老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

904;要介護老人の「死の備え」(4)  延命治療を望むか否か

2018-08-24 00:00:08 | 生老病死
 要介護老人の「死の備え」(4)  延命治療を望むか否か

医療の進歩や医療制度の充実により
長寿国となったわが国。

医療技術を駆使して
死期をある程度引き延ばすことをしてきた時代があった(延命治療)


生命の最終段階になると、
体が食べ物を受け付けず
人は自然と食べなくなる。



国民皆保険の前の時代は
貧しい人たちは、病院や医院にかかることもできなかった。
点滴や胃ろうもなく
自然死のまま穏やかな最期を迎えた。



終末期にある老親に
家族は医師に「最善の治療をお願いします」、と
医師にその判断を任せてきた。

延命治療を行うことで
却って患者本人に苦しい思いをさせている場合もある。


延命治療を望むか否かは
患者本人や家族の判断によるしかない。


延命治療を望むか否かは、
元気なときに 本人は 
はっきりとした意思表示をしておく必要がある。


延命治療である
 ・心臓マッサージなどの心肺蘇生
 
 ・人工呼吸器の装着

 ・鼻チューブや胃ろうによる栄養補給、などはしたくはない



自然と食べなくなることに逆らわず
静かに穏やかに息を引き取る(自然死)

病院ではなく、住み慣れた家で死にたい


管につながれた老人を 
目の当たりにして
あなたは
何を感じ 
何を思う

902;要介護老人の「死の備え」(3) 深夜・夜明けであっても 往診できるかかりつけ医を持つ 

2018-08-23 04:00:08 | 生老病死
  要介護老人の「死の備え」(3) 

本人の状態が急変し
救急車を呼んでも
搬送中に「死」んだとき

救急隊員がかけつけたときには
生命が途絶え「死」んだとき
救急隊員から警察に通報される場合がある。

自宅で亡くなってしまっている家族を発見したら、
警察に連絡しなくてならない。
警察が現場に到着すれば
検死になってしまう。

検死になると
警察は疑うことが「商売」

いままで一生懸命
義父義母の介護を献身的に尽くしてきた息子嫁が
犯人扱いされ
本当に嫌な思いをし
後味が悪い。


救急車を呼ぶことよりも
かかりつけ医に来てもらうことが先の場合もある。



ただし病気療養中であった場合は、
たとえ亡くなられたのが自宅であっても
必ずしも検視が必要になるわけではない。


かかりつけ医がいて、
診察後24時間前後の死亡で、
治療中の病気に関連する死である場合は、
かかりつけ医が
死亡診断書を交付することができる。


自宅で 急変した(危篤状態になった)ときは
慌てないこと。
そうは言っても慌ててしまうのが人間。

そのときは、ひと呼吸をおき
  
  訪問看護サービスを利用している場合は
  訪問看護師に電話連絡する。

  訪問看護サービスを利用していない場合は、
  ケアマネジャーに電話連絡する。



訪問看護師やケアマネジャーから

かかりつけ医と連絡をとり
かかりつけ医が 訪れ 診察し
亡くなった場合は
「死亡確認」がなされる。



深夜あるいは夜明け、休日であっても
往診(在宅訪問医療)できるかかりつけ医を
持つことが大切になってくる。

901;要介護老人の「死の備え」(2)  かかりつけ医を持つ

2018-08-22 11:50:50 | 生老病死
 要介護老人の「死の備え」(2)

在宅訪問のとき
とうの本人(要介護老人)や家族介護者に
下記のことを話しをします。

在宅介護をされていて
いつもと様子が違うとき

かかりつけの開業医(医院、クリニック)に
気軽に電話でき すぐに診てくれる医師を
持つことが大切です。

いま
(総合)病院だけしか外来受診されている人

 症状悪化により入退院の繰り返しのとき、
 老衰が進んだとき、
 余命を告知されたとき
などの老人は

かかりつけ医をつくることも大切だと
話しをします。

できれば往診をしてくれるかかりつけ医を
見つけられるともっとよいでしょう。

なぜかかりつけ医をつくることが
大切であり必要なのか

それは、本人の状態が急変し
救急車を呼んでも(総合)病院まで搬送が間に合わず
途中で「死」を想定されるとき

救急隊員がかけつけたときには
生命が途絶えたとき


そのときは「検死」になり警察が入ります

899;要介護老人の「死の備え」(1) 死の準備

2018-08-20 04:00:08 | 生老病死
 要介護老人の「死の備え」(1)

老人介護は、出会いに始まり、死別で終わる。

症状悪化で入院や老衰、死が近いなど
「今日、在宅訪問(あるいは病室訪問)をしなければ」、
と思いながらも、

都合がつかず明日に訪問を延ばしたことで
後悔したことがあった。

症状悪化や「危ない」と感じたときは
思い立ったら今日のうちに在宅訪問(あるいは病室訪問)をする。



冒頭にも書いたが
ひとりの老人とのかかわりの終結は
死である。

老親や伴侶者が死んだことにより
家族介護者が
後悔を抱いたり、引きずったりしないよう
サポートをしていくことが大切。

体力が低下したり、
入院の繰り返しや
訪問看護の利用を検討し始めたときなど

そのような状態になったとき
家族介護者に対し
率直に老親や連れあいの死について話をする。

訪問していきなり「死」の話をする訳には勿論いかない。
家族介護者は戸惑い、心の準備ができていない。

最近のご本人の様子や
介護の苦労や困っていることや気になっていることなどを
聴き取りながら
万が一在宅で急に亡くなったときのことを話す。


自分も含め、誰もそうであるが
予告もなく突然に「死」は訪れる。
病人や老人は「死とは隣り合わせ」にあるだけに
いつ死が訪れてもいいように


症状悪化により入院されたとき、
老衰が進んだとき、
余命を告知されたときなどは
死に対する備え(準備、心構え)をしておかねばならない。

そうは言っても
家族介護者は日々の介護に追われ
疲労困憊にある。
死後のことまで頭が回らないのが実情・・・・。





898;病院で死ぬ 「7割強」

2018-08-19 05:47:52 | 生老病死
病院で死ぬ 「7割強」


浅川澄一:福祉ジャーナリスト(元・日本経済新聞社編集委員)の統計から引用


1976年に病院死は自宅死と入れ替わり、
病院死は増え続け8割を超えた。
2016年の人口動態統計(厚労省)によると
病院でなくなる人の割は4人のうち3人に下がってきた。

戦後、高度経済成長の発展に伴い
出産も死亡も、自宅から病院に移ってきた。

私が住んでいた(農村集落)は、
内の話がまとまらず
家に電気が点いたのは、小学校5年のとき(昭和38年)だった。

東京オリンピックに合わせ
農協から洗濯機、冷蔵庫、白黒テレビを購入(ゼネラルの商品だった)し、
生活が一気に便利になった。
世間では、もっと早く普及されていた。


生活が便利になったことで、
出産も死亡も、より便利な医療サービスを求め、
病院に任せるようになり、
いまも続いている。

浅川澄一の用いた統計から
全体の割合では施設死はまだまだ低いけれど
最近は施設死が増えてきている。
介護保険サービスと絡み合っていることは確か。

どこで死にたいか
それは本人と家族が決めることなのかもしれないが
望めるものなら
どこで死にたいかは
自分で決めたい。

元気なときに
意思表示をしておくことなのかな・・・・




896;ブログタイトル名改題 ”家で死にたい”

2018-08-17 21:22:48 | 生老病死
 『空蝉/老い楽の詩』から『家で死にたい』へ 改題

いままでブログを書いてきた視点は
自分の目から見た老人介護であったり
自分が日常のなかで感じた様々なことや私的なことに関する内容が主であった。
それはそれで良かったのだが、書き手の立場であった。

これからは
老人介護
なかでも在宅介護のことについて
読み手の立場になった
ブログに編集できるよう意識していきたい。

長寿の時代になり
人生90年から100年の齢になった。
終戦後は、50、60才と短く、認知症の病は無縁に近かった。

いまや町内には寝たきりや認知症の老人は増え、
保育園や幼稚園の送迎車よりも
老人のデイサービスの送迎車の方が多く走っている。

寝たきりや認知症になり
家族の手を煩わせても
住み慣れた「家で死にたい」と叫ぶ老人。

しかし、現実は病院で死ぬ老人が圧倒的に多い。
自宅死に比べ介護施設で死ぬ老人の数はまだ少ないが、
最近、介護施設で死ぬ老人が急増している。


世間体から見た死に場所は「病院」
誰に見送りされることもなく寂しく死ぬのは「病院」


誰も死ぬときは 傍らに誰かが居て手を握ってくれることを望む。
一人で死ぬのは寂しい。

635;MRIの結果 半月板「大丈夫だった」

2018-01-27 10:58:05 | 生老病死
初冬の那須連山

MRIの結果 半月板「大丈夫だった」

左膝の激痛から
左膝半月板を損傷したかな? と
本日MRIの結果 
半月板は大事に至らず「ホッと」した
まだ痛みは在り
左膝をかばいながらの歩行は続く

2度あることは3度あるとはしたくない


620;左膝損傷

2018-01-20 10:15:55 | 生老病死
左膝損傷

しばらくぶりのブログで
忘れられるブログになりそう
泣き面に蜂
ようやく肋骨骨折も治癒したばかりなのに
昨夜夕暮れよりも暗い夜道
犬の散歩
いつもと違う砂利路を歩いたばかりに
足をすくわれ、左膝の内側を砂利路に強く強打した
救急外来受診結果
骨折はなかったが
MRI検査は来週の土曜日となり
それまでは正確な診断はでないが
靭帯損傷、半月板損傷なのかな、と危惧しています
歩くと膝あたりが激痛を覚えます
心に隙がありすぎるのか
油断なのか
用心が足りないのか
妻からは沢山の小言を頂いてしまった

ブログをサボった罰なのであろうか

546;踏ん(糞)張れないもどかしさ

2017-11-16 03:59:40 | 生老病死
踏ん(糞)張れないもどかしさ

夜明け前に目が覚め
怪しげな歩き姿
独り秘密の個室に入り
手すりにつかまり洋式便器に屈む
出そうで出ない
肋骨骨折のせいで
お腹に力が入らず
踏ん(糞)張れないもどかしさ
結局不発に終わった

538;惚け老人が歩いているようだ・・・・

2017-11-13 15:42:06 | 生老病死
後ろ姿のbeagle・genki 4歳




惚け老人が歩いているようだ・・・・
  

整形外科受診した
レントゲン撮影の結果
右肺、水は増えてはなかった
「ひと安心」
次回診察は3週間後

午後3時過ぎ
秋晴れなので
気分転換にと
一歩 二歩 散歩に出かけてみた
周囲の風景は紅葉になり
ドングリも落ちていた

妻とbeaglegenki「genki!」
 と呼ぶと
後ろを振り返り、尾を振る

足を前にだすとき
肋骨が痛いのか
右脇腹が痛いのか
右側の腰が痛いのか
とにかく歩くと痛い
我慢できる痛さではあるが・・・
思い切り走ってみたい衝動にかられるも
トボトボ歩き

歩く後ろ姿を見て
妻は
「惚け老人が歩いているみたい」と
言葉を落とす

( ´艸`)


535;気がつかされるとき

2017-11-13 10:25:38 | 生老病死
 気がつかされるとき

肋骨骨折してから2回目の整形外科受診
朝6時30分過ぎに
妻に順番取りをしてもらい「1番。」

呼ばれるまで廊下に置かれた
椅子に坐り診察を待つ
病院職員が足早に患者の前を横切って行く
嗚呼~
病気やケガをすると
不自由になり思うように体が言うことを聞かない
嗚呼~
健康が一番
健康でいることが幸せ
老いてくると余計に感じてしまう

肋骨骨折により
気づかされた

配膳者を押していく年配の男性がいた
老いても働く
年金額が生活の足しにならず働いているのかどうか
わからないけれど
私もそのひとり。
年金額や年齢に関係なく働けること自体が幸せ
こうして人様の役に立ち働けること
そのことに感謝する







530;骨休め

2017-11-11 15:17:31 | 生老病死
  骨休み

転倒骨折してから7日
「骨休め」の日々
怠惰な時間を徒に過ごしたような・・・・
韓流時代劇『オクニョ』を
放映開始から11月5日放映まで
31回分を観賞

入浴は自力でできるようになり
浴槽にも入ることができ
気分は最高

いま痛みを感じるときは
くしゃみ、咳
くしゃみをこらえようと
唾を飲み込むが
逆にむせ、余計にくしゃみが大きくなり
痛みは「絶好調」




524;くしゃみが・・・・

2017-11-08 20:19:52 | 生老病死
 くしゃみが・・・・

何処へも出ず「自宅療養中」
まだ「立ち上がり」時は痛みあるも
昨日よりは幾分和らいだかな

でも地雷を踏んだときは大変

地雷とはくしゃみのこと
くしゃみをこらえきれず
くしゃみをしてしまった
やあ~右脇腹が痛く
手で押さえることもできなかった
くしゃみ は 恐怖

床に落ちたダイヤモンドを発見しても
いまの私には拾うこともできない不自由な体

520;「痛い」のと「体が不自由なのも痛い」

2017-11-07 14:59:22 | 生老病死
 「痛い」のと「体が不自由なのも痛い」

肋骨骨折の負傷から3日目
昨日は整形外科医からは
「絶対安静」といわれ、入院を勧められたたが
どうしてもやらなければならない仕事があり
11月13日通院となった。

「立ち上がり」、ベッドからの「起き上がり」と
椅子に坐るために「屈む」ときが
ズキッと痛みが襲うときが恐怖である。
くしゃみ、咳込も痛みが響く。
不意に体をねじったり、右手を伸ばしたりするのもダメ。

他者の痛みは3日でも「我慢」できるが
自分の痛みは3秒でも我慢ならぬ。
人間とは勝手な動物である(それは自分のことだろう)。
痛みを少しでも和らげようとロキソニンを服用したが
移植した腎臓に負担がかかり、余り服用はできない。

息子beagle・genki
私がいつもと違うことに気がつき
心配そうな顔をしながら、ジッと様子を伺っている。

洋式便器への腰掛け、立ち上がりは、なんとか自立できた。
余り妻の手をかけたくはないが、
衣服、ズボンなどの着脱は全介助
シャワー浴も全介助
階段昇降は一部介助

いまは要介護老人の気持ち
認知面・精神面は、もの忘れ、置忘れがあり、
年齢を尋ねても実際よりは若く答えたり、我儘と勝手な行動あり。
要介護認定を申請したら「要介護3」のレベルかな

515;肋骨骨折だった

2017-11-06 11:03:25 | 生老病死
肋骨骨折だった

最寄りの病院整形受診
CT、レントゲン撮影の結果
右肋骨の10番目11番目が骨折
右肺に水が溜まっているが、まだ問題とするところではないが、
水の量が増えると・・・・
2週間安静の宣告
治癒までには2箇月かかる
来週月曜日 再受診(本当は入院だな、と言われたが)
いろいろやることがあり
自宅療養となった
車の運転はできない、と言われショック

あ~ あ~ 
余は仏滅か・・・