『親しみを 感じさせつつ 銀杏散る』
(したしみを かんじさせつつ いちょうちる)
『銀杏落葉 金の色した 絨毯や』
(いちょうおちば きんのいろした じゅうたんや)
『木洩れ日を 満面に受け 冬閑か』
(こもれびを まんめんにうけ ふゆしずか)
『幸せは 顔に出にけり 冬日向』
(しあわせは かおにでにけり ふゆひなた)
『幸せを 見れば幸せ 冬の午後』
(しあわせを みればしあわせ ふゆのごご)
『山茶花は 後を残さず 散りぬるを』
(さざんかは あとをのこさず ちりぬるを)
『冬木立 昨日より明日を 感じさせ』
(ふゆこだち きのうよりあすを かんじさせ)
『枯紅葉 散りゆく先を 目で追いぬ』
(かれもみじ ちりゆくさきを めでおいぬ)
『落ちて尚 風に漂う 冬紅葉』
(おちてなお かぜにただよう ふゆもみじ)
『二度ばかり 栞に使いし 彩落葉』
(にどばかり しおりにつかいし あやおちば)
『短日や 四句八句して 創句する』
(たんじつや しくはっくして そうくする)
『冬麗 楽しき旅を 思い出し』
(ふゆうらら たのしきたびを おもいだし)
『冬銀河 冴え冴えとして 星遠く』
(ふゆぎんが さえざえとして ほしとおく)