俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

春深し

2014年04月27日 | 俳句

鬱誘う 白内障の 春鏡
(うつさそう はくないしょうの はるかがみ)
16634 【季語】 春 【季節】 三春


寝不足の 解消されぬ 春朧
(ねぶそくの かいしょうされぬ はるおぼろ)
16635 【季語】 春 【季節】 三春


春眠や 色失き夢で 目覚めけり
(しゅんみんや いろなきゆめで めざめけり)
16636 【季語】 春眠 【季節】 三春


逃げ水や 揺れて逃げ行く 遠き道
(にげみずや ゆれてにげいく とおきみち)
16637 【季語】 逃げ水 【季節】 晩春


葉桜に 来る年ありと 教えられ
(はざくらに くるとしありと おしえられ)
16638 【季語】 葉桜 【季節】 初夏


幽かにも 音の聞こえし 薺花
(かすかにも おとのきこえし なずなばな)
16639 【季語】 薺 【季節】 三春


蝶舞えば 我に会いにか 来るらし
(ちょうまえば われにあいにか きたるらし)
16640 【季語】 蝶 【季節】 三春


朝昼夕 寝坊塗れに 春深し
(あさひるゆう ねぼうまみれに はるふかし)
16641 【季語】 春深し 【季節】 晩春


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春昼

2014年04月24日 | 俳句

陽炎や 寝惚けにあらず 加齢なり
(かげろうや ねぼけにあらず かれいなり)
16618 【季語】 陽炎 【季節】 三春


陽炎ひて 己の過去も 薄れ行く
(かぎろひて おのれのかこも うすれゆく)
16619 【季語】 陽炎 【季節】 三春


小指立て マイク持つ歌手 陽炎へる
(こゆびたて まいくもつかて かぎろへる)
16620 【季語】 陽炎 【季節】 三春


春昼や 時を忘るる 堰の音
(しゅんちゅうや ときをわするる せきのおと)
16621 【季語】 春昼 【季節】 三春


春昼や 靴の乱れに 孫の影
(しゅんちゅうや くつのみだれに まごのかげ)
16622 【季語】 春昼 【季節】 三春


世の中の 不条理嘆く 春の昼
(よのなかの ふじょうりなげく はるのひる)
16623 【季語】 春の昼 【季節】 三春


名も知らぬ 故の親しみ 花の影
(なもしらぬ ゆえのしたしみ はなのかげ)
16624 【季語】 花の影 【季節】 晩春


花の影 未来の見えぬ 現あり
(はなのかげ みらいのみえぬ うつつあり)
16625 【季語】 花の影 【季節】 晩春


上座床 奥行き深き 花の影
(じょうざどこ おくゆきふかき はなのかげ)
16626 【季語】 花の影 【季節】 晩春


尾を立てし 猫の子の影 撮りし人
(おをたてし ねこのこのかげ とりしひと)
16627 【季語】 猫の子 【季節】 晩春


春日傘 贈ってあげたし 雨の人
(はるひがさ おくってあげたし あめのひと)
16628 【季語】 春日傘 【季節】 晩春


春日傘 回して試す 運開き
(はるひがさ まわしてためす うんびらき)
16629 【季語】 春日傘 【季節】 晩春


春日傘 片戀ゆえに 後行く
(はるひがさ かたこいゆえに うしろゆく)
16630 【季語】 春日傘 【季節】 晩春


余花の雨 上がれば花の 戻り来る
(よかのあめ あがればはなの もどりくる)
16631 【季語】 余花 【季節】 晩春


生け垣に 咲きし豌豆 濃紫
(いけがきに さきしえんどう こむらさき)
16632 【季語】 豌豆の花 【季節】 晩春


永き日の 影忍び寄り 睡魔来る
(ながきひの かげしのびより すいまくる)
16633 【季語】 日永 【季節】 三春


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

落椿

2014年04月23日 | 写真教室 写真俳句紹介

参道へ 案内するや 落椿
(さんどうへ あんないするや おちつばき)
16614 【季語】 落椿 【季節】 三春


片戀と 知りつつ追いし 籔椿
(かたこいと しりつつおいし やぶつばき)
16615 【季語】 籔椿 【季節】 三春


目借り時 五弁の花びら 胸に秘め
(めかりじ ごべんのはなびら むねにひめ)
16616 【季語】 目借り時 【季節】 晩春
目借り時=蛙の目借り時=暮春のころの眠くて仕方の ない季節で、蛙が異性を呼んでしきりに鳴きたてる時季季節


月朧 赤く燃えしは フラメンコ
(つきおぼろ あかくもえしは ふらめんこ)
16617 【季語】 月朧 【季節】 三春


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夫婦の日

2014年04月23日 | 俳句

夫婦の日 良い下弦なり 春の月
(ふうふのひ いいかげんなり はるのつき)
16612 【季語】 春 【季節】 三春
いい加減?


朧なる 気に覆われし 日本よ
(おぼろなる きにおおわれし ひのもとよ)
16613 【季語】 朧 【季節】 三春


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シャボン玉

2014年04月18日 | 俳句

春雨や 主の見えぬ 滑り台
(はるさめや あるじのみえぬ すべりだい)
16605 【季語】 春雨 【季節】 三春


落花せし 道に見られる 風の筋
(らっかせし みちにみられる かぜのすじ)
16606 【季語】 落花 【季節】 晩春


春行くや 宰相の顔の 下ぶくれ
(はるゆくや さいしょうのかおの しもぶくれ)
16607 【季語】 春行く 【季節】 晩春


花筏 堰を越えらば 速くなり
(はないかだ せきをこえらば はやくなり)
16608 【季語】 花筏 【季節】 晩春


シャボン玉 弾けて飛びし 夢幾つ
(しゃぼんだま はじけてとびし ゆめいくつ)
16609 【季語】 シャボン玉 【季節】 三春


シャボン玉 虹色鏡 夢鏡
(しゃぼんだま にじいろかがみ ゆめかがみ)
16610 【季語】 シャボン玉 【季節】 三春


シャボン玉 その儚さに 惹かれけり
(しゃぼんだま そのはかなさに ひかれけり)
16611 【季語】 シャボン玉 【季節】 三春


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014年04月16日 | 写真教室 写真俳句紹介

櫱や はやはや早き 準備かな
(ひこばえや はやはやはやき じゅんびかな)
16603 【季語】 櫱 【季節】 三春
櫱(ひこばえ)=彦生えは当て字 切り株・木の根元から伸びる若芽


アンテナに 掛かる満月 春の月
(あんてなに かかるまんげつ はるのつき)
16604 【季語】 春 【季節】 三春
昨日15日は、満月でした。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜散る

2014年04月14日 | 俳句

桜散り 泪する人 踊る人
(さくらちり なみだするひと おどるひと)
16591 【季語】 桜 【季節】 晩春


春の午後 珈琲タイムは 昼寝時
(はるのごご こーひーたいむは ひるねどき)
16592 【季語】 春 【季節】 三春


花散りて 蘂も散り行き 葉桜に
(はなちりて しべもちりゆき はざくらに)
16593 【季語】 葉桜 【季節】 初夏


花茣蓙に 座して見えしは 大和心
(はなござに ざしてみえしは やまとごころ)
16594 【季語】 花 【季節】 晩春


春半ば つくねんと聞く 堰の音
(はるなかば つくねんときく せきのおと)
16595 【季語】 春半ば 【季節】 仲春


昼の酒 掌拡げ 花を待つ
(ひるのさけ てのひらひろげ はなをまつ)
16596 【季語】 花 【季節】 晩春


葉桜は 風に靡いて 我を呼ぶ
(はざくらは かぜになびいて われをよぶ)
16597 【季語】 葉桜 【季節】 初夏


飛花落花 気にせず進む 宴かな
(ひからっか きにせずすすむ うたげかな)
16598 【季語】 飛花落花 【季節】 晩春


花片は 右に左に 風任せ
(はなびらは みぎにひだりに かぜまかせ)
16599 【季語】 花 【季節】 晩春


写真見て 一句を撚る 日永かな
(しゃしんみて いっくをひねる ひながかな)
16600 【季語】 日永 【季節】 三春


覗き見る 階下の椿 艶めかし
(のぞきみる かいかのつばき なまめかし)
16601 【季語】 椿 【季節】 三春


春の月 明日は満月 晴れ予報
(はるのつき あしたはまんげつ はれよほう)
16602 【季語】 春 【季節】 三春


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ご近所散策(JR尼崎、阪急岡本駅、武庫之荘駅)

2014年04月13日 | 写真教室 写真俳句紹介
まずは、JR尼崎近辺

旬過ぎし 垣根の垣根の 桜かな
(しゅんすぎし かきねのかきねの さくらかな)
16567 【季語】 桜 【季節】 晩春


塀の中 みな閉じ込めて 近き夏
(へいのなか みなとじこめて ちかきなつ)
16568 【季語】 夏近し 【季節】 晩春


蒲公英の しぶとき所以か 絮残る
(たんぽぽの しぶときゆえんか わたのこる)
16580 【季語】 蒲公英 【季節】 三春


草花の 色も多彩な 春の午後
(くさばなの いろもたさいな はるのごご)
16581 【季語】 春 【季節】 三春



福知山線脱線事故の現場を訪問。

春霞 危険と感じぬ プロが居て
(はるがすみ きけんとかんじぬ ぷろがいて)
16569 【季語】 春霞 【季節】 三春


列車がマンションにぶつかってコンクリートが削られた跡です。

マンションの裏に献花台がありました。 なぜ、裏なのでしょうか。 これがJRの心なのでしょうね。



岡本近辺(岡本梅園含む)

出迎えは 絵文字に咲きし 桜かな
(でむかえは えもじにさきし さくらかな)
16570 【季語】 桜 【季節】 晩春


猪の 居座り住みし 春の川
(いのししの いすわりすみし はるのかわ)
16571 【季語】 春 【季節】 三春


花見ずに 帰りを急ぐ 訳ありや
(はなみずに かえりをいそぐ わけありや)
16572 【季語】 花 【季節】 晩春


春愁や 葉の上にある 花片に
(しゅんしゅうや はのうえにある はなびらに)
16573 【季語】 春愁 【季節】 三春


窓開けらば 出来る花見に 嫉妬して
(まどあけらば できるはなみに しっとして)
16574 【季語】 花見 【季節】 三春


笠にして 判る国名 夏近し
(かさにして わかるこくめい なつちかし)
16575 【季語】 夏近し 【季節】 晩春


春の昼 靴濡るるを避く 石の上
(はるのひる くつぬるるをさく いしのうえ)
16582 【季語】 春の昼 【季節】 三春


兄妹の 仲の良さにか 水温む
(きょうだいの なかのよさにか みずぬるむ)
16583 【季語】 水温む 【季節】 仲春


夜桜も 期待膨らむ 予感あり
(よざくらも きたいふくらむ よかんあり)
16584 【季語】 夜桜 【季節】 晩春


この一歩 散りし桜の 分岐点
(このいっぽ ちりしさくらの ぶんきてん)
16585 【季語】 桜 【季節】 晩春


仲良きか 椿と桜 張り合えり
(なかよきか つばきとさくら はりあえり)
16586 【季語】 桜 【季節】 晩春


天上る 勢い見えし 花木蓮
(てんのぼる いきおいみえし はなもくれん)
16587 【季語】 木蓮 【季節】 仲春


我が戀を 何故に邪魔する チューリップ
(わがこいを なぜにじゃまする ちゅーりっぷ)
16588 【季語】 チューリップ 【季節】 晩春



武庫之荘駅近辺

桜撮る 電車撮るに 先越され
(さくらとる でんしゃとるに さきこされ)
16576 【季語】 桜 【季節】 晩春


ラケットに 負けじと急ぐ 春の鯉
(らけっとに まけじといそぐ はるのこい)
16577 【季語】 春 【季節】 三春


何の木か 判らぬ春の 七不思議
(なんのきか わからぬはるの ななふしぎ)
16578 【季語】 春 【季節】 三春


足りぬもの 酒に御猪口に 桜かな
(たりぬもの さけにおちょこに さくらかな)
16579 【季語】 桜 【季節】 晩春


葉桜に 雪洞侘びし 駅通り
(はざくらに ぼんぼりわびし えきどおり)
16589 【季語】 葉桜 【季節】 晩春


一輪でも 花の女王 チューリップ
(いちりんでも はなのじょうおう ちゅーりっぷ)
16590 【季語】 チューリップ 【季節】 晩春

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昆陽神社

2014年04月13日 | 写真教室 写真俳句紹介

田近家訪問の後、昆陽神社を見物した。

雄もよし 雌もまたよし 松の花
(おすもよし めすもまたよし まつのはな)
16563 【季語】 松の花 【季節】 晩春
昆陽神社にて


青空に 白雲流れ 桜咲く
(あおぞらに しらくもながれ さくらさく)
16564 【季語】 桜 【季節】 晩春


赤ずきん 神社に結ぶ 点の花
(あかずきん じんじゃにむすぶ てんのはな)
16565 【季語】 花 【季節】 晩春


若松の 天に伸び行く 枝葉振り
(わかまつの てんにのびゆく えだはぶり)
16566 【季語】 若松 【季節】 晩春


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

尼崎登録文化財 田近家訪問

2014年04月13日 | 写真教室 写真俳句紹介

4月6日 尼崎倶楽部古寺探訪会主催で会員の田近家ご夫妻のお宅を訪問させていただきました。
その感動を写真俳句に纏めました。

秋篠の 門戸を潜る 春の夢
(あきしのの もんこをくぐる はるのゆめ)
16549 【季語】 春 【季節】 三春
4月6日尼崎 田近家を訪問して


雨樋を 濡らして残る 春の雨
(あまどいを ぬらしてのこる はるのあめ)
16550 【季語】 春 【季節】 三春


蓄の音の 聞こえて来るや 春朧
(ちくのねの きこえてくるや はるおぼろ)
16551 【季語】 春 【季節】 三春


机上にも 風柔らかく 刻きざむ
(きじょうにも かぜやわらかく とききざむ)
16552 【季語】 風柔らか 【季節】 三春


白椿 時を残して 咲き誇り
(しろつばき ときをのこして さきほこり)
16553 【季語】 白椿 【季節】 三春


上座床 松竹梅を 配し居り
(じょうざどこ しょうちくばいを はいしおり)
16554 【季語】 梅 【季節】 初春


琴三味の 飾らる部屋は 春麗ら
(ことしゃみの かざらるへやは はるうらら)
16555 【季語】 春 【季節】 三春


蒲公英の 吊られ揺られし 昼下がり
(たんぽぽの つられゆられし ひるさがり)
16556 【季語】 蒲公英 【季節】 三春


風情とは かくの如きか 風光る
(ふぜいとは かくのごときか かぜひかる)
16557 【季語】 風光る 【季節】 三春


飾られし 思惟の仏頭に 春日射す
(かざられし しいのぶっとうに はるびさす)
16558 【季語】 春日 【季節】 三春


屏風絵に 花を添えての おもてなし
(びょうぶえに はなをそえての おもてなし)
16559 【季語】 花 【季節】 晩春


春陰や 天秤に掛けし 天気なり
(しゅんいんや てんびんにかけし てんきなり)
16560 【季語】 春陰 【季節】 三春


春愁や 一輪挿しの さり気なさ
(しゅんしゅうや いちりんざしの さりげなさ)
16561 【季語】 春愁 【季節】 三春


影もまた 活けられおりて 夏近し
(かげもまた いけられおりて なつちかし)
16562 【季語】 夏近し 【季節】 晩春



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木瓜の花

2014年04月06日 | 写真教室 写真俳句紹介

冠を 正す人なく 李咲く
(かんむりを ただすひとなく すももさく)
16536 【季語】 李 【季節】 仲夏
出典は『 古楽府・君子行』の「瓜田不納履、李下不正冠
   (瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず)」
  人に疑われるような行為は避けるべきであるということのたとえ


舞々は 痩せて窶れて 宙に浮き
(まいまいは やせてやつれて ちゅうにうき)
16537 【季語】 舞々 【季節】 三夏
舞々=蝸牛(かたつむり)=でんでん虫=でんで虫


温しやな 木枝の中の 語らいは
(ぬくしやな きえだのなかの かたらいは)
16538 【季語】 温し 【季節】 三春


飛ぶ前に 中に生まれし シャボン玉
(とぶまえに なかにうまれし しゃぼんだま)
16539 【季語】 シャボン玉 【季節】 三春


雪柳 風に泳いで 勢揃い
(ゆきやなぎ かぜにおよいで せいぞろい)
16540 【季語】 雪柳 【季節】 晩春


花は枯れ 棘が残りし この地かな
(はなはかれ とげがのこりし このちかな)
16541 【季語】 花 【季節】 晩春


いたずらの 壁画も遊ぶ 春の午後
(いたずらの へきがもあそぶ はるのごご)
16542 【季語】 春 【季節】 三春


囲まれて 影が薄きか 木瓜の花
(かこまれて かげがうすきか ぼけのはな)
16543 【季語】 木瓜の花 【季節】 晩春


桜など 目に入らぬか 思惟の女
(さくらなど めにはいらぬか しいのひと)
16544 【季語】 桜 【季節】 晩春


桜木を 守るが如く 雪柳
(さくらぎを まもるがごとく ゆきやなぎ)
16545 【季語】 雪柳 【季節】 晩春


花開く 夢を抱きて 一蹴りに
(はなひらく ゆめをだきて ひとけりに)
16546 【季語】 花 【季節】 晩春


雨露も 花となりしか 春の午後
(あめつゆも はなとなりしか はるのごご)
16547 【季語】 春 【季節】 三春


捜してる 探してるのは 春なんだ
(さがしてる さがしてるのは はるなんだ)
16548 【季語】 春 【季節】 三春




コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014年04月04日 | 写真教室 写真俳句紹介

先週、3月30日(日)写真教室の撮影会(下関・門司)に参加しました。
その時の、作品です。


垣間見し 椿の花の おもてなし
(かいまみし つばきのはなの おもてなし)
16503 【季語】 椿 【季節】 三春


芸術の 極みを見せし 春の昼
(げいじゅつの きわみをみせし はるのひる)
16504 【季語】 春 【季節】 三春


下を向く 健気さゆえの 花の王
(したをむく けなげさゆえの はなのおう)
16505 【季語】 花 【季節】 晩春
花の王=桜


春の鴨 三匹寄れば 喧し
(はるのかも さんびきよれば かまびすし)
16506 【季語】 春 【季節】 三春


白壁に あかきみどりの 椿映ゆ
(しらかべに あかきみどりの つばきはゆ)
16507 【季語】 椿 【季節】 三春


咲き初めし 染井吉野に 玉の露
(さきそめし そめいよしのに たまのつゆ)
16508 【季語】 染井吉野 【季節】 晩春


路傍には 二度目の春の 花が咲き
(ろぼうには にどめのはるの はながさき)
16509 【季語】 春 【季節】 三春


入らずも 古偲ばる 春の店
(はいらずも いにしえしのばる はるのみせ)
16510 【季語】 春 【季節】 三春


墳墓の地 接待勤める 桜あり
(ふんぼのち せったいつとめる さくらあり)
16511 【季語】 桜 【季節】 晩春


土壁に 根跡残す 春の雨
(つちかべに こんせきのこす はるのあめ)
16512 【季語】 春 【季節】 三春


木々の間に 偲びて咲きし 戀椿
(きぎのまに しのびてざきし こいつばき)
16513 【季語】 椿 【季節】 三春


桜より まだまだ椿 葉振り良し
(さくらより まだまだつばき はぶりよし)
16514 【季語】 椿 【季節】 三春


春雨に 濡れて鼻水 出でにけり
(はるさめに ぬれてはなみず いでにけり)
16515 【季語】 春雨 【季節】 三春


白蓮の 花一輪の 安堵感
(はくれんの はないちりんの あんどかん)
16516 【季語】 白蓮 【季節】 仲春


満開の 桜を見れば 酒の欲し
(まんかいの さくらをみれば さけのほし)
16517 【季語】 桜 【季節】 晩春


春の雨 塀の瓦に ポツポツリ
(はるのあめ へいのかわらに ぽつぽつり)
16518 【季語】 椿 【季節】 三春


雨上がり 小枝の伸びし 花楓
(あめあがり こえだののびし はなかえで)
16519 【季語】 花楓 【季節】 晩春


長閑やな 竹の覆いの 雨の跡
(のどかやな たけのおおいの あめのあと)
16520 【季語】 長閑 【季節】 三春


地面にも 華を咲かすや 花躑躅
(じめんにも はなをさかすや はなつつじ)
16521 【季語】 躑躅 【季節】 晩春


雨椿 散りそで降らぬ 情け有り
(あめつばき ちりそでふらぬ なさけあり)
16522 【季語】 椿 【季節】 三春


散り溜まる 瓦の上の 花見かな
(ちりたまる かわらのうえの はなみかな)
16523 【季語】 花見 【季節】 晩春


塀越えて 色香漂う 木瓜の花
(へいこえて いろかただよう ぼけのはな)
16524 【季語】 木瓜の花 【季節】 晩春


蜀木瓜に 惹かれ引かれし 戀心
(しょくぼけに ひかれひかれし こいごころ)
16525 【季語】 蜀木瓜 【季節】 晩春


春の鴨 天使の翼 生え来たり
(はるのかも てんしのつばさ はえきたり)
16526 【季語】 春の鴨 【季節】 晩春


網笠の 百合は四角い 天を釣り
(あみがさの ゆりはしかくい てんをつり)
16527 【季語】 網笠百合 【季節】 仲春
網笠百合=貝母の花


華奢にして 淋しき顔の 貝母咲く
(きゃしゃにして さびしきかおの ばいもさく)
16528 【季語】 貝母の花 【季節】 仲春
貝母=網笠百合


白壁に 残る雨垂れ 黒黴に
(しらかべに のこるあまだれ くろかびに)
16529 【季語】 黒黴 【季節】 仲夏


舞々は 尻尾の滑りに 身を預け
(まいまいは しっぽのぬめりに みをあずけ)
16530 【季語】 舞々 【季節】 三夏
舞々=でんでん虫=カタツムリ


玄関が 壊され行くや 春雨に
(げんかんが こわされゆくや はるさめに)
16531 【季語】 春雨 【季節】 三春


丸籠を 抜ける春風 清々し
(まるかごを ぬけるはるかぜ すがすがし)
16532 【季語】 春 【季節】 三春


塀越えし 松の緑の 行く末は
(へいこえし まつのみどりの ゆくすえは)
16533 【季語】 松の緑 【季節】 晩春


木瓜の花 名に不似合いな 色気持ち
(ぼけのはな なにふにあいな いろけもち)
16534 【季語】 木瓜の花 【季節】 晩春


雨上がり 天に感謝の 春夕べ
(あめあがり てんにかんしゃの はるゆうべ)
16535 【季語】 春夕べ 【季節】 三春




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする