『早きもの 牡丹花咲く 頃となり』
(はやきもの ぼたんはなさく ころとなり)
『陽の照るに 躑躅の燃えて 咲きにけり』
(ひのてるに つつじのもえて さきにけり)
『はや三年 過ぎゆく春に 妹八歳』
(はやさんねん すぎゆくはるに いもはっさい)
『チューリップ 見れば楽しき ことばかり』
(ちゅーりっぷ みればたのしき ことばかり)
『立ち並ぶ 人形屋の 鯉幟』
(たちならぶ にんぎょうやの こいのぼり)
『躑躅寺 参道沿いに 色付きて』
(つつじでら さんどうぞいに いろづきて)
『春風を 友に連れての 朝散歩』
(はるかぜを ともにつれての あささんぽ)
『雨風に 負けずに残る 花の塵』
(あまかぜに まけずにのこる はなのちり)
『惜春の 心の急きに 風通る』
(せきしゅんの こころのせきに かぜとおる)
『惜春の 心は明日香 見据え居り』
(せきしゅんの こころはあすか みすえおり)