ちらほらと 満開桜 眼に入り
(ちらほらと まんかいざくら めにはいり)
12184 【季語】 桜 【季節】 晩春
花三分 今度の土日 花見ごろ
(はなさんぶ こんどのどにち はなみごろ)
12185 【季語】 花 【季節】 晩春
雨模様 春の匂いの 遠くなり
(あめもよう はるのにおいの とおくなり)
12186 【季語】 春 【季節】 三春
寒気来て 花見の空の 遠くなり
(かんききて はなみのそらの とおくなり)
12187 【季語】 花見 【季節】 晩春
花馬酔木 路地に見つけて 耳寄せて
(はなあしび ろじにみつけて みみよせて)
12188 【季語】 花馬酔木 【季節】 晩春
春鴨進む 波の矢形の 孤独感
(かもすすむ なみのやがたの こどくかん)
12189 【季語】 春鴨 【季節】 三春
秋篠の 瓦が笑い 花が咲く
(あきしのの かわらがわらい はながさく)
12190 【季語】 花 【季節】 晩春
秋篠=奈良 秋篠寺
川覆う 桜の下を 風通る
(かわおおう さくらのしたを かぜとおる)
12191 【季語】 桜 【季節】 晩春
花の昼 歩道橋にも 人の影
(はなのひる ほどうきょうにも ひとのかげ)
12192 【季語】 花 【季節】 晩春
誰しもが 桜と言いし 桜撮る
(だれしもが さくらといいし さくらとる)
12193 【季語】 桜 【季節】 晩春
接写して 桜の喜び 感じ入る
(せっしゃして さくらのよろこび かんじいる)
12194 【季語】 桜 【季節】 晩春
朝桜 雫に映る 空の色
(あさざくら しずくにうつる そらのいろ)
12195 【季語】 桜 【季節】 晩春
囀りの 聞こえし木々も 今はなく
(さえずりの きこえしきぎも いまはなく)
12196 【季語】 囀り 【季節】 三春
ふらここの 貴女の顔が 揺れている
(ふらここの あなたのかおが ゆれている)
12197 【季語】 ふらここ 【季節】 三春
ふらここ=鞦韆=ブランコ
芽柳の ふうわり揺れて 春の風
(めやなぎの ふうわりゆれて はるのかぜ)
12198 【季語】 春の風 【季節】 三春
武庫の土手 塊りて咲く いたちはぜ
(むこのどて かたまりりてさく いたちはぜ)
12199 【季語】 いたちはぜ 【季節】 仲春
鼬黄櫨(いたいはぜ)=連翹(れんぎょう)
春の鳥 まっすぐ落ちて 名も知らず
(はるのとり まっすぐおちて なもしらず)
12200 【季語】 春の鳥 【季節】 三春