俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

菜の花

2007年03月21日 | 俳句

『鉢植えの 花菜の細く 二、三本』
(はちうえの はななのほそく に、さんぼん)

『うぐいすや 鳴き声立てず 渡り来る』
(うぐいすや なきごえたてず わたりくる)

『春暁や 日向求めて 散歩道』
(しゅんぎょうや ひなたもとめて さんぽみち)

『悲喜ありぬ 開花予報の 乱れよう』
(ひきありぬ かいかよほうの みだれよう)

『春半ば 妹の真似する 嫁の居て』
(はるなかば いものまねする よめのいて)

『春分や 日長くなれり 今日から』
(しゅんぶんや ひながくなれり きょうから)

『我が悩み 春の憂いと 言うなかれ』
(わがなやみ はるのうれいと いうなかれ)

『菜の花や 風に光に 惑い揺れ』
(なのはなや かぜにひかりに まどいゆれ)

『春愁や 時の流れの 切なさよ』
(しゅんしゅうや ときのながれの せつなさよ)

『春の夢 もういいかい もういいよ』
(はるのゆめ もういいかい もういいよ)

『落椿 踏まず触らず 溜息す』
(おちつばき ふまずさわらず ためいきす)

『春うらら 人様見れば 傾き者』
(はるうらら ひとさまみれば かぶきもの)

『春暁や 朝日に負けし 屋外灯』
(しゅんぎょうや あさひにまけし やがいとう)

『西方も 寒さ戻りて 春彼岸』
(さいほうも さむさもどりて はるひがん)

『花咲けど また一段と 冴え返り』
(はなさけど またいちだんと さえかえり)

『春の宵 雲海下に 陽は暮れず』
(はるのよい うんかいしたに ひはくれず)

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