1922 小さな「大人」
(1)
哺乳類動物の大半は前足と後ろ足を使い歩く。
人間は「直立歩行」が出来たことで、「前足」は「手」となり自由になった。
手は石を掴み、石に棒をつけることで、金槌の機能を果たし武器にもなった。
手はさまざまな道具を作りだし、労働を行うことで「ヒト」から「人」へと成長した。
人間にとり「歩く」「歩ける」ことは、大きな自由(解放)をもたらした。
オギャーと産声をあげた赤ん坊は、首が座り、寝返りができるようになると、
頭を上げ、周囲(まわり)を見渡すようになると、赤ん坊にとり世界観は大きく変わる。
目の前にある物に興味を抱き、這い這いを始める。
這い這いは高這いに変わり、高這いから椅子の座面に両手をつき、「立ち上がり」をする。
立ち上がりから「立ち(立位保持)」、自由になった両手で手を叩きながら満面の笑顔になる。
月面に降り立ち上がったアメリカの宇宙飛行士と同じ位、
幼児の立ち上がり立位したことは、その人の人生上における偉大な行動を意味する。
立つ行動を繰り返すなかで、第一歩を踏み出し歩けた時には、両親は大喜び、歓喜の聲に包まれ、
生まれた時と同じく忘れられない記念日となる。
歩けるようになると、行きたいところに行ける。
行動は拡大され、見知らぬ世界に遭遇する。
歩ける、と次にはオムツが外れ、パンツになる。
トイレに向かって歩き、洋式便器でオシッコができるようになる。
まだ、見守りやズボン、パンツの上げ下げに若干手はかかるが、
やがて一人でできるようになり、小さな「大人」になり、
僕は赤ちゃんではない、というプライドが出てくる。
(1)
哺乳類動物の大半は前足と後ろ足を使い歩く。
人間は「直立歩行」が出来たことで、「前足」は「手」となり自由になった。
手は石を掴み、石に棒をつけることで、金槌の機能を果たし武器にもなった。
手はさまざまな道具を作りだし、労働を行うことで「ヒト」から「人」へと成長した。
人間にとり「歩く」「歩ける」ことは、大きな自由(解放)をもたらした。
オギャーと産声をあげた赤ん坊は、首が座り、寝返りができるようになると、
頭を上げ、周囲(まわり)を見渡すようになると、赤ん坊にとり世界観は大きく変わる。
目の前にある物に興味を抱き、這い這いを始める。
這い這いは高這いに変わり、高這いから椅子の座面に両手をつき、「立ち上がり」をする。
立ち上がりから「立ち(立位保持)」、自由になった両手で手を叩きながら満面の笑顔になる。
月面に降り立ち上がったアメリカの宇宙飛行士と同じ位、
幼児の立ち上がり立位したことは、その人の人生上における偉大な行動を意味する。
立つ行動を繰り返すなかで、第一歩を踏み出し歩けた時には、両親は大喜び、歓喜の聲に包まれ、
生まれた時と同じく忘れられない記念日となる。
歩けるようになると、行きたいところに行ける。
行動は拡大され、見知らぬ世界に遭遇する。
歩ける、と次にはオムツが外れ、パンツになる。
トイレに向かって歩き、洋式便器でオシッコができるようになる。
まだ、見守りやズボン、パンツの上げ下げに若干手はかかるが、
やがて一人でできるようになり、小さな「大人」になり、
僕は赤ちゃんではない、というプライドが出てくる。