俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

大晦日

2011年12月31日 | 俳句

行く年や 孫らしき児の 片手にあまり
(ゆくとしや まごらしきこの てにあまり)
13687 【季語】 行く年 【季節】 仲冬


冬暁や カーテン越しの 陽の光
(とうぎょうや かーてんごしの ひのひかり)
13688 【季語】 冬暁 【季節】 三冬


正月の バーゲン刺身 買い疲れ
(しょうがつの ばーげんさしみ かいづかれ)
13689 【季語】 正月 【季節】 新年


年越しに 海老天二枚 追加せり
(としこしに えびてん2まい ついかせり)
13690 【季語】 年越し 【季節】 仲冬


行く年や まだ現役の 気力あり
(ゆくとしや まだげんえきの きりょくあり)
13691 【季語】 行く年 【季節】 仲冬


一塊の 鼻糞出でて 去年今年
(いっかいの はなくそいでて こぞことし)
13692 【季語】 去年今年 【季節】 新年


古き俳句 読み直しして 年惜しむ
(ふるきはいく よみなおしして としおしむ)
13693 【季語】 年惜しむ 【季節】 仲冬


行く年や 生まれながらの 友来る
(ゆくとしや うまれながらの ともきたる)
13694 【季語】 行く年 【季節】 仲冬


自信なき 人に見られる 自尊心
(じしんなき ひとにみられる じそんしん)
13695 【季語】 ー 【季節】 ー


炭繋ぐ 二世三世 灰だらけ
(すみつなぐ にせいさんせい はいだらけ)
13696 【季語】 ー 【季節】 ー


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2011年12月27日 | 俳句

嫁天下 忘年会の 数勝り
(よめてんか ぼうねんかいの かずまさり)
13674 【季語】 忘年会 【季節】 仲冬


ローソンで クリスマスケーキ 買いし嫁
(ろーそんで くりすますけーき かいしよめ)
13675 【季語】 クリスマスケーキ 【季節】 仲冬


着膨れを 少し痩せたと 褒める嫁
(きぶくれを すこしやせたと ほめるよめ)
13676 【季語】 着膨れ 【季節】 三冬


風邪続く 毎度の薬 嫁用意
(かぜつづく まいどのくすり よめようい)
13677 【季語】 風邪 【季節】 三冬


年の暮れ 何は無くとも 嫁任せ
(としのくれ なにはなくとも よめまかせ)
13678 【季語】 年の暮れ 【季節】 仲冬


シューズ買い 履かないままに 年暮るる
(しゅーずかい はかないままに としくるる)
13679 【季語】 年暮るる 【季節】 仲冬


大掃除 居場所の確保で 終えにけり
(おおそうじ いばしょのかくほで おえにけり)
13680 【季語】 (年末)大掃除 【季節】 仲冬


風邪の中 新月の空 星想う
(かぜのなか しんげつのそら ほしおもう)
13681 【季語】 風邪 【季節】 三冬


明日こそは 散髪に行こう 風邪の身で
(あすこそは さんぱつにいこう かぜのみで)
13682 【季語】 風邪 【季節】 三冬


この泥鰌 墓穴を掘りしが 何代目
(このどじょう ぼけつをほりしが なんだいめ)
13683 【季語】 泥鰌掘る 【季節】 三冬


波の音 汐の香りや 冬の砂
(なみのおと しおのかおりや ふゆのすな)
13684 【季語】 冬 【季節】 三冬


何を見し 頬赤らめて 冬の女
(なにをみし ほほあからめて ふゆのひと)
13685 【季語】 冬 【季節】 三冬


飽きもせず じっと見つめて 寒の月
(あきもせず じっとみつめて かんのつき)
13686 【季語】 寒の月 【季節】 三冬


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臘月燼

2011年12月26日 | 俳句

大乗や 看々臘月 燼なりと
(だいじょうや かんかんろうげつ じんなりと)
13663 【季語】 臘月 【季節】 晩冬
【看々臘月盡】(かんかんろうげつじん)
「命に限りがあることをよく見ていなさい。」と言う意味の禅語。
臘月とは十二月(陰暦)のことで、一年が終わるのと、命が尽きるのをかぶせています。
【大乗】(だいじょう)
《(梵)mahāyānaの訳。理想に達するための大きな乗り物の意》
自己の解脱だけを目的とするのでなく、すべての人間の平等な救済と成仏を説き、
それが仏の真の教えの道であるとするもの。大乗仏教。


時流れ 微分積分 年の暮
(ときながれ びぶんせきぶん としのくれ)
13664 【季語】 年の暮 【季節】 仲冬
時は、細かく分けたり(微分)、積み重ねたり(積分)と流れます。


うつくしや ミタさんを見た 泪冬
(うつくしや みたさんをみた なみだふゆ)
13665 【季語】 冬 【季節】 三冬


塵埃も 虚空清浄 大掃除
(じんあいも こくうせいじょう おおそうじ)
13666 【季語】 (年末)大掃除 【季節】 仲冬
塵、埃、虚、空、清、浄
=中国四千年の数の単位。一度調べられたら。


冬の川 亀の甲羅干し 見ず三月
(ふゆのかわ かめのこうらぼし みずみつき)
13667 【季語】 冬 【季節】 三冬


棹凍え 雪もちらちら 川下り
(さおこごえ ゆきもちらちら かわくだり)
13668 【季語】 雪 【季節】 晩冬


都鳥 海戦終えて 百年余
(みやこどり かいせんおえて ひゃくねんよ)
13669 【季語】 都鳥 【季節】 三冬


煤払い 金を纏わぬ 仏達
(すすはらい きんをまとわぬ ほとけたち)
13670 【季語】 煤払い 【季節】 仲冬


足裏の 胼胝にプロを見し 冬の暮
(あしうらの たこにぷろをみし ふゆのくれ)
13671 【季語】 冬の暮 【季節】 三冬
胼胝(たこ)=皮膚の角質層が肥厚した状態のことである。
足の裏など機械的な圧力、摩擦、衝撃がかかる箇所に生成しやすい。


足音の 乾いて聞こゆ 年の暮
(あしおとの かわいてきこゆ としのくれ)
13672 【季語】 年の暮 【季節】 仲冬


風邪催い 咳声喉に 鼻水も
(かぜもよい せきこえのどに はなみずも)
13673 【季語】 風邪 【季節】 三冬


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クリスマス

2011年12月25日 | 俳句

クリスマス 新月の替わりに イルミかな
(くりすます しんげつのかわりに いるみかな)
13628 【季語】 クリスマス 【季節】 仲冬


クリスマス 不滅の太陽 今サンタ
(くりすます ふめつのたいよう いまさんた)
13629 【季語】 クリスマス 【季節】 仲冬


数え日の クリスマスあぁ 忙しなし
(かぞえびの くりすますあぁ せわしなし)
13630 【季語】 クリスマス 【季節】 仲冬


年賀状 添え書き終えて 年暮るる
(ねんがじょう そえがきおえて としくるる)
13631 【季語】 年暮るる 【季節】 仲冬


寒雀 目覚ましとして ほど遠し
(かんすずめ めざましとして ほどとおし)
13632 【季語】 寒雀 【季節】 晩冬


冬暁や 黒きシルエットの 声低き
(とうぎょうや くろきしるえっとの こえひくき)
13633 【季語】 冬暁 【季節】 三冬


嫁の留守 チャンポン三杯 クリスマス
(よめのるす ちゃんぽんさんばい くりすます)
13634 【季語】 クリスマス 【季節】 仲冬


ケーキより 蜜柑と言う娘の クリスマス
(けーきより みかんというこの くりすます)
13635 【季語】 クリスマス 【季節】 仲冬


太陽と 風が似合う娘の 年の暮
(たいようと かぜがにあうこの としのくれ)
13636 【季語】 年の暮 【季節】 仲冬


くの字でも Zでも冴ゆる 後ろ髪
(くのじでも Zでもさゆる うしろがみ)
13637 【季語】 冴ゆる 【季節】 三冬


カールせし 髪を靡かす 冬の風
(かーるせし かみをなびかす ふゆのかぜ)
13638 【季語】 冬 【季節】 三冬


遠目より 近づきて見ん 冬の娘よ
(とおめより ちかづきてみん ふゆのこよ)
13639 【季語】 冬 【季節】 三冬


水洟を 垂らすも元気 冬の娘よ
(みずばなを たらすもげんき ふゆのこよ)
13640 【季語】 冬 【季節】 三冬


陽の当たる カーテン疎まし 冬籠
(ひのあたる かーてんうとまし ふゆごもり)
13641 【季語】 冬籠 【季節】 三冬


辞めたとて 用事は残る 冬籠
(やめたとて ようじはのこる ふゆごもり)
13642 【季語】 冬籠 【季節】 三冬


ふる里の 都府楼の鐘 冬籠
(ふるさとの とふろうのかね ふゆごもり)
13643 【季語】 冬籠 【季節】 三冬


逢えぬ恋 今夜も一人 咳一つ
(あえぬこい こんやもひとり せきひとつ)
13644 【季語】 咳 【季節】 三冬


咳に起き 薬を舐めて 床に就き
(せきにおき くすりをなめて とこにつき)
13645 【季語】 咳 【季節】 三冬


風邪かしら 喉のいがいが 取れなくて
(かぜかしら のどのいがいが とれなくて)
13646 【季語】 風邪 【季節】 三冬


業の鳥 烏合ばかりの 冬の暮
(ごうのとり うごうばかりの ふゆのくれ)
13647 【季語】 冬の暮 【季節】 三冬


目の前の 今しか無きか 寒鴉
(めのまえの いましかなきか かんからす)
13648 【季語】 寒鴉 【季節】 晩冬


用もなく 御用納めの 続く日々
(ようもなく ごようおさめの つづくひび)
13649 【季語】 御用納め 【季節】 仲冬


まっくろと 言い放つ娘の 七五三
(まっくろと いいはなつこの しちごさん)
13650 【季語】 七五三 【季節】 初冬


冬木立 新月掲げ 仰ぎ見る
(ふゆこだち しんげつかかげ あおぎみる)
13651 【季語】 冬木立 【季節】 三冬


新月に 寒さの増して 星多し
(しんげつに さむさのまして ほしおおし)
13652 【季語】 寒さ 【季節】 三冬


我が部屋の 大掃除の命 下される
(わがへやの おおそうじのめい くだされる)
13653 【季語】 (年末)大掃除 【季節】 仲冬


街出れば いつもマフラー 忘れ来る
(まちでれば いつもまふらー わすれくる)
13654 【季語】 マフラー 【季節】 三冬


巻き方も 五通り覚え マフラー通
(まきかたも ごとおりおぼえ まふらーつう)
13655 【季語】 マフラー 【季節】 三冬


年惜しむ 時の早きは 老いのせい
(としおしむ ときのはやきは おいのせい)
13656 【季語】 年惜しむ 【季節】 仲冬


新月は 数え日やたら 早くする
(しんげつは かぞえびやたら はやくする)
13657 【季語】 数え日 【季節】 仲冬


数え日の バーゲンセール 明日は何
(かぞえびの ばーげんせーる あすはなに)
13658 【季語】 数え日 【季節】 仲冬


好きなもの みかんとカレー 娘の不思議
(すきなもの みかんとかれー このふしぎ)
13659 【季語】 みかん 【季節】 三冬


上の階 孫の訪問 年歩む
(うえのかい まごのほうもん としあゆむ)
13660 【季語】 年歩む 【季節】 仲冬


浮き寝鴨 風に流され 葦原へ
(うきねかも かぜにながされ あしはらへ)
13661 【季語】 浮き寝鳥 【季節】 三冬


白鷺の 指の長さや 冬の川
(しらさぎの ゆびのながさや ふゆのかわ)
13662 【季語】 冬 【季節】 三冬


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クリスマスイブ

2011年12月24日 | 俳句

イブの日に 寒波到来 雪いまだ
(いぶのひに かんぱとうらい ゆきいまだ)
13618 【季語】 クリスマスイブ 【季節】 仲冬


クリスマス ケーキはショート ローソク無し
(くりすます けーきはしょーと ろーそくなし)
13619 【季語】 クリスマス 【季節】 仲冬


クリスマス 外に出る気力 失せしまま
(くりすます そとにでるきりょく うせしまま)
13620 【季語】 クリスマス 【季節】 仲冬


クリスマス 数え日の中の 一つ なり
(くりすます かぞえびのなかの ひとつ なり)
13621 【季語】 クリスマス 【季節】 仲冬


クリスマス 意味の判らぬ ままがよし
(くりすます いみのわからぬ ままがよし)
13622 【季語】 クリスマス 【季節】 仲冬


老いととも 遠くになりし クリスマス
(おいととも とおくになりし くりすます)
13623 【季語】 クリスマス 【季節】 仲冬


買い出しに 嫁は出かけし イブの街
(かいだしに よめはでかけし いぶのまち)
13624 【季語】 クリスマスイブ 【季節】 仲冬


イブの夜は 天使か女神か どちらも可
(いぶのよは てんしかめがみか どちらもか)
13625 【季語】 クリスマスイブ 【季節】 仲冬


華ありし ポーズ一つ一つ 寒の晴
(はなありし ぽーずひとつひとつ かんのはれ)
13626 【季語】 寒晴 【季節】 晩冬


眉太く 凜と立つ娘に クリスマス
(まゆふとく りんとたつこに くりすます)
13627 【季語】 クリスマス 【季節】 仲冬


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泥鰌掘り

2011年12月23日 | 俳句

冬ざれて 昨日の私は 死にました
(ふゆざれて きのうのわたしは しにました)
13606 【季語】 冬ざれ 【季節】 三冬


数え日に 散歩も遠く 気は急いて
(かぞえひに さんぽもとおく きはせいて)
13607 【季語】 数え日 【季節】 仲冬


天皇の 老いた姿と 雅子様
(てんのうの おいたすがたと まさこさま)
13608 【季語】 天皇誕生日 【季節】 仲冬


御歳暮は 柚胡椒から 生七味
(おせいぼは ゆずこしょうから なましちみ)
13609 【季語】 歳暮 【季節】 仲冬


泥鰌掘る 穴ポコだらけ 明日は無し
(どじょうほる あなぽこだらけ あすはなし)
13610 【季語】 泥鰌掘る 【季節】 三冬


冬ざれて 素人ばかりの 大臣様
(ふゆざれて しろうとばかりの だいじんさま)
13611 【季語】 冬ざれ 【季節】 三冬


冬ざれて 明日の日本は 見えません
(ふゆざれて あしたのにほんは みえません)
13612 【季語】 冬ざれ 【季節】 三冬


年逝くや 世の中変わると 思えざり
(としゆくや よのなかかわると おもえざり)
13613 【季語】 年逝く 【季節】 仲冬


冬ざれて 知らぬ歌手に 知らぬ唄
(ふゆざれて しらぬかしゅに しらぬうた)
13614 【季語】 冬ざれ 【季節】 三冬


天気予報 偶には当てよ 暮の冬
(てんきよほう たまにはあてよ くれのふゆ)
13615 【季語】 暮の冬 【季節】 晩冬


ジャンパーを 買えばバーゲン チラシ来る
(じゃんぱーを かえばばーげん ちらしくる)
13616 【季語】 ジャンパー 【季節】 三冬


橋の下 泥鰌掘りが 蠢いて
(はしのした どじょうぼりが うごめいて)
13617 【季語】 泥鰌掘る 【季節】 三冬



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一陽来復

2011年12月22日 | 俳句

毎日が 一陽来福 この上なし
(まいにちが いちようらいふく このうえなし)
13598 【季語】 一陽来復 【季節】 仲冬
一陽来復=冬至


手も足も 首さえ竦め 冬至過ぐ
(てもあしも くびさえすくめ とうじすぐ)
13599 【季語】 冬至 【季節】 仲冬


日脚伸ぶ 身も心をも 長くなり
(ひあしのぶぶ みもこころをも ながくなり)
13600 【季語】 日脚伸ぶ 【季節】 晩冬
日脚伸ぶ=冬至を過ぎる


日脚伸び 辞めても増える 仕事かな
(ひあしのび やめてもふえる しごとかな)
13601 【季語】 日脚伸ぶ 【季節】 晩冬


極月 生まれ先より 師匠かな
(きわめづき うまれさきより ススニかな)
13602 【季語】 極月 【季節】 晩冬
先生と呼ばれる人にろくな人はいない。
代議士先生、学校の先生、、。


宛名書き 嫁に任せて 冬の暮
(あてながき よめにまかせて ふゆのく)
13603 【季語】 冬の暮 【季節】 三冬


数え日や 下手な字にさえ 愛想尽き
(かぞえびや へたなじにさえ あいそつき)
13604 【季語】 数え日 【季節】 仲冬


一握の 砂の流れて 年暮るる
(いちあくの すなのながれて としくるる)
13605 【季語】 年暮るる 【季節】 仲冬


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枯尾花

2011年12月20日 | 俳句

行く年や 冷温停止 思考まで
(ゆくとしや れいおんていし しこうまで)
13567 【季語】 行く年 【季節】 仲冬
御用学者に御用なし


冬の夜 堂々巡りの 不眠症
(ふゆのよる どうどうめぐりの ふみんしょう)
13568 【季語】 冬 【季節】 三冬


冬の夜 寝ては覚めての 繰り返し
(ふゆのよる ねてはさめての くりかえし)
13569 【季語】 冬 【季節】 三冬


さまざまな 時が流れて 冬の夜半
(さまざまな ときがながれて ふゆのよわ)
13570 【季語】 冬 【季節】 三冬


冬の朝 散歩の後の 浄土風呂
(ふゆのあさ さんぽのあとの じょうどぶろ)
13571 【季語】 冬 【季節】 三冬


吉本の 漫才なんざ 冬旱
(よしもとの まんざいなんざ ふゆひでり)
13572 【季語】 冬旱 【季節】 三冬
数だけの下手ばかり


大震災 名目借りて クリスマス
(だいしんさい めいもくかりて くりすます)
13573 【季語】 クリスマス 【季節】 仲冬


震災に 名かる石碑や 冬旱
(しんさいに なかるせきひや ふゆひでり)
13574 【季語】 冬旱 【季節】 三冬


冬の雲 西から東 定説に
(ふゆのくも にしからひがし ていせつに)
13575 【季語】 冬の雲 【季節】 三冬


冬雲の 中に立ちたる 富士の山
(ふゆぐもの なかにたちたる ふじのやま)
13576 【季語】 冬雲 【季節】 三冬


早暁や 紅み増したる 枯尾花
(そうぎょうや べにみましたる かれおばな)
13577 【季語】 枯尾花 【季節】 三冬
枯尾花=枯芒


陽を受けて キラキラそよぐ 枯尾花
(ひをうけて きらきらそよぐ かれおばな)
13578 【季語】 枯尾花 【季節】 三冬


冬茜 世の中みんな 赤茶けて
(ふゆあかね よのなかみんな あかちゃけて)
13579 【季語】 冬茜 【季節】 三冬
冬茜=冬夕焼け


冬の暮 呼べど答えぬ 鯉もあり
(ふゆのくれ よべどこたえぬ こいもあり)
13580 【季語】 冬の暮 【季節】 三冬


クリスマス 今年は飾りも 無いと言う
(くりすます ことしはかざりも ないという)
13581 【季語】 クリスマス 【季節】 仲冬


お父さん 確かに聞こえ 冬半ば
(おとうさん たしかにきこえ ふゆなかば)
13582 【季語】 冬半ば 【季節】 仲冬


金平糖 床に忘れし 冬の星
(こんぺいとう ゆかにわすれし ふゆのほし)
13583 【季語】 冬 【季節】 三冬


冬の道 関節ポキポキ 音奏で
(ふゆのみち かんせつぽきぽき おとかなで)
13584 【季語】 冬 【季節】 三冬


北鮮の 不幸か日本の 幸か冬
(ほくせんの ふこうかにほんの こうかふゆ)
13585 【季語】 冬 【季節】 三冬


名を読めぬ 子の多き国 寒きこと
(なをよめぬ このおおきくに さむきこと)
13586 【季語】 寒し 【季節】 三冬
名前が当て字であるこが最近極めて多い。
他人に読んで貰えない名前を付けられた
子供の不幸を考えないのであろうか?
国民総馬鹿化?


鍋ならば 首を竦めて スッポン鍋
(なべならば くびをすくめて すっぽんなべ)
13587 【季語】 スッポン鍋 【季節】 三冬


分かれ道 右か左か 冬の夜
(わかれみち みぎかひだりか ふゆのよる)
13588 【季語】 冬 【季節】 三冬


御歳暮を 受けとるべきや 辞めた会
(おせいぼを うけとるべきや やめたかい)
13589 【季語】 歳暮 【季節】 仲冬


絡まぬか 藻畳泳ぐ 鴨たちよ
(からまぬか もだたみおよぐ かもたちよ)
13590 【季語】 鴨 【季節】 三冬


何故逃げぬ 腹膨らみし 寒雀
(なぜにげぬ はらふくらみし かんすずめ)
13591 【季語】 寒雀 【季節】 晩冬


街に出て 近づくを知る クリスマス
(まちにでて ちかずくをしる くりすます)
13592 【季語】 クリスマス 【季節】 仲冬


河豚料理 口に上らず もう四年
(ふぐりょうり くちにのぼらず もう4ねん)
13593 【季語】 河豚 【季節】 三冬


素うどんに 海老天二匹 寒の晴
(すうどんに えびてん2ひき かんのはれ)
13594 【季語】 寒晴 【季節】 晩冬


賀状書き 書の乱れに 沈没す
(がじょうかき しょのみだれに ちんぼつす)
13595 【季語】 賀状書き 【季節】 仲冬


素手下げて 心ウキウキ 忘年会
(すでさげて こころうきうき ぼうねんかい)
13596 【季語】 忘年会 【季節】 仲冬


数え日や 指を折らねば 数えられず
(かぞえびや ゆびをおらねば かぞえられず)
13597 【季語】 数え日 【季節】 仲冬


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師走

2011年12月19日 | 俳句

生き方を 知らぬが多き 師走かな
(いきかたを しらぬがおおき しわすかな)
13525 【季語】 師走 【季節】 晩冬
某会を脱会すると決断して。


脱するに 荷物の多き 師走かな
(だっするに にもつのおおき しわすかな)
13526 【季語】 師走 【季節】 晩冬


脱するに 荷造り早き 師走かな
(だっするに にづくりはやき しわすかな)
13527 【季語】 師走 【季節】 晩冬


脱するに 実なき荷なれば 師は走る
(だっするに じつなきになれば しははしる)
13528 【季語】 師走 【季節】 晩冬


謝りを 知らぬで通ず 師走なし
(あやまりを しらぬでつうず しわすなし)
13529 【季語】 師走 【季節】 晩冬


報連相 知らぬで通ず 師走無し
(ほうれんそう しらぬでつうず しわすなし)
13530 【季語】 師走 【季節】 晩冬


仲間とは 苦言呈して なる師走
(なかまとは くげんていして なるしわす)
13531 【季語】 師走 【季節】 晩冬


人生は 一事が万事 冬の旅
(じんせいは いちじがばんじ ふゆのたび)
13532 【季語】 冬 【季節】 三冬


世の中は 一事が大事 冬の旅
(よのなかは いちじがだいじ ふゆのたび)
13533 【季語】 冬 【季節】 三冬


世間様 一事が災事 冬の旅
(せけんさま いちじがさいじ ふゆのたび)
13534 【季語】 冬 【季節】 三冬


師走暇 こんなに早く 想定外
(しわすひま こんなにはやく そうていがい)
13535 【季語】 師走 【季節】 晩冬


決めたれば 師走の風の 心地良き
(きめたれば しわすのかぜの ここちよき)
13536 【季語】 師走 【季節】 晩冬


日に三度 カレー食べる孫も 師走かな
(ひにさんど かれーたべるこも しわすかな)
13537 【季語】 師走 【季節】 晩冬


約束は 今度はカレー 師走の夜
(やくそくは こんどはかれー しわすのよ)
13538 【季語】 師走 【季節】 晩冬


人指しの 印が友達 師走なる
(ひとさしの いんがともだち しわすなる)
13539 【季語】 師走 【季節】 晩冬


いつまでも 眠気の取れぬ 師走かな
(いつまでも ねむけのとれぬ しわすかな)
13540 【季語】 師走 【季節】 晩冬


足あれど 鴨は流れに 流されて
(あしあれど かもはながれに ながされて)
13541 【季語】 鴨 【季節】 三冬


湯気立てば 喉に掛かりて 息控え
(ゆげたてば のどにかかりて いきひかえ)
13542 【季語】 湯気立て 【季節】 三冬


やることの 多すぎる孫 冬の波
(やることの おおすぎるまご ふゆのなみ)
13543 【季語】 冬の波 【季節】 三冬


鰤大魚 まだまだ遠き 喉の奥
(ぶりたいぎょ まだまだとおき のどのおく)
13544 【季語】 鰤 【季節】 三冬


冬波は 震災並みと 覚悟せよ
(ふゆなみは しんさいなみと かくごせよ)
13545 【季語】 冬の波 【季節】 三冬


年賀書き インクの切れて 冬一日
(ねんがかき いんくのきれて ふゆひとひ)
13546 【季語】 冬 【季節】 三冬


暦用 印画紙切れて 冬日向
(こよみよう いんがしきれて ふゆひなた)
13547 【季語】 冬日向 【季節】 三冬


冬暁や 眩しさ怺え 手を合わす
(とうぎょうや まぶしさこらえ てをあわす)
13548 【季語】 冬暁 【季節】 三冬


冬暁や 街並黒き シルエット
(とうぎょうや まちなみくろき しるえっと)
13549 【季語】 冬暁 【季節】 三冬


どうにかせぇ 日本沈没 暮の冬
(どうにかせぇ にほんちんぼつ くれのふゆ)
13550 【季語】 暮の冬 【季節】 晩冬


節電が 電飾に変わる 冬旱
(せつでんが でんしょくにかわる ふゆひでり)
13551 【季語】 冬旱 【季節】 三冬


いつまでか 想定外の 続く冬
(いつまでか そうていがいの つづくふゆ)
13552 【季語】 冬 【季節】 三冬


舌の数 競ってどうする 冬の波
(したのかず きそってどうする ふゆのなみ)
13553 【季語】 冬の波 【季節】 三冬


世の中は ド素人ばかり 冬旱
(よのなかは どしろうとばかり ふゆひでり)
13554 【季語】 冬旱 【季節】 三冬


狼の 孫と思いし 昔あり
(おおかみの ことおもいし むかしあり)
13555 【季語】 狼 【季節】 三冬


赤ずきん 嘘の狼 始まりし
(あかずきん うそのおおかみ はじまりし)
13556 【季語】 狼 【季節】 三冬


悪評は 狼男に 赤ずきん
(あくひょうは おおかみおとこに あかずきん)
13557 【季語】 狼 【季節】 三冬


師走とは この世の末か 四季果つと
(しわすとは このよのすえか しきはつと)
13558 【季語】 師走 【季節】 晩冬
師走=四季果つ


水仙も ニラのお陰で 人気なし
(すいせんも にらのおかげで にんきなし)
13559 【季語】 水仙 【季節】 晩冬


いつ見ても 見飽きぬ名画 春遠し
(いつみても みあきぬめいが はるとおし)
13560 【季語】 春遠し 【季節】 晩冬


竜胆や 名に相応しき 人出でよ
(りんどうや なにふさわしき ひといでよ)
13561 【季語】 竜胆 【季節】 仲秋


冬旱 半紙に残る 硯跡
(ふゆひでり はんしにのこる すずりあと)
13562 【季語】 冬旱 【季節】 三冬


赤子ほど 心清浄 冬半ば
(あかごほど こころせいじょう ふゆなかば)
13563 【季語】 冬半ば 【季節】 仲冬


正座して 足の痺れや 仏の座
(せいざして あしのしびれや ほとけのざ)
13564 【季語】 仏の座 【季節】 新年


長生きを 心せずとも 去年今年
(ながいきを こころせずとも こぞことし)
13565 【季語】 去年今年 【季節】 新年
長生きと言われるまでは去年今年


今更に 過去に戻れぬ 冬の道
(いまさらに かこにもどれぬ ふゆのみち)
13566 【季語】 冬 【季節】 三冬


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泥鰌

2011年12月17日 | 俳句

嘘ばかり 冬に泥鰌 泳ぎけり
(うそばかり ふゆにどじょう およぎけり)
13483 【季語】 冬 【季節】 三冬


東海は 絶対不信 冬旱
(とうかいは ぜったいふしん ふゆひでり)
13484 【季語】 冬旱 【季節】 三冬
東海→東京に一番近い、一番危険な原発のあるところ。


絵空事 冷温停止の 暮の冬
(えそらごと れいおんていしの くのふゆ)
13485 【季語】 暮の冬 【季節】 晩冬


政治家の 冷温停止 無能の冬
(せいじかの れいおんていし むのうのふゆ)
13486 【季語】 冬 【季節】 三冬


世も末と 思い始めて 極月
(よもすえと おもいはじめて きわめづき)
13487 【季語】 極月 【季節】 晩冬
極月(ごくげつ)=師走


怒りとは ストーブ点けずも 熱きかな
(いかりとは すとーぶつけずも あつきかな)
13488 【季語】 ストーブ 【季節】 三冬


先生は 先に生まれた だけの事
(せんせいは さきにうまれた だけのこと)
13489 【季語】 ー 【季節】 ー


走ること 知らぬ先生の 師走かな
(はしること しらぬせんせいの しわすかな)
13490 【季語】 師走 【季節】 仲冬


短日や とどのつまりの 辞職かな
(たんじつや とどのつまりの じしょくかな)
13491 【季語】 短日 【季節】 三冬


冬の街 決めなば行かん 我が道を
(ふゆのまち きめなばゆかん わがみちを)
13492 【季語】 冬 【季節】 三冬


ガラス戸に 結露の水の 溢る冬
(がらすどに けつろのみずの あふるふゆ)
13493 【季語】 冬 【季節】 三冬


賀状書き タイムリミットは すぐそこに
(がじょうかき たいむりみっとは すぐそこに)
13494 【季語】 賀状書き 【季節】 仲冬


クリスマス キリスト遠く ケーキのみ
(くりすます きりすととおく けーきのみ)
13495 【季語】 クリスマス 【季節】 仲冬


流れ行く 時の早さよ 年暮るる
(ながれゆく ときのはやさよ としくるる)
13496 【季語】 年暮るる 【季節】 仲冬


床屋には 行こうと思う 師走かな
(とこやには いこうとおもう しわすかな)
13497 【季語】 師走 【季節】 仲冬


老木や 我と同じく 枯葉も無くて
(ろうぼくや われとおなじく かれはもなくて)
13498 【季語】 枯葉 【季節】 三冬


数え日は 素うどんに海老 乗せて昼
(かぞえびは すうどんにえび のせてひる)
13499 【季語】 数え日 【季節】 仲冬


麺類が 主食のヤワな 日本人
(めんるいが しゅしょくのやわな にほんじん)
13500 【季語】 ー 【季節】 ー


見飽きぬは 貴女の写真 冬の夢
(みあきぬは あなたのしゃしん ふゆのゆめ)
13501 【季語】 冬 【季節】 三冬


微笑みが 心の薬 冬の夢
(ほほえみが こころのくすり ふゆのゆめ)
13502 【季語】 冬 【季節】 三冬


政治家や チルドレンども 薬喰
(せいじかや ちるどれんども くすりぐい)
13503 【季語】 薬喰 【季節】 三冬
薬喰(くすりぐい)=むかし寒中に身の栄養になるものを
食べるとしてシカ、イノシシの肉などを食べたこと。 
 http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3070


脂ぎり 栄養たっぷり 薬喰
(あぶらぎり えいようたっぷり くすりぐい)
13504 【季語】 薬喰 【季節】 三冬


薬喰 国を貪る 役の人
(くすりぐい くにをむさぼる やくのひと)
13505 【季語】 薬喰 【季節】 三冬


宰相は 民より一郎 冬旱
(さいそうは たみよりいちろう ふゆひでり)
13506 【季語】 冬旱 【季節】 三冬
一郎もピンからキリまで


冬ざれて 心なき言 蔓延す
(ふゆざれて こころなきこと まんえんす)
13507 【季語】 冬ざれ 【季節】 三冬


御歳暮を 贈って惜しいと 思う奴
(おせいぼを おくっておしいと おもうやつ)
13508 【季語】 歳暮 【季節】 仲冬


挨拶も 出来ぬセールス 冬旱
(あいさつも できぬせーるす ふゆひでり)
13509 【季語】 冬旱 【季節】 三冬


腹立たし 賀状書く気も 萎えて暮る
(はらだたし がじょうかくきも なえてくる)
13510 【季語】 賀状書き 【季節】 仲冬


校門から 顔出す桜 返り花
(こうもんから かおだすさくら かえりばな)
13511 【季語】 返り花 【季節】 初冬
返り花=返り咲きをした花。二度咲きの花。狂い花。


冬雀 三倍に増ゆ 日曜日
(ふゆすずめ さんばいにふゆ にちようび)
13512 【季語】 冬雀 【季節】 三冬


石段の 角隅に溢る 枯落葉
(いしだんの かどすみにあふる かれおちば)
13513 【季語】 落葉 【季節】 三冬


冬夕焼け 朝焼けよりも 寂しくて
(ふゆゆうやけ あさやけよりも さびしくて)
13514 【季語】 冬夕焼け 【季節】 三冬


晴天も 虚空むなしく 年忘れ
(せいてんも こくうむなしく としわすれ)
13515 【季語】 年忘れ 【季節】 仲冬


笹子鳴く チッチチッチッとて 枝の上
(ささこなく ちっちちっちっとて えだのうえ)
13516 【季語】 笹子鳴く 【季節】 三冬
笹子=鶯の子


嫁頼り 小遣い少なき 年の暮
(よめたより こづかいすくなき としのくれ)
13517 【季語】 年の暮 【季節】 仲冬


クリスマス ケーキ買いたし 金はなし
(くりすます けーきかいたし かねはなし)
13518 【季語】 クリスマス 【季節】 仲冬


煤逃げに 逃げ所なく 部屋の隅
(すすにげに にげどころなく へやのすみ)
13519 【季語】 煤逃げ 【季節】 仲冬


毎日の 冬至南瓜も 今昔
(まいにちの とうじかぼちゃも いまむかし)
13520 【季語】 冬至南瓜 【季節】 仲冬


暖房の 給水ランプ 日に何度
(だんぼうの きゅうすいらんぷ ひになんど)
13521 【季語】 暖房 【季節】 三冬


目覚めれば ここ何処何処と 忘年会
(めざめれば ここどこどこと ぼうねんかい)
13522 【季語】 忘年会 【季節】 仲冬


抜歯して 酒も飲めずに 冬旱
(ばっしして さけものめずに ふゆひでり)
13523 【季語】 冬旱 【季節】 三冬


小指立て 口尖らせて 極月
(こゆびたて くちとがらせて きわめづき)
13524 【季語】 極月 【季節】 晩冬


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大掃除

2011年12月16日 | 俳句

数え日や 安売りスーパー 老いの列
(かぞえびや やすうりすーぱー おいのれつ)
13460 【季語】 数え日 【季節】 仲冬


討ち入りの 日を忘れてか 冬日向
(うちいりの ひをわすれてか ふゆひなた)
13461 【季語】 冬日向 【季節】 三冬


二三日 散歩休めば 枯るるらん
(にさんにち さんぽやすめば かるるらん)
13462 【季語】 枯れる 【季節】 三冬


冬の旅 霞を食べて どうにかね
(ふゆのたび かすみをたべて どうにかね)
13463 【季語】 冬 【季節】 三冬


生誕日 孫電話聞き 冬陽射す
(せいたんび まごでんわきき ふゆひさす)
13464 【季語】 冬 【季節】 三冬


明日曇り 吹く風の音に 寒さ増し
(あすくもり ふくかぜのねに さむさまし)
13465 【季語】 寒し 【季節】 三冬


掛け時計 止まりて三月 冬旱
(かけどけい とまりてみつき ふゆひでり)
13466 【季語】 冬旱 【季節】 三冬


漫才師 向かいの席に 座る冬
(まんざいし むかいのせきに すわるふゆ)
13467 【季語】 冬 【季節】 三冬


大掃除 近づき寄する 我が部屋へ
(おおそうじ ちかづきよする わがへやへ)
13468 【季語】 (年末)大掃除 【季節】 仲冬


年越しは 唇寒し 歯も抜けし
(としこしは くちびるさむし はもぬけし)
13469 【季語】 年越し 【季節】 仲冬


仰ぎ見る 社の楠に 冬の月
(あおぎみる やしろのくすに ふゆのつき)
13470 【季語】 冬 【季節】 三冬


朝焼けの 屋根のシルエット 寒々し
(あさやけの やねのしるえっと さむざむし)
13471 【季語】 寒し 【季節】 三冬


冬暁の 屋根の上には 鴉あり
(とうぎょうの やねのうえには からすあり)
13472 【季語】 冬暁 【季節】 三冬


アンテナと 鴉見間違え 冬旱
(あんてなと からすみまちがえ ふゆひでり)
13473 【季語】 冬旱 【季節】 三冬


挨拶の トーンの低き 冬の朝
(あいさつの とーんのひくき ふゆのあさ)
13474 【季語】 冬 【季節】 三冬


四日ぶり 散歩の膝は 冬の冬
(よっかぶり さんぽのひざは ふゆのふゆ)
13475 【季語】 冬 【季節】 三冬


踏みしめて 踏みしめてなお 冬の道
(ふみしめて ふみしめてなお ふゆのみち)
13476 【季語】 冬 【季節】 三冬


嫌な奴と 同じ門札 嫌な冬
(いやなやつと おなじもんさつ いやなふゆ)
13477 【季語】 冬 【季節】 三冬


枯葉落ち 木肌に苔の 桜かな
(かれはおち きはだにこけの さくらかな)
13478 【季語】 枯葉 【季節】 三冬


冬陽浴び 緑の葉の上 空の青
(ふゆひあび みどりのはのうえ そらのあお)
13479 【季語】 冬陽 【季節】 三冬


風に会い 木々に落葉に 会いし冬
(かぜにあい きぎにおちばに あいしふゆ)
13480 【季語】 落葉 【季節】 三冬


桜紅葉 小振りの枝に まだ残り
(はなもみじ こぶりのえだに まだのこり)
13481 【季語】 桜紅葉 【季節】 仲秋


砂の色 落葉の色に 埋もれて
(すなのいろ おちばのいろに うずもれて)
13482 【季語】 落葉 【季節】 三冬


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冬籠もり

2011年12月14日 | 俳句

窓の外 騒音鈍く 冬の昼
(まどのそと そうおんにぶく ふゆのひる)
13437 【季語】 冬 【季節】 三冬


苔の上 敷松葉ならぬ 枯れ落葉
(こけのうえ しきまつばならぬ かれおちば)
13438 【季語】 落葉 【季節】 三冬
敷松葉= 初冬に霜よけのため、
また趣を添えるためなどの目的で、
庭園、茶室の庭などに敷く松葉。


冬鴎 聞かせておくれ 海の音
(ふゆかもめ きかせておくれ うみのおと)
13439 【季語】 冬鴎 【季節】 三冬


首筋の 細くなりてか マフラー欲し
(くびすじの ほそくなりてか まふらーほし)
13440 【季語】 マフラー 【季節】 三冬


冬ごもり 悪き噂に 耳に栓
(ふゆごもり わるきうわさに みみにせん)
13441 【季語】 冬籠もり 【季節】 三冬


好きなことして 過ごしたき 冬籠もり
(すきなことしてすごしたきふゆごもり)
13442 【季語】 冬籠もり 【季節】 三冬


賀状書き 何度言いしか 忘れしか
(がじょうかき なんどいいしか わすれしか)
13443 【季語】 賀状書き 【季節】 仲冬


侘び寂びに 遠き赤色 ポインセチア
(わびさびに とおきあかいろ ぽいんせちあ)
13444 【季語】 ポインセチア 【季節】 仲冬


流し目も 虚ろなる目も 愛の冬
(ながしめも うつろなるめも あいのふゆ)
13445 【季語】 冬 【季節】 三冬


ボーナスや 一度なりたき 公務員
(ぼーなすや いちどなりたき こうむいん)
13446 【季語】 ボーナス 【季節】 仲冬



踵上ぐ 君が立ち姿 鶴の舞
(かかとあぐ きみがたちすがた つるのまい)
13447 【季語】 鶴 【季節】 三冬


寒菊や 月の光も 照れながら
(かんぎくや つきのひかりも てれながら)
13448 【季語】 寒菊 【季節】 晩冬


バラ園の 旬のない花 冬薔薇
(ばらえんの しゅんのないはな ふゆそうび)
13449 【季語】 冬薔薇 【季節】 三冬


マスク掛け 腹立つ人の 前に立つ
(ますくかけ はらたつひとの まえにたつ)
13450 【季語】 マスク 【季節】 三冬


極道も 追放の身か 極月
(ごくどうも ついほうのみか きわめづき)
13451 【季語】 極月 【季節】 晩冬


冬夕焼け 見ても見飽きぬ 君なれば
(ふゆゆうやけ みてもみあきぬ きみなれば)
13452 【季語】 冬 【季節】 三冬


掻き上げて 脰の白き 雪女
(かきあげて うなじのしろき ゆきおんな)
13453 【季語】 雪女 【季節】 晩冬


極月 ご公務員の したり顔
(きわめづき ごこうむいんの したりがお)
13454 【季語】 極月 【季節】 晩冬


幸不幸 歳暮の数の 多さだけ
(こうふこう せいぼのかずの おおさだけ)
13455 【季語】 歳暮 【季節】 仲冬


年の暮 出るが少なき 宅急便
(としのく でるがすくなき たっきゅうびん)
13456 【季語】 年の暮 【季節】 仲冬


水仙の 葉は女なり 毒強し
(すいせんの ははおんななり どくつよし)
13457 【季語】 水仙 【季節】 晩冬


年越しは 生まれながらの 友達と
(としこしは うまれながらの ともだちと)
13458 【季語】 年越し 【季節】 仲冬


冬の虹 晴の予感を 残し消ゆ
(ふゆのにじ はれのよかんを のこしきゆ)
13459 【季語】 冬 【季節】 三冬


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風呂吹き

2011年12月13日 | 俳句

極月や 天使か悪女か その瞳
(ごくげつや てんしかあくじょか そのひとみ)
13422 【季語】 極月 【季節】 晩冬


見つめられ 語りかけらる 冬の夢
(みつめられ かたりかけらる ふゆのゆめ)
13423 【季語】 冬 【季節】 三冬


ショートカット 醤油顔やら 暮の冬
(しょーとかっと しょうゆかおやら くのふゆ)
13424 【季語】 暮の冬 【季節】 晩冬


目の中を 蚊が飛ぶ老いに 涙の冬
(めのなかを かがとぶおいに なみだのふゆ)
13425 【季語】 冬 【季節】 三冬


この咳の 誰にも判らぬ この深み
(このせきの だれにもわからぬ このふかみ)
13426 【季語】 咳 【季節】 三冬


掻き上げて 指に残らぬ 木の葉髪
(かきあげて ゆびにのこらぬ このはがみ)
13427 【季語】 木の葉髪 【季節】 三冬


短日や 嘲笑わば微笑い 泣けば啼く
(たんじつや わらわばわらい なけばなく)
13428 【季語】 短日 【季節】 三冬


指させば 指先を追う 孫の冬
(ゆびさせば ゆびさきをおう まごのふゆ)
13429 【季語】 冬 【季節】 三冬


歯切れよき 湯豆腐三昧 角取れて
(はぎれよき ゆどうふざんまい かどとれて)
13430 【季語】 湯豆腐 【季節】 三冬


風呂吹きや 四つに切れば 四つの味
(ふろふきや よっつにきれば よっつのあじ)
13431 【季語】 風呂吹き 【季節】 三冬


風呂吹きや かつおの踊り つゆの色
(ふろふきや かつおのおどり つゆのいろ)
13432 【季語】 風呂吹き 【季節】 三冬


風呂吹きや 箸の刺さりが 頃合いを
(ふろふきや はしのささりが ころあいを)
13433 【季語】 風呂吹き 【季節】 三冬


レンズ越し 目力強き 冬の女
(れんずごし めぢからつよき ふゆのひと)
13434 【季語】 冬 【季節】 三冬


喉薬 切れて贈らる 愛の冬
(のどぐすり きれておくらる あいのふゆ)
13435 【季語】 冬 【季節】 三冬


泥鰌より 鯉の顔人気 闇の汁
(どじょうより こいのかおにんき やみのしる)
13436 【季語】 闇汁 【季節】 三冬


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懐手

2011年12月12日 | 俳句

安心と 言えば不安の 募る冬
(あんしんと いえばふあんの つのるふゆ)
13391 【季語】 冬 【季節】 三冬


何事も 想定外で 済みし冬
(なにごとも そうていがいで すみしふゆ)
13392 【季語】 冬 【季節】 三冬


政治家の 脂ぎった顔で 年暮るる
(せいじかの あぶらぎったかおで としくるる)
13393 【季語】 年暮るる 【季節】 仲冬


役人の 給与は増えて 師走なる
(やくにんの きゅうよはふえて しわすなる)
13394 【季語】 師走 【季節】 晩冬


冬の街 人溢れ出て 何故不況
(ふゆのまち ひとあふれでて なぜふきょう)
13395 【季語】 冬 【季節】 三冬


懐手 維新の英傑 今は無し
(ふところで いしんのえいけつ いまはなし)
13396 【季語】 懐手 【季節】 三冬


読めもせぬ 当て字だらけの名 冬旱
(よめもせぬ あてじだらけのな ふゆひでり)
13397 【季語】 冬旱 【季節】 三冬


紅白の 歌手も判らず 年の暮れ
(こうはくの かしゅもわからず としのくれ)
13398 【季語】 年の暮れ 【季節】 仲冬


年忘れ 相手にされぬ 老いの身よ
(としわすれ あいてにされぬ おいのみよ)
13399 【季語】 年忘れ 【季節】 仲冬


パンの日の ご飯かパンかの 冬の朝
(ぱんのひの ごはんかぱんかの ふゆのあさ)
13400 【季語】 冬の朝 【季節】 三冬


暖房や 結露防止の シート貼り
(だんぼうや けつろぼうしの しーとはり)
13401 【季語】 暖房 【季節】 三冬


木枯らしや 屋内じゃ判らぬ その威力
(こがらしや やないじゃわからぬ そのいりょく)
13402 【季語】 木枯らし 【季節】 初冬


ぞろぞろと 何で人寄る 年の暮れ
(ぞろぞろと なんでひとよる としのくれ)
13403 【季語】 年の暮れ 【季節】 仲冬


冬ソナに 韓ドラ見えて 長話
(ふゆそなに かんどらみえて ながばなし)
13404 【季語】 冬 【季節】 三冬


外食で 生誕祝い 済ます冬
(がいしょくで せいたんいわい すますふゆ)
13405 【季語】 冬 【季節】 三冬


下流へは 波紋大きく 鴨流る
(かりゅうへは はもんおおきく かもながる)
13406 【季語】 鴨 【季節】 三冬


鴨の群れ 艦隊よろしく 行進す
(かものむれ かんたいよろしく こうしんす)
13407 【季語】 鴨 【季節】 三冬


鴨の居る ホットスポット 誰も見ず
(かものいる ほっとすぽっと だれもみず)
13408 【季語】 鴨 【季節】 三冬


我ととも 冬川上る 鯉の群れ
(われととも ふゆかわのぼる こいのむれ)
13409 【季語】 冬川 【季節】 三冬


浮き寝鳥 足を動かさば 波紋あり
(うきねどり あしをうごかさば はもんあり)
13410 【季語】 浮寝鳥 【季節】 三冬


石段を 上れば冬鴉 顔を出し
(いしだんを のぼればからす かおをだし)
13411 【季語】 冬鴉 【季節】 三冬


鷺の糞 彫像の肩 白くして
(さぎのふん ちょうぞうのかた しろくして)
13412 【季語】 鷺 【季節】 三冬


冬支度 木の根の苔の 瑞々し
(ふゆじたく きのねのこけの みずみずし)
13413 【季語】 冬支度 【季節】 晩秋


満月の 空に染みこむ 冬の星
(まんげつの そらにしみこむ ふゆのほし)
13414 【季語】 冬 【季節】 三冬
満月の空に染みこむ冬夜空


お月様 黄色く丸く 冬の空
(おつきさま きいろくまるく ふゆのそら)
13415 【季語】 冬 【季節】 三冬


陽が上りゃ 冬月うすく 掠れけり
(ひがのぼりゃ ふゆづきうすく かすれけり)
13416 【季語】 冬月 【季節】 三冬


月光に 吸い込まれ見る 冬の空
(げっこうに すいこまれみる ふゆのそら)
13417 【季語】 冬 【季節】 三冬


冬暁や 朱から黄へと 色変化
(とうぎょうや しゅからきへと いろへんげ)
13418 【季語】 冬暁 【季節】 三冬


木に下がる 枯葉の数も 減りにけり
(きにさがる かれはのかずも へりにけり)
13419 【季語】 枯葉 【季節】 三冬


枯れ折れた 小枝の目立つ 今日の冬
(かれおれた こえだのめだつ きょうのふゆ)
13420 【季語】 冬 【季節】 三冬


道々で 変わる落葉の 色と音
(みちみちで かわるおちばの いろとおと)
13421 【季語】 落葉 【季節】 三冬


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日向ぼこ

2011年12月11日 | 俳句

浮寝鳥 寄り来る芥の 二つ三つ
(うきねどり よりくるあくたの ふたつみつ)
13368 【季語】 浮寝鳥 【季節】 三冬


柵に 流され流れ 浮寝鳥
(しがらみに ながされながれ うねきどり)
13369 【季語】 浮寝鳥 【季節】 三冬
柵(しらがみ)=1 水流をせき止めるために、
川の中にくいを打ち並べて、それに木の枝や竹などを横に結びつけたもの。
 2 引き留め、まとわりつくもの。じゃまをするもの。「世間の―」


浮き寝鳥 たまには足も 動かして
(うきねどり たまにはあしも うごかして)
13370 【季語】 浮寝鳥 【季節】 三冬


浮き寝鳥 流れに棹の 短くて
(うきねどり ながれにさおの みじかくて)
13371 【季語】 浮寝鳥 【季節】 三冬


浮き寝鳥 夢をなくさば 覚めるのか
(うきねどり ゆめをなくさば さめるのか)
13372 【季語】 浮寝鳥 【季節】 三冬


月食の 月を捜して 浮き寝鳥
(げっしょくの つきをさがして うきねどり)
13373 【季語】 浮寝鳥 【季節】 三冬


極月や 十歳に生まれし 百円玉
(ごくげつや じっさいにうまれし ひゃくえんだま)
13374 【季語】 極月 【季節】 晩冬


ボーナスの 翌日だったね 生誕日
(ぼーなすの よくじつだったね せいたんび)
13375 【季語】 ボーナス 【季節】 仲冬


ボーナスや そんな昔は 夢の夢
(ぼーなすや そんなむかしは ゆめのゆめ)
13376 【季語】 ボーナス 【季節】 仲冬


鰤大根 いつになったら 手料理に
(ぶりだいこん いつになったら てりょうりに)
13377 【季語】 鰤 【季節】 三冬


マスクして 怒り隠して 生きらりょか
(ますくして いかりかくして いきらりょか)
13378 【季語】 マスク 【季節】 三冬


暮れ早し 原理忘れし 人たちの
(くれはやし げんりわすれし ひとたちの)
13379 【季語】 暮れ早し 【季節】 初冬


朝顔の 枯れ花の横 つぼみあり
(あさがおの かればなのよこ つぼみあり)
13380 【季語】 枯れる 【季節】 三冬


花八つ手 葉の指七つ 九つも
(はなやつで はのゆびななつ ここのつも)
13381 【季語】 花八つ手 【季節】 初冬


亀の居ぬ 岩を見つめて 日向ぼこ
(かめのいぬ いわをみつめて ひなたぼこ)
13382 【季語】 日向ぼこ 【季節】 三冬


先に見ん 皇帝ダリアの 引き抜かれ
(さきにみん こうていだりあの ひきぬかれ)
13383 【季語】 皇帝ダリア 【季節】 晩秋


煩悩を 捨てきれぬまま 冬の旅
(ぼんのうを すてきれぬまま ふゆのたび)
13384 【季語】 冬の旅 【季節】 三冬


冬の川 せせらぎの音 湯気の中
(ふゆのかわ せせらぎのおと ゆげのなか)
13385 【季語】 冬の川 【季節】 三冬


丹田に 力を忘れし 冬の朝
(たんでんに ちからをわすれし ふゆのあさ)
13386 【季語】 冬の朝 【季節】 三冬


西東 冬雲列なし 南下せり
(にしひがし ふゆぐもれつなし なんかせり)
13387 【季語】 冬雲 【季節】 三冬



満月や 冬暁ととも 姿消し
(まんげつや とうぎょうととも すがたけし)
13388 【季語】 冬暁 【季節】 三冬


冬の朝 月は西に 日は東
(ふゆのあさ つきはにしに ひはひがし)
13389 【季語】 冬の朝 【季節】 三冬


冬の朝 塀の犬の家 壊されて
(ふゆのあさ へいのいぬのいえ こわされて)
13390 【季語】 冬の朝 【季節】 三冬


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