春めきて 喉の具合も 声色も
(はるめきて のどのぐあいも こわいろも)
13026 【季語】 春めく 【季節】 初春
盆の上 凝縮されし 梅姿
(ぼんのうえ ぎょうしゅくされし うめすがた)
13027 【季語】 盆梅 【季節】 初春
黄梅の 花びら透けて 風通る
(おうばいの はなびらすけて かぜとおる)
13022 【季語】 黄梅 【季節】 初春
石地蔵 虚空清浄 春朧
(いしじぞう こくうせいじょう はるおぼろ)
13023 【季語】 春朧 【季節】 三春
菜の花や 前や後にも 菜の花や
(なのはなや まえやあとにも なのはなや)
13024 【季語】 菜の花 【季節】 晩春
坂上の 石段の脇 ミモザ咲く
(さかうえの いしだんのわきみもざさく)
13025 【季語】 ミモザ 【季節】 三春
春の風邪 仲の良いのも それはそれ
(はるのかぜ なかのよいのも それはそれ)
13020 【季語】 春の風邪 【季節】 三春
二月尽 日の少なさを 忘れたり
(にがつじん ひのすくなさを わすれたり)
13021 【季語】 二月尽 【季節】 初春
道眞忌 契沖忌 なり本日は
(みちざねき けいちゅうきなり ほんじつは)
13018 【季語】 道眞忌 【季節】 初春
自堕落の 過ぎていつもの 朝寝かな
(じだらくの すぎていつもの あさねかな)
13019 【季語】 朝寝 【季節】 三春
亀なみに 毎日したき 日向ぼこ
(かめなみに まいにちしたき ひなたぼこ)
13016 【季語】 日向ぼこ 【季節】 三冬
チョコパイを バレンタインの お返しに
(ちょこぱいを ばれんたいんの おかえしに)
13017 【季語】 バレンタインデー 【季節】 初春
水の輪の 小さく四つ あめんぼう
(みずのわの ちいさくよっつ あめんぼう)
13014 【季語】 あめんぼう 【季節】 三夏
目薬を さして見直す 猫柳
(めぐすりを さしてみなおす ねこやなぎ)
13015 【季語】 猫柳 【季節】 初春
物忘れ 朧影ある 午後の月
(ものわすれ おぼろかげある ごごのつき)
13012 【季語】 朧 【季節】 三春
部屋でする シャボン玉消え シミ残る
(へやでする しゃぼんだまきえ しみのこる)
13013 【季語】 シャボン玉 【季節】 三春
春愁の 中に溺れて 浸されて
(しゅんしゅうの なかにおぼれて ひたされて)
13010 【季語】 春愁 【季節】 三春
まだあった 涙に笑い おらが春
(まだあった なみだにわらい おらがはる)
13011 【季語】 春 【季節】 三春
盆梅で 簡易梅見と シャレこんで
(ぼんばいで かんいうめみと しゃれこんで)
13008 【季語】 盆梅 【季節】 初春
恋猫の 春も終わりや 声遠し
(こいねこの はるもおわりや こえとおし)
13009 【季語】 猫の恋 【季節】 初春
蒲公英の 絮に誘われ 空駆ける
(たんぽぽの わたにさそわれ そらかける)
13006 【季語】 蒲公英 【季節】 三春
椿落つ 過去も未来も 知らぬ気に
(つばきおつ かこもみらいも しらぬげに)
13007 【季語】 椿落つ 【季節】 三春
あれ以来 しぼんだままの 紙風船
(あれいらい しぼんだままの かみふうせん)
13004 【季語】 紙風船 【季節】 三春
紙雛の 目鼻口無く おさげ髪
(かみびなの めはなくちなく おさげがみ)
13005 【季語】 紙雛 【季節】 仲春
一面の 菜の花揺れて 風を見る
(いちめんの なのはなゆれて かぜをみる)
12996 【季語】 菜の花 【季節】 晩春
紅梅や 遠き妹にも 香届けよ
(こうばいや とおきいもにも かとどけよ)
12997 【季語】 紅梅 【季節】 初春
春闘も 離職の身には 他人事
(しゅんとうも りしょくのみには たにんごと)
12998 【季語】 春闘 【季節】 晩春
猫柳 ふくらみ弾け 朧なり
(ねこやなぎ ふくらみはじけ おぼろなり)
12999 【季語】 猫柳 【季節】 初春
春の空 恵方は東 春が来た
(はるのそら えほうはひがし はるがきた)
13000 【季語】 春が来た 【季節】 初春
アメンボも メダカも見えず 春浅し
(あめんぼも めだかもみえず はるあさし)
13001 【季語】 春浅し 【季節】 初春
用の無き 名刺の束や 春の雪
(ようのなき めいしのたばや はるのゆき)
13002 【季語】 春の雪 【季節】 三春
熱冷めて だるさの残る 春の風邪
(ねつさめて だるさののこる はるのかぜ)
13003 【季語】 春の風邪 【季節】 三春
料峭や 杉の花々 満開に
(りょうしょうや すぎのはなばな まんかいに)
12990 【季語】 料峭 【季節】 初春
料峭=春風が肌にうすら寒く感じられるさま。
春寒や 蛙の真似す 妹いまだ
(はるさむや かえるのまねす いもいまだ)
12991 【季語】 春寒 【季節】 初春
垣根から 顔出す犬に 春の顔
(かきねから かおだすいぬに はるのかお)
12992 【季語】 春の顔 【季節】 三春
朝寝して 床に見付けし 幸せを
(あさねして とこにみつけし しあわせを)
12993 【季語】 朝寝 【季節】 三春
大丈夫 言葉の嘘に 春浪漫
(だいじょうぶ ことばのうそに はるろまん)
12994 【季語】 春浪漫 【季節】 三春
鳥曇り 鳥インフルの 万延す
(とりくもり とりいんふるの まんえんす)
12995 【季語】 鳥曇り 【季節】 仲春
花粉症 かからぬ我の 肩身狭
(かふんしょう かからぬわれの かたみせま)
12987 【季語】 花粉症 【季節】 晩春
花粉症 杉山だらけ 誰のせい
(かふんしょう すぎやまだらけ だれのせい)
12988 【季語】 花粉症 【季節】 晩春
春寒し 迷子となりし 春はどこ
(はるさむし まいごとなりし はるはどこ)
12989 【季語】 春寒し 【季節】 初春
風光る その鋭さが 玉にキズ
(かぜひかる そのするどさが たまにきず)
12985 【季語】 風光る 【季節】 三春
貰い過ぎ バレンタインの 義理のチョコ
(もらいすぎ ばれんたいんの ぎりのちょこ)
12986 【季語】 バレンタインデー 【季節】 初春