前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

NHKスペシャル 『ミラクルボディー ~内村航平~』

2012-07-16 09:37:11 | テレビ番組
NHKスペシャル『ミラクルボディー』の第二回は、体操の内村航平さんでした。

この番組を観ていると、「ミラクルボディー」の持ち主は皆、
「ミラクルブレイン」の持ち主でもあることがわかります。

自分の思い通りに身体を動かす能力。
もちろんそれは、先天的なものではなく長い修練で身に付けた能力なのですが。


運動が不得手な者にとっては「今、自分の身体がどう動いているのか」を
把握することだけでも難しいことです。

学生時代、例えばダンスの授業だったり、空手の「型」だったり、
先生が示す「お手本」を真似て、同じように身体を動かすだけでも一苦労でした。

バレリーナやダンサーが、一度振付を見ただけですぐに同じように踊れるのを見ても、
それだけで「超人的」と思ってしまいます。
自分で自分の身体を完璧に「コントロール」できるって・・・。


ましてやそれが、世界でまだ誰もやったことのない「技」、「手本」が存在しない動きだった場合・・・。


平衡感覚や動体視力などの身体能力が優れているのはもちろんですが、
動きを「イメージ」する方法の特異性。

内村さんの場合、
その「イメージ」は、動きを客観的に見ている「3人称イメージ」ではなく
あたかも自分がその動きを行なっているような「1人称イメージ」だそうです。

実際に身体を動かさずとも、脳の「高次運動野」が活発に活動し、
「その動き」に必要な筋肉と動きを処理しているとのこと。


通常の場合では起こらない脳の活動。
練習の積み重ねと、体操への飽くなき情熱や探究心は、
脳の働きそのものを体操競技に適したものへと進化させていく・・・。

曰く
  
  自分の頭の中にもう一人の小さい自分がいて
  それが自分の身体を動かしているみたいな・・・。

まさしく「ミラクルブレイン」!




(思わず映画「メン・イン・ブラック」のローゼンバーグの姿が・・・)

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NHKスペシャル 『ミラクルボディー ~ウサイン・ボルト~』

2012-07-14 22:19:46 | テレビ番組
もうすぐオリンピック開幕ですが、その前のお楽しみと言えばこれ!
NHKスペシャルの特集番組 『ミラクルボディー』です。

第一回目は満を持しての登場、人類最速の男、ウサイン・ボルトです。


4年前の北京オリンピックの直前にも放送された『ミラクルボディー』。
そこで陸上短距離走者として特集されたのは、
大会直前まで世界記録保持者だった、アサファ・パウエルです。

しかし、大会で世界に衝撃を与えたのはボルトでした。


ボルトが生まれつき抱える「脊柱側湾症」という病気。
背骨がS字に湾曲しているが故に、肩と骨盤が不安定に動いてしまう走り方。

骨盤が大きく前に傾くため、
短距離走者にとって重要な筋肉(ハムストリングス)に負荷がかかり、
肉離れのリスクと隣り合わせのその走り。

そして障害と故障を克服するためのトレーニングで手に入れた鋼鉄の身体は、
従来の陸上理論では説明のつかない身体の動き、
「脊柱側湾症」による骨盤の不安定な動きを、逆に速さへの「武器」に変えます。


それは、
彗星の如く現れた、恵まれた身体を持つ天才ランナーといったイメージを覆す、
障害を克服しようと努力し続ける「鉄人」ランナーの姿でした。


やはり素晴らしい番組です。第ニ回目以降も楽しみです。
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