、いい気持ちだ。やっぱり大工仕事はぼくにとっては格別だなあ」と思いました。
 もう61年もむかし、ぼくが中学生だった頃のことです。おばあちゃんの家の「五右衛門風呂の丸いふた」が腐って駄目になりました。そこでぼくが休みに、クギとカナヅチ、カンナとノコギリを持って行き、板で風呂のふたをつくりました。
   ※はじめの原稿では(51年もむかし、……)としていました。10年サバを読んだつもりではなく、高    齢になって計算間違いしていました。ごめんなさい。
 おばあちゃんが日に干していたその「ふた」を、近所の大工さんが見て、「啓ちゃんはもう中学かいな。学校出たらうちに弟子に来ないかきいてみて」と声をかけたそうです。
 ぼくがその話をきいたのはもう上の学校を出て就職してからのことですが、長い人生の途上で「あのとき大工さんになってたら、いまごろどうしてるかな」と思ったことがあります。
 考えてみると何度か引越してからいまの家に落ち着いたのですが、引越すたびになにか大工仕事をしました。下駄箱、玩具棚やマガジンラック、本棚、踏み台などをつくりました。棚もつけました。屋根裏に収納棚をつくったこともあります。でも振り返ってみると「ほんの片手間の<小物>ばかりつくっていた」と思います。
 大豆畑トラストで小屋を借りることになり、そこで本格的な大工仕事をしたのが、新たなはじまりでした。屋根に波板を張り、食器棚をつけ、流し台をつけ、シャワー室をつくり、水洗便所をつけ、いろんな大工仕事をしました。そしてついにいまの家でウッドデッキをつけたり、パントリーや大工小屋をつくったり、デッキに屋根をつけたり、といろんな仕事ができるようになりました。
 今年は「鶏小屋をつくって鶏を飼いたい」と思っています。朝早く寝床のなかで「コケコッコー」と雄鶏の鳴く声を聞く。まさに〝田舎の音の風景〝。わくわくします。
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町民文化祭は大にぎわいでした。

2013年03月04日 04時01分23秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 きのうは口吉川町の公民館に「町民文化祭」を見に出掛けました。人口2000人を切るむかしからの田舎・口吉川町の町民文化祭は、老いて「田舎暮らし」をたのしんでいるぼくらにはよく似合います。まず玄関。
                
 大にぎわいで下駄箱はいっぱいになり、靴が玄関にあふれています。こんな感じって、“いい”じゃありませんか。みんなこの町に生れて、顔や名前のわかる距離で暮らして、靴を間違えたりしないし、間違えてもきいていけば「誰が靴を間違えたか」わかって、「来年からビニール袋を渡して、靴を持って入館してもらう」なんて無粋なことをいう人もなく、こういうのが当たり前になっている町。自分のの「寄合い」と同じ感覚で集まれる「町民文化祭」。いいですね。
 新しくなった「デイ・サービス」の施設も見学しました。母が「学校」と呼んで毎週お世話になっているところです。職員の方に案内してもらって、入浴施設を見ました。
                
「すみません」「ありがとうございます」を連発しながら抱えてもらうのでなく、車椅子に乗ったままスイッチ一つで入浴できる。浴槽が水平になり、温度管理されたお湯が入る。
 高級乗用車ほどするそうですが、入浴する人のこころをやさしく抱いてくれるお風呂です。こんなお風呂をつくった人、設置しようと踏ん張った人たちの心意気。気に入りました。
 
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みんなが大働きしています。 その3

2013年03月03日 03時25分30秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                 
 写真は裏山の焚き火場です。横の「竹の山」は薪(たきぎ)で、竹薮から引っ張り出して丸鋸で切りました。もう3年も4年も前に切った竹ですから、枯れてとてもよく燃えます。焚き火をしていると、気持ちがだんだんあったかくなり、仕事をする元気が出てくるから不思議です。
 横の焚き火場のブロックにカバーをつくりました。鉄筋のメッシュとトタン板をつかって。火の始末をするときに水を掛けたのでは灰の養分が流れてしまいます。カバーをかけておけば翌日には灰になっており、山の木の根元に養分として撒けます。
 ほんとうは、このたび一番大働きしたのは、道子さんです。
 ツルハシで竹の根を切断し、土を削り、3日かけて山の斜面をなだらかにしました。彼女がここまで本格的にツルハシを振るったのははじめてでした。「これをやってたらモヤモヤが全部吹っ飛んでしまう。『ツルハシで働く会』をつくったら、悩みをもってる人もすっきりするね」。1メートル以上の長い竹の根を掘り出して見せ、「癌の病巣を摘出した気分よ」。
 ツルハシで大地に挑む。なかなかいい。 …… でも、いつでも・どこでも、<ツルハシ体験>ができるわけではありません。手近にツルハシで掘るような庭もないし、竹薮もありません。そんな方はどうぞ我が家にお越しください。裏山で、<気の済むまで> 竹の根を切断し、掘り出してみてください。
  “お茶とお菓子もございます。”
 
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みんなが大働きしています。 その2

2013年03月01日 04時45分05秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                   
 我が家で一番に働きはじめるのは、99歳の母・妙子さんです。寒くても8時には花バサミを持って裏山に登ります。この前から竹薮を開墾して、切った竹の山ができています。妙子さんはそれを引っ張り出して枝を切り刻みます。切り倒した1本の竹を3メートル前後で切ると、重くありませんがかさばります。それを片づけてくれるのが妙子さんなのです。
 母は文学少女で読んだり書いたりするのが好きでした。でも今は大型活字本を読むくらいしかできなくなりました。なにか仕事をしたい。で、見つけたのがこの<竹の枝を切り刻む仕事>だったのです。切り刻んでいるときは、ほんとに没頭しています。「これを<仕事>にすることができてよかったなあ」とつくづく思います。もしこれがなかったら、読んだり書いたりすることはほとんどできないし、テレビはむかしから見ないし、どう過ごしているでしょうか。
 もしぼくが、閻魔様かだれかのはからいで、99歳になっても生きてるようなことになれば、なにに没頭すればいいかなあ。そこまで生きるつもりはありませんが、寿命はわかりませんからねえ。
                   
 裏山の写っている部分は2年前に竹を「皆伐」しました。しかし去年は切りませんでした。竹はせっかく生えてきたのだし、いくらか生えてるほうが眺めがいいと思ったのです。でもこの「仏心」は間違いでした。1年で見通しがわるくなり、他に生えてくる木々の苗に陽が当たらなくなりました。
 そこで急な斜面を、切り株につかまりながら、ふたたび竹を「皆伐」したのがこの写真です。
 竹に仏心は無用です。
 せっかく竹を切った裏山です。野鳥もよく飛んできます。両側はびっしり竹薮ですが、せめてこの空間は里山の眺めをたのしみたい。これからは毎年、この空間に生えてくる竹は全部切ります。
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