1932 桜と生きる
BS1 沁みる夜汽車 、という10分番組がある
「桜と生きる」が放映された
松浦鉄道浦ノ崎駅のプラットホームは桜の名所で知られている
その桜の木々は病気になり枯れてしまい花は咲かなかくなった
井手一雄(69歳)さんは、 49歳のとき胃癌がわかり、胃を全摘出した
別の病気が併発し長年勤務した仕事を辞めざるを得なかった
52歳のとき、妻の実家に移り住んだ
「どう生きていけばいいか、わからなくなってきた」
「何も出来ないもどかしさ」「自分のふがいなさ」に悶々としていた。
ある日、妻は一ボソリと呟いた。
「(浦ノ崎駅の)桜が咲かないと寂しいわね」
何もしなければ枯れていくだけ。
でも、手当てをすれば、きっと花が咲く。
「共に病気をかかっているもの同士」
桜と自分が重なった
桜を見て、今年も桜に出会えた
桜を見て癒されて
長生き出来ているんじゃないかな
井手夫婦は桜のトンネルをくぐり抜ける電車を見送る