俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

花見

2013年02月28日 | 俳句

儘ならぬ 痩せて太って 二月尽
(ままならぬ やせてふとって にがつじん)
15418 【季語】 二月尽 【季節】 初春


花信風  吹いて花見の  場所取りに
(かしんふう  ふいてはなみの  ばしょとりに)
15419 【季語】 花見 【季節】 晩春


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剪定(せんてい)

2013年02月22日 | 俳句

春の空 上弦の月 昼の月
(はるのそら じょうげんのつき ひるのつき)
15411 【季語】 春 【季節】 三春


卯の欠けし 上弦の月 昼の月
(うのかけし じょうげんのつき ひるのつき)
15412 【季語】 兎 【季節】 三冬
卯(う)=兎(うさぎ)


橋の下 陰を見つれば 鷺立ちし
(はしのした かげをみつれば さぎたちし)
15413 【季語】 鷺 【季節】 三冬


角曲がり 満開の梅 目の前に
(かどまがり まんかいのうめ めのまえに)
15414 【季語】 梅 【季節】 初春


神崎の 土手を歩けば 春浅し
(かんざきの どてをあるけば はるあさし)
15415 【季語】 春浅し 【季節】 初春


風光り 髪を逆立つ 鬼瓦
(かぜひかり かみさかだつ おにがわら)
15416 【季語】 風光る 【季節】 三春


剪定の 済みしバラ園 風通る
(せんていの すみしばらえん かぜとおる)
15417 【季語】 剪定 【季節】 初春


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バレンタインデー

2013年02月15日 | 俳句

嫁からの 義理チョコのみの バレンタイン
(よめからの ぎりちょこのみの ばれんたいん)
15406 【季語】 バレンタインデー 【季節】 初春


春寒や 腰痛肩痛 ベッドから
(はるさむや ようつうかたつう べっどから)
15407 【季語】 春寒し 【季節】 初春


膨よかの 溢れ出たる 猫柳
(ふくよかの あふれいでたる ねこやなぎ)
15408 【季語】 猫柳 【季節】 初春


生垣に 風乱れ舞い 光りけり
(いけがきに かぜみだれまい ひかりけり)
15409 【季語】 風光る 【季節】 三春


春暁や 吐く息見えず 透きにけり
(しゅんぎょうや はくいきみえず すきにけり)
15410 【季語】 春暁 【季節】 三春


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冴え返る

2013年02月12日 | 俳句

冴え返り 昨日も今日も 床の中
(さえかえり きのうもきょうも とこのなか)
15403 【季語】 冴え返る 【季節】 初春


長閑さに 懐メロ聞けば 泪して
(のどかさに なつめろきけば なみだして)
15404 【季語】 長閑 【季節】 三春


春うらら 武庫の川面の キラキラと
(はるうらら むこのかわもの きらきらと)
15405 【季語】 春うらら 【季節】 三春


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飛蚊

2013年02月11日 | 俳句

春の空 飛蚊と思はば 鷺なりし
(はるのそら ひかとおもはば さぎなりし)
15402 【季語】 春 【季節】 三春
飛蚊症=ものを見ているときに黒い虫のようなものが動いて見える病気のこと


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料峭(りょうしょう)

2013年02月10日 | 俳句

春の空 寒さに反し 澄みにけり
(はるのそら さむさにはんし すみにけり)
15398 【季語】 春の空 【季節】 三春


手袋の 綻び気になる 余寒かな
(てぶくろの ほころびきになる よかんかな)
15399 【季語】 余寒 【季節】 初春


春寒し 水田に映る 白い雲
(はるさむし みずたにうつる しろいくも)
15400 【季語】 春寒し 【季節】 初春


料峭や 散歩が嫌に なりそうな
(りょうしょうや さんぽがいやに なりそうな)
15401 【季語】 料峭 【季節】 初春
料峭=春風が肌にうすら寒く感じられるさま


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落椿

2013年02月08日 | 俳句

春立つに 甘えの癖の 抜けなくて
(はるたつに あまえのくせの ぬけなくて)
15388 【季語】 春立つ 【季節】 初春


春浅し 気持ちに反す 体かな
(はるあさし きもちにはんす からだかな)
15389 【季語】 春浅し 【季節】 初春


春浅し 学食のカレー 忘られず
(はるあさし がくしょくのかれー わすられず)
15390 【季語】 春浅し 【季節】 初春


体罰の ニュースばかりや 春疾風
(たいばつの にゅーすばかりや はるはやて)
15391 【季語】 春疾風 【季節】 三春


東風吹かば まずポケットから 手を出して
(こちふかば まずぽけっとから てをだして)
15392 【季語】 東風 【季節】 三春


落椿 十中八九 天を向き
(おちつばき じっちゅうはっく てんをむき)
15393 【季語】 落椿 【季節】 三春


日脚伸ぶ カーテン越しの 陽の光
(ひあしのぶ かーてんごしの ひのひかり)
15394 【季語】 日脚伸ぶ 【季節】 晩冬


冴え返り 予定キャンセル 繰り返し
(さえかえり よていきゃんせる くりかえし)
15395 【季語】 冴え返る 【季節】 初春


春散歩 他人につられて 空を見る
(はるさんぽ ひとにつられて そらをみる)
15396 【季語】 春 【季節】 三春


見上げたる 木々のてっぺん 風光る
(みあげたる きぎのてっぺん かぜひかる)
15397 【季語】 風光る 【季節】 三春


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亀の鳴く

2013年02月06日 | 俳句

明日香道 陽炎揺れて 酔い深し
(あすかみち かげろうゆれて よいふかし)
15382 【季語】 陽炎 【季節】 三春


猫の恋 耳に怪しく 残りけり
(ねこのこい みみにあやしく のこりけり)
15383 【季語】 猫の恋 【季節】 初春


ぽつぽつと 服に模様の 春の雨
(ぽつぽつと ふくにもようの はるのあめ)
15384 【季語】 春の雨 【季節】 三春


春浅し キムチの切れて もう三日
(はるあさし きむちのきれて もうみっか)
15385 【季語】 春浅し 【季節】 初春


春二月 なにもせぬまま 日は過ぎて
(はるにがつ なにもせぬまま ひはすぎて)
15386 【季語】 春二月 【季節】 初春


大小の 足跡残し 亀の鳴く
(だいしょうの あしあとのこし かめのなく)
15387 【季語】 亀の鳴く 【季節】 三春


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立春

2013年02月05日 | 俳句

節分や 妹との遊び 鬼ばかり
(せつぶんや いもとのあそび おにばかり)
15372 【季語】 節分 【季節】 晩冬


一夜明け 妹帰りなば 春の風邪
(いちやあけ いもかえりなば はるのかぜ)
15373 【季語】 春の風邪 【季節】 三春


雨催い 立春と言えど 気は暗く
(あめもよい りっしゅんといえど きはくらく)
15374 【季語】 立春 【季節】 初春


春の川 小さき渦が 二つ三つ
(はるのかわ ちいさきうずが ふたつみつ)
15375 【季語】 春の川 【季節】 三春


寒明けて 少しはいいこと あるかしら
(かんあけて すこしはいいこと あるかしら)
15376 【季語】 寒明け 【季節】 初春


ガラス窓 結露も深く 春浅し
(がらすまど けつろもふかく はるあさし)
15377 【季語】 春浅し 【季節】 初春


春立つや 子供と遊べば 子になりて
(はるたちつや こどもとあそべば こになりて)
15378 【季語】 春立つ 【季節】 初春


触りても 巻いてもみたき 猫柳
(さわりても まいてもみたき ねこやなぎ)
15379 【季語】 猫柳 【季節】 初春


待ち兼ねし 白色五弁の 春告草
(まちかねし はくしょくごべんの はるつげぐさ)
15380 【季語】 春告草 【季節】 初春
春告草=梅


鳥鳴いて 春眠覚むも 床を出ず
(とりないて しゅんみんさむも とこをでず)
15381 【季語】 春眠 【季節】 三春


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節分

2013年02月03日 | 俳句

昨日今日 心あらたに 春を待つ
(きのうきょう こころあらたに はるをまつ)
15360 【季語】 春を待つ 【季節】 仲春


春待つに 隣の国の 暗い空
(はるまつに となりのくにの くらいそら)
15361 【季語】 春を待つ 【季節】 仲春


日脚伸ぶ 太陽の子の 我が季節
(ひあしのぶ たいようのこの わがきせつ)
15362 【季語】 日脚伸 【季節】 晩冬


待ちかねし 昼寝の季節 春近し
(まちかねし ひるねのきせつ はるちかし)
15363 【季語】 春近し 【季節】 晩冬


冬の雨 まだまだ続く 膝予報
(ふゆのあめ まだまだつづく ひざよほう)
15364 【季語】 冬 【季節】 三冬


クソ喰らえ どうにかなるさ 春隣
(くそくらえ どうにかなるさ はるとなり)
15365 【季語】 春隣 【季節】 晩冬


鬼は外 言われたくない その言葉
(おにはそと いわれたくない そのことば)
15366 【季語】 鬼は外 【季節】 晩冬


節分に 恵方巻き寿司 その商魂
(せつぶんに えほうまきずし そのしょうこん)
15367 【季語】 節分 【季節】 晩冬


豆嫌い 鬼と同じく 歯が立たぬ
(まめきらい おにとおなじく はがたたぬ)
15368 【季語】 節分〔豆、鬼〕 【季節】 晩冬


巻き寿司を 一緒に食べると 妹の急き
(まきすしを いっしょにたべると いものせき)
15369 【季語】 節分 【季節】 晩冬


春寒や 妹ら来訪 心の灯
(はるさむや いもららいほう こころのひ)
15370 【季語】 春寒 【季節】 初春


哀しかな ゴミと見違う 冬の鷺
(かなしかな ごみとみちがう ふゆのさぎ)
15371 【季語】 冬 【季節】 三冬



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寒の内

2013年02月02日 | 俳句

冬ざれて 鳥居の白の 際立ちぬ
(ふゆざれて とりいのしろの きわだちぬ)
15353 【季語】 冬ざれ 【季節】 三冬


見上げれば 社を照らす 寒の月
(みあげれば やしろをてらす かんのつき)
15354 【季語】 寒の月 【季節】 三冬


注連縄を 鳥居に掛けて 二重門
(しめなわを とりいにかけて にじゅうもん)
15355 【季語】 注連縄 【季節】 新年


故郷の 梅見月をば 想い出し
(ふるさとの うめみづきをば おもいだし)
15356 【季語】 梅見月 【季節】 仲春


関節の 嘆きの音や 寒の内
(かんせつの なげきのおとや かんのうち)
15357 【季語】 寒の内 【季節】 晩冬


寒鴉 眼光鋭く 睨み付け
(かんからす がんこうするどく にらみつけ)
15358 【季語】 寒鴉 【季節】 晩冬


心まで 悴みおりし 教育界
(こころまで かじかみおりし きょういくかい)
15359 【季語】 悴む 【季節】 晩冬


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