俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

花心

2009年03月31日 | 俳句

『花心 祈り通じて 吾子来たる』
(はなごころ いのりつうじて あこきたる)

『菜の花や 明るき春の 色を持ち』
(なのはなや あかるきはるの いろをもち)


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春眠

2009年03月30日 | 俳句

『春眠 暁の中 雲雀鳴く』
(しゅんみん あかつきのなか ひばりなく)

『枝に沿い 千に万に咲く 桃の花』
(えだにそい せんにまんにさく もものはな)

『のどかにも 此の花咲くや しき島に』
(のどかにも このはなさくや しきしまに)

『きさらぎの もちづきのころ 花や咲く』
(きさらぎの もちづきのころ はなやさく)

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花曇り

2009年03月29日 | 俳句

『年老いて 流す泪の 朧月』
(としおいて ながすなみだの おぼろづき)

『散る桜 隙間の太き 竹箒』
(ちるさくら すきまのふとき たけぼうき)

『花曇り 雨風無くば 散りもせで』
(はなぐもり あめかぜなくば ちりもせで)

『花粉症 杉のみ植えし 後遺症』
(かふんしょう すぎのみうえし こういしょう)

ちょっと早いですが、、。馬鹿と言えるのは、この日ぐらいか?
もっと言いましょう。馬鹿野郎と。
『政策は 思い付きのみ 四月馬鹿』
(せいさくは おもいつきのみ しがつばか)

『止めぬ馬鹿 それを喜ぶ 四月馬鹿』
(やめぬばか それをよろこぶ しがつばか)

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青き踏む

2009年03月28日 | 俳句

『吾子の来る 嫁生誕日 花水木』
(あこのくる よめせいたんび はなみずき)

『川べりに 光集めて すみれ草』
(かわべりに ひかりあつめて すみれそう)

『出迎えは ぼんぼり灯りの 山桜』
(でむかえは ぼんぼりあかりの やまざくら)

『朝寝して 今日はなにをと 朝寝する』
(あさねして きょうはなにをと あさねする)

『球春や イチロー人気に 腹の立つ』
(きゅうしゅんや いちろーにんきに はらのたつ)

『咲く花の 散るを感じて 春の暮』
(さくはなの ちるをかんじて はるのくれ)

『漣に 光散らして 春の水』
(さざなみに ひかりちらして はるのみず)

『迎撃の 成否に怯ゆ 春の夢』
(げいげきの せいひにおびゆ はるのゆめ)

『ツルハシは 鶴の嘴 春の昼』
(つるはしは つるのくちばし はるのひる)

『青き踏む 止めなくなった 政治ゴロ』
(あおきふむ やめなくなった せいじごろ)

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菜の花

2009年03月27日 | 俳句

『キャンパスは 東風の吹く頃 春休み』
(きゃんぱすは こちのふくころ はるやすみ)

『欲しきもの 遠見の華に 花見酒』
(ほしきもの とおみのはなに はなみざけ)

『山桜 神の情けか 髪飾り』
(やまざくら かみのなさけか かみかざり)

『山桜 社の石段 花の道』
(やまざくら やしろのいしだん はなのみち)

『縕袍でも いっちょらならば 花衣』
(どてらでも いっちょらならば はなごろも)

『気になりし なんなん菜の花 明日香道』
(きになりし なんなんなのはな あすかみち)

『菜の花や 月は新月 日は沈み』
(なのはなや つきはしんげつ ひはしずみ)

『菜の花や 菜の花だけの 良いところ』
(なのはなや なのはなだけの よいところ)

『菜の花に 埋もれて見たき 齢かな』
(なのはなに うもれてみたき よわいかな)

『菜の花は 幸せ色の 黄色です』
(なのはなは しあわせいろの きいろです)

『花菜風 潮の香乗せて 吹き上ぐる』
(はななかぜ しおのかのせて ふきあぐる)

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春愁

2009年03月26日 | 俳句

『春の夢 目覚めて見れば 嫁が居て』
(はるのゆめ めざめてみれば よめがいて)

『春愁や 四十九日の 近きこと』
(しゅんしゅうや しじゅうくにちの ちかきこと)

『菜の花の 淡き香りに 黄昏て』
(なのはなの あわきかおりに たそがれて)

『時節柄 花見に誘う 人も無し』
(じせつがら はなみにさそう ひともなし)


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白木蓮

2009年03月25日 | 俳句

『白木蓮の 一輪咲きて 天を向く』
(はくれんの いちりんさきて てんをむく)

『雪柳 白一筋に 天を射す』
(ゆきやなぎ しろひとすじに てんをさす)

『春生駒 トンネル出れば 空青し』
(はるいこま とんねるでれば そらあおし)

『道端の 割れ目つないで レンゲ咲く』
(みちばたの われめつないで れんげさく)

『繁華街 紙の桜の 枝垂れけり』
(はんかがい かみのさくらの しだれけり)


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桜咲く

2009年03月24日 | 俳句

『桜咲く 電文届いて 四十二年』
(さくらさく でんぶんとどいて しじゅうにねん)

『俗に言う 花は莟と 再覚す』
(ぞくにいう はなはつぼみと さいかくす)

『水温む 吾子の写真の 笑い顔』
(みずぬるむ あこのしゃしんの わらいがお)

『春不況 みんながみんな 下を向く』
(はるふきょう みんながみんな したをむく)

『晩年か 若年かと 春うらら』
(ばんねんか じゃくねんかと はるうらら)

『豆の花 静かに咲きし 豆の花』
(まめのはな しずかにさきし まめのはな)

『逃げ水に 景色歪んで 我立てり』
(にげみずに けしきゆがんで われたてり)

『仏前の 彼岸の菓子を 盗み食う』
(ぶつぜんの ひがんのかしを ぬすみくう)

『春深む コートを囲む カラス網』
(はるふかむ こーとをかこむ からすあみ)

『麦飯に とろろを掛けて 春朧』
(むぎめしに とろろをかけて はるおぼろ)

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彼岸桜

2009年03月23日 | 俳句

『咲きて早 彼岸桜に 雨しとど』
(さきてはや ひがんざくらに あめしとど)

『女子大の 付属の庭に 落椿』
(じょしだいの ふぞくのにわに おちつばき)

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花見

2009年03月22日 | 俳句

『手枕は 膝枕へと 夢花見』
(てまくらは ひざまくらへと ゆめはなみ)

『朧にて 寝ていることに 気付かずに』
(おぼろにて ねていることに きづかずに)

『春の夢 昼夜ともに たっぷりと』
(はるのゆめ ちゅうやともに たっぷりと)

『菫摘む 花冠の 君何処』
(すみれつむ はなかんむりの きみいずこ)

『花は華 紅匂う 桃の花』
(はなははな くれないにおう もものはな)


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春の宵

2009年03月21日 | 俳句

『寝転んで 夢見心地や 花畑』
(ねころんで ゆめみごこちや はなばたけ)

『たんぽぽの ふうわりふわり 絮飛んで』
(たんぽぽの ふうわりふわり わたとんで)

『梅が咲き 桃に桜の 揃い踏み』
(うめがさき ももにさくらの そろいぶみ)

『春愁や 二日かけての 缶ビール』
(しゅんしゅうや ふつかかけての かんびーる)

『ボタ餅に 胃薬飲んで 春の宵』
(ぼたもちに いぐすりのんで はるのよい)

『ポケットに 物入れられず 春の宵』
(ぽけっとに ものいれられず はるのよい)

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春分の日

2009年03月20日 | 俳句

『ぼたもちと おはぎは同じ 彼岸かな』
(ぼたもちと おはぎはおなじ ひがんかな)

『春の朋 それを言っちゃあ おしまいよ』
(はるのとも それをいっちゃあ おしまいよ)

『我故に 若きままなり 春の宵』
(われゆえに わかきままなり はるのよい)

『たんぽぽや 今日は昼夜 同じなり』
(たんぽぽや きょうはちゅうや おなじなり)

『春雨や 明日も同じ 泪雨』
(はるさめや あしたもおなじ なみだあめ)


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春の怪

2009年03月19日 | 俳句

『春の怪 地下鉄の駅 橋多し』
(はるのかい ちかてつのえき はしおおし)

『春の怪 左右の二人 同じ顔』
(はるのかい さゆうのふたり おなじかお)

『春霞 黄砂の色か 気も沈み』
(はるがすみ こうさのいろか きもしずみ)

『サンマガの 漫画五十年 春の夢』
(さんまがの まんがごじゅうねん はるのゆめ)

『囀りや 何を重ねて その音色』
(さえずりや なにをかさねて そのねいろ)

『亀石も のそっと居るや 春眠し』
(かめいしも のそっといるや はるねむし)

『虹の下 潜れど消えぬ 春うらら』
(にじのした くぐれどきえぬ はるうらら)

『雪柳 めしべの十字 うすみどり』
(ゆきやなぎ めしべのじゅうじ うすみどり)

『猫の戀 半月ならば 片戀や』
(ねこのこい はんげつならば かたこいや)

『きらきらと せせらぎ揺れて 春の水』
(きらきらと せせらぎゆれて はるのみず)

『昼寝時 他人の話も 目借時』
(ひるねどき ひとのはなしも めかりどき)

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春の闇

2009年03月18日 | 俳句

『春暁や カーテンの隙間 光洩る』
(しゅんぎょうや かーてんのすきま ひかりもる)

『やっと来た 暖かき季節 我が季節』
(やっときた あたたかききせつ わがきせつ)

『腰に来て 膝囀りて 春の闇』
(こしにきて ひざさえずりて はるのやみ)

『愛らしき 仕草を見せて 雪柳』
(あいらしき しぐさをみせて ゆきやなぎ)


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彼岸入り

2009年03月17日 | 俳句

『猫に雪 柳の下の 風の音』
(ねこにゆき やなぎのしたの かぜのおと)

『空くすむ 花粉に黄砂 鼻くすむ』
(そらくすむ かふんにこうさ はなくすむ)

『彼岸入り 此岸より見る 明日かな』
(ひがんいり しがんよりみる あしたかな)

『れんげ田に なつかしもとめ 寝ころんで』
(れんげたに なつかしもとめ ねころんで)

『薇の ゼンマイ仕掛け 緩みけり』
(ぜんまいの ぜんまいじかけ ゆるみけり)

『つくしんぼ 三角頭に 仏似る』
(つくしんぼ さんかくあたまに ほとけにる)

『皮肌の 光を浴びて 花近き』
(かわはだの ひかりをあびて はなちかき)

『春服を 着服と読みし 二度までも』
(はるふくを ちゃくふくとよみし にどまでも)

『鶯や 下から仰げば 灰の色』
(うぐいすや したからあおげば はいのいろ)

『雪柳 揺れてる風の 冷やかに』
(ゆきやなぎ ゆれてるかぜの ひややかに)

『時刻表 何が変わりて 変わらずや』
(じこくひょう なにがかわりて かわらずや)

『定番は ラーメン肉うどん 春の笑み』
(ていばんは らーめんにくうどん はるのえみ)


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