俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

大晦日

2014年12月31日 | 俳句


嘆息を ついて夜鍋を 喰べ尽す
(たんそくを ついてよなべを たべつくす)
17000 【季語】 夜鍋 【季節】 晩秋
嘆息=悲しんだりがっかりしたりして、ため息をつくこと。また、そのため息。


行く年や 我に幼き 友が居て
(ゆくとしや われにおさなき ともがいて)
17001 【季語】 行く年 【季節】 仲冬


見つめ合い 共に昼餉の 年の暮
(みつめあい ともにひるげの としのくれ)
17002 【季語】 年の暮 【季節】 仲冬


賀状書き 一筆なりとも 自筆でと
(がじょうかき いっぴつなりとも じひつでと)
17003 【季語】 賀状 【季節】 新年


当番は 刺身買い出し 大晦日
(とうばんは さしみかいだし おおみそか)
17004 【季語】 大晦日 【季節】 仲冬


掛け替えし 暦の予定 空きの増え
(かけかえし こよみのよてい あきのふえ)
17005 【季語】 新暦 【季節】 新年




年の瀬  <一万七千句達成>

2014年12月27日 | 俳句

久方の投稿です。
年内一万七千句達成を目指してきました。
最後のひと踏ん張りで、やっとのこと達成できそうです。
数でどうこうと言うわけでは、、、、。


短日や 嫁の小言も 気は短か
(たんじつや よめのこごとも きはみじか)
16974 【季語】 短日 【季節】 三冬


年の暮 見るもの無きや 韓ドラマ
(としのくれ みるものなきや かんどらま)
16975 【季語】 年の暮 【季節】 仲冬
韓ドラも質が落ちたか。


アベノかな ミクスハルカス 年を越す
(あべのかな みくすはるかす としをこす)
16976 【季語】 年越 【季節】 仲冬


もののけの もののけによる 冬政
(もののけの もののけによる ふゆせい)
16977 【季語】 冬 【季節】 三冬
もののけ=物の怪 役人・政治家等はもののけらしい。


値上がりに 音をあげにける 年の暮
(ねあがりに ねをあげにける としのくれ)
16978 【季語】 年の暮 【季節】 仲冬


光しか 見えない街の 冬の暮
(ひかりしか みえないまちの ふゆのくれ)
16979 【季語】 冬の暮 【季節】 三冬
B-LEDが盛んに用いられているが目に悪い。


どうであれ 我には我の 冬の旅
(どうであれ われにはわれの ふゆのたび)
16980 【季語】 冬 【季節】 三冬
冬の旅=我が人生 と。


往生の 見極めどころ 年逝くに
(おうじょうの みきわめどころ としゆくに)
16981 【季語】 年逝く 【季節】 仲冬


地球は 生き人は死ぬる 暮の冬
(ちきゅうは いきひとはしぬる くれのふゆ)
16982 【季語】 暮の冬 【季節】 晩冬
地球は生きている。地震・津波・台風・火山等生きている証だ。


角々に 烏待ち居る 恐ろしさ
(かどかどに からすまちおる おそろしさ)
16983 【季語】 ― 【季節】 ―


冬電車 向かいに座る 漫才師
(ふゆでんしゃ むかいにすわる まんざいし)
16984 【季語】 冬 【季節】 三冬


頼みます 女房任せの 年の暮
(たのみます にょうぼまかせの としのくれ)
16985 【季語】 年の暮 【季節】 仲冬


行く年や 通り過ぎゆく 記憶かな
(ゆくとしや とおりすぎゆく きおくかな)
16986 【季語】 行く年 【季節】 仲冬


寄せ鍋や 残りを集め 見栄え良く
(よせなべや のこりをあつめ みばえよく)
16987 【季語】 寄せ鍋 【季節】 三冬


酒を断ち 話弾まぬ 忘年会
(さけをたち はなしはずまぬ ぼうねんかい)
16988 【季語】 忘年会 【季節】 仲冬


半酔いか ノンアルコールの 忘年会
(はんよいか のんあるこーるの ぼうねんかい)
16989 【季語】 忘年会 【季節】 仲冬


去年今年 パソコン災禍 ほどほどに
(こぞことし ぱそこんさいか ほどほどに)
16990 【季語】 去年今年 【季節】 新年


年逝くに 古きを知りて 新温ぬ
(としゆくに ふるきをしりて しんたずぬ)
16991 【季語】 年逝く 【季節】 仲冬


数へ日の 日に日につのる やるせなさ
(かぞへびの ひにひにつのる やるせなさ)
16992 【季語】 数え日 【季節】 仲冬


指折りて 残るを数え 年惜しむ
(ゆびおりて のこるをかぞえ としおしむ)
16993 【季語】 年惜しむ 【季節】 仲冬


侘しきは 御用納めの 無き身かな
(わびしきは ごようおさめの なきみかな)
16994 【季語】 御用納め 【季節】 仲冬


何もせず 邪魔じゃまの 年の瀬か
(なにもせず じゃまじゃまの としのせか)
16995 【季語】 年の瀬 【季節】 仲冬


待ち遠し 義妹に頼りし 新暦
(まちどおし いもにたよりし しんこよみ)
16996 【季語】 新暦 【季節】 新年


煤籠り 飾る壁なく 物もなし
(すすごもり かざるかべなく ものもなし)
16997 【季語】 煤籠り 【季節】 仲冬


数へ日に 我が居り所 無きにけり
(かぞへひに わがおりところ なきにけり)
16998 【季語】 数え日 【季節】 仲冬


数へ日に 生まれながらの 友を待ち
(かぞへひに うまれながらの ともをまち)
16999 【季語】 数え日 【季節】 仲冬



暮選挙

2014年12月10日 | 俳句
久方の投稿です。
政治ネタが多い?
年ですかね?

キャパクラの 内閣隠し 暮選挙
(きゃぱくらの ないかくかくし くれせんきょ)
16955 【季語】 暮 【季節】 仲冬


キャパ内閣 みそぎの奥手 暮選挙
(きゃぱないかく みそぎのおくて くれせんきょ)
16956 【季語】 暮 【季節】 仲冬


内輪事 観劇会も 冬ま盛
(うちわごと かんげきかいも ふゆまさか)
16957 【季語】 冬 【季節】 三冬
内輪=うちわ


感激も またもひとしお 暮選挙
(かんげきも またもひとしお くれせんきょ)
16958 【季語】 暮 【季節】 仲冬
感激=観劇 一入=他の場合と比べて程度がいっそう増すさま。


極月や 口耳四寸の 丞相よ
(ごくげつや こうじしすんの じょうしょうよ)
16959 【季語】 極月 【季節】 晩冬
極月=師走


丞相の 言葉も寒き アベノリスク
(じょうしょうの ことばもさむき あべのりすく)
16960 【季語】 寒し 【季節】 三冬


飽きた顔 初顔ばかり 暮の冬
(あきたかお はつかおばかり くれのふゆ)
16961 【季語】 暮の冬 【季節】 晩冬


悪しきこと 言わぬ触れぬの 暮の冬
(あしきこと いわぬふれぬの くれのふゆ)
16962 【季語】 暮の冬 【季節】 晩冬


天気予報 当たらぬ解説 隙間風
(てんきよほう あたらぬかいせつ すきまかぜ)
16963 【季語】 隙間風 【季節】 三冬
予報が当たらぬのは許せる。身勝手な独りよがりの解説の多いこと。


寒鴉 道々出会う 恐ろしさ
(かんがらす みちみちであう おそろしさ)
16964 【季語】 寒鴉 【季節】 晩冬


我が後を 追けるがごとき 寒鴉
(わがあとを つけるがごとき かんがらす)
16965 【季語】 寒鴉 【季節】 晩冬


老い兆す 体に鞭の 冬の朝
(おいきざす からだにむちの ふゆのあさ)
16966 【季語】 冬 【季節】 三冬


六畳の 書斎に籠る 冬の旅
(ろくじょうの しょさいにこもる ふゆのたび)
16967 【季語】 冬 【季節】 三冬


嫁が寝る ベッド覗けば 春近し
(よめがねる べっどのぞけば はるちかし)
16968 【季語】 春近し 【季節】 晩冬


北風や 電飾の青の 冷たさよ
(きたかぜや でんしょくのあおの つめたさよ)
16969 【季語】 北風 【季節】 三冬


酒止めて 忘年会の 遠きこと
(さけやめて ぼうねんかいの とおきこと)
16970 【季語】 忘年会 【季節】 仲冬


年の瀬に 訃報通知の 増え続け
(としのせに ふほうつうちの ふえつづけ)
16971 【季語】 年の瀬 【季節】 新年


数え日や 自作焼き飯 美味きとや
(かぞえびや じさくやきめし うまきとや)
16972 【季語】 数え日 【季節】 仲冬


冬うらら 窓打つ光の 眩しさよ
(ふゆうらら まどうつひかりの まぶしさよ)
16973 【季語】 冬麗 【季節】 三冬




写真展出展のお知らせ

2014年12月10日 | ごあいさつ


写真楽園 Club SEI-G 写真展2014 心の風景
 2014.12.16-21

上記、写真展に
  写真俳句 額装3点
        写真俳句 6点
 を出展します。

 私の作品はともかくとして、会員60名近くが出展され、個性あふれる
作品ばかりです。
 あなたも 感動します。

写真展の案内です。





私の出展作品を紹介します。













阪急夙川駅南 散策

2014年12月05日 | 写真教室 写真俳句紹介

11月28日阪急夙川駅南を散策した作品です。


極月 整然ゆえに 心さむ
(きわめづき せいぜんゆえに こころさむ)
S72 【季語】 極月 【季節】 晩冬
極月(ごくげつ)=師走



輪の中に 入れて欲しきや 鴨の恋
(わのなかに いれてほしきや かものこい)
S73 【季語】 鴨 【季節】 三冬



我儘か 輪を消し進む 鴨の恋
(わがままか わをけしすすむ かものこい)
S74 【季語】 鴨 【季節】 三冬



輪の中に 入りて嬉しや 鴨の恋
(わのなかに はいりてうれしや かものこい)
S75 【季語】 鴨 【季節】 三冬



枝振りも 紅葉も見得を 張りにけり
(えだぶりも もみじもみえを はりにけり)
S76 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋



冬晴れに 写生三昧 若さ見ゆ
(ふゆばれに しゃせいざんまい わかさみゆ)
S77 【季語】 冬晴れ 【季節】 三冬



冬晴れに 雲は暴れて 西東
(ふゆばれに くもはあばれて にしひがし)
S78 【季語】 冬晴れ 【季節】 三冬



大判の さくらもみじも 翳りあり
(おおばんの さくらもみじも かげりあり)
S79 【季語】 桜紅葉 【季節】 仲秋



せつなきや いろははいまだ うすもみじ
(せつなきや いろははいまだ うすもみじ)
S80 【季語】 伊呂波楓 【季節】 晩秋



光花 公園守る 冬の午後
(ひかりはな こうえんまもる ふゆのごご)
S81 【季語】 冬 【季節】 三冬



枯れ蔦を 編めば何やら 出来るらし
(かれつたを あめばなにやら できるらし)
S82 【季語】 枯蔦 【季節】 三冬



青信号 早く色づけ もみじ葉よ
(あおしんごう はやくいろづけ もみじはよ)
S83 【季語】 もみじ葉 【季節】 晩秋



彫像や 早くも祝う クリスマス
(ちょうぞうや はやくもいわう くりすます)
S84 【季語】 クリスマス 【季節】 仲冬



枯れ始む 花のめしべは 元気なり
(かれはじむ はなのめしべは げんきなり)
S85 【季語】 枯るる 【季節】 三冬



捨て猫や 睨みつく顔 冬の虎
(すてねこや にらみつくかお ふゆのとら)
S86 【季語】 冬 【季節】 三冬



飼い猫の 模範とすべき 冬の礼
(かいねこの もはんとすべき ふゆのれい)
S87 【季語】 冬 【季節】 三冬




さいたま市駒場運動公園近辺散策

2014年12月05日 | 写真教室 写真俳句紹介


11月21日から26日嫁の実家さいたま市
駒場運動公園近辺、小石川植物園を散策した作品です。


網の目を 通り抜け咲く 秋桜
(あみのめを とおりぬけさく あきざくら)
S26 【季語】 秋桜 【季節】 仲秋
秋桜=コスモス



暮れ早し 夕陽と同じ 駒場の灯
(くれはやし ゆうひとおなじ こまばのひ)
S27 【季語】 暮れ早し 【季節】 三冬
丁度この日、駒場サッカー場で浦和レッズ優勝に待ったが掛かった試合終了後の景色です。



映るのは 冬至南瓜の 熟れの果て
(うつるのは とうじかぼちゃの なれのはて)
S28 【季語】 冬至南瓜 【季節】 仲冬
戦後即の生まれで、南瓜を食べされ続けました。嫌いではないのですが、、、。



団栗を 拾う親子の 温かさ
(どんぐりを ひろうおやこの あたたかさ)
S29 【季語】 団栗 【季節】 晩秋



行き止まり ベンチの上の 落ち葉かな
(ゆきどまり べんちのうえの おちばかな)
S30 【季語】 落葉 【季節】 三冬



らしくない らしくないぞえ 冬薔薇
(らしくない らしくないぞえ ふゆそうび)
S31 【季語】 冬 【季節】 三冬



冬の蜘蛛 毒はないかと 恐れつつ
(ふゆのくも どくはないかと おそれつつ)
S32 【季語】 冬 【季節】 三冬
東京大学小石川植物園にて



冬の蔦 丸さ一際 工芸品
(ふゆのつた まるさひときわ こうげいひん)
S33 【季語】 冬 【季節】 三冬
あんなに丸く蔦が絡むなんて。
東京大学小石川植物園にて



一輪の 草でない花 枯尾花
(いちりんの くさでないはな かれおばな)
S34 【季語】 枯尾花 【季節】 三冬
枯尾花=芒 芒・・草が亡い。
東京大学小石川植物園にて



小石川 夕陽に光る 枯尾花
(こいしかわ ゆうひにひかる かれおばな)
S35 【季語】 枯尾花 【季節】 三冬
東京大学小石川植物園にて



車下 何を避けるや 冬子猫
(くるました なにをさけるや ふゆこねこ)
S36 【季語】 冬 【季節】 三冬



絮取れし 冬の棉花 ヨーダなり
(わたとれし ふゆのわたばな よーだなり)
S37 【季語】 冬 【季節】 三冬
スターウォーズのヨーダに似ていると思いませんか?



親の後 追いて安心 冬子猫
(おやのあと おいてあんしん ふゆこねこ)
S38 【季語】 冬 【季節】 三冬



行く手には 枯葉待ち受く 親の猫
(ゆくてには かれはまちうく おやのねこ)
S39 【季語】 枯葉 【季節】 三冬



一木に 狂い咲きたる 帰り花
(いちぼくに くるいさきたる かえりばな)
S40 【季語】 帰り花 【季節】 初冬



遊歩道 落ち葉蹴散らし 冬夕陽
(ゆうほどう おちばけちらし ふゆゆうひ)
S41 【季語】 落葉 【季節】 三冬



信号を 見えなくするや 冬夕陽
(しんごうを みえなくするや ふゆゆうひ)
S42 【季語】 冬 【季節】 三冬



この親子 寒空の下 どこへ行く
(このおやこ さむぞらのした どこへゆく)
S43 【季語】 寒空 【季節】 三冬



親子でも すること違う 冬の園
(おやこでも することちがう ふゆのその)
S44 【季語】 冬 【季節】 三冬



髪見れば この子どこの子 知らぬ間に
(かみみれば このこどこのこ しらぬまに)
S45 【季語】 ― 【季節】 ―
髪の文字にピントを合わせているといつの間にか生えてきた?



冬夕陽 芒に紅葉 照らしてる
(ふゆゆうひ すすきにもみじ てらしてる)
S46 【季語】 冬 【季節】 三冬
東京大学小石川植物園にて



如何せん 冬の棉花 寄り添いて
(いかんせん ふゆのわたばな よりそいて)
S47 【季語】 冬 【季節】 三冬



冬薔薇 親子三代 思わせて
(ふゆそうび おやこさんだい おもわせて)
S48 【季語】 冬 【季節】 三冬



たわわにも 物干し竿に 柿実る
(たわわにも ものほしざおに かきみのる)
S49 【季語】 柿 【季節】 晩秋



荒れ庭の 向うに柿の実 たわわなり
(あれにわの むこうにかきのみ たわわなり)
S50 【季語】 柿 【季節】 晩秋



孟宗竹の 笹の葉繁茂 撓る枝
(もうそうの ささのははんも しなるえだ)
S51 【季語】 孟宗竹 【季節】 初冬



風通る 孟宗竹の 葉は茂り
(かぜとおる もうそうちくの ははしげり)
S52 【季語】 孟宗竹 【季節】 初冬



バイクには クロスのミラー 鎌鼬
(ばいくには くろすのみらー かまいたち)
S53 【季語】 鎌鼬 【季節】 三冬
クロスのミラー・・・切れ味がよく見える。



去年今年 トンネル抜けると 福が来る
(こぞことし とんねるぬけると ふくがくる)
S54 【季語】 去年今年 【季節】 新年



植木屋の 親子二代の 年用意
(うえきやの おやこにだいの としようい)
S55 【季語】 年用意 【季節】 新年



北颪 まけちゃならぬと 踏ん張りぬ
(きたおろし まけちゃならぬと ふんばりぬ)
S56 【季語】 北颪 【季節】 三冬



渋柿を 突いて喰わぬ メジロかな
(しぶがきを ついてくらわぬ めじろかな)
S57 【季語】 メジロ 【季節】 三秋









京都八坂神社近辺散策

2014年12月05日 | 写真教室 写真俳句紹介

11月10日 京都八坂神社近辺を散策した時の作品です。



痩せ蛙 硯にどっかと しがみ付き
(やせがえる すずりにどっかと しがみつき)
S58 【季語】 蛙 【季節】 三春
京都健仁寺



置屋街 竹の簾も 小春の日
(おきやまち たけのすだれも こはるのひ)
S59 【季語】 小春日 【季節】 初冬



色町も 楽しからずや 犬矢来
(いろまちも たのしからずや いぬやらい)
S60 【季語】 ― 【季節】 ―



寒の晴れ 鏡に向かう 京美人
(かんのはれ かがみにむかう きょうびじん)
S61 【季語】 寒晴 【季節】 初冬



護美入れも 京の風情か 山眠る
(ごみいれも きょうのふぜいか やまねむる)
S62 【季語】 山眠る 【季節】 三冬



落ちがない 看板にこそ 冬ざるる
(おちがない かんばんにこそ ふゆざるる)
S63 【季語】 冬ざるる 【季節】 三冬



釣り合わぬ 着物に棉の実 ホオズキと
(つりあわぬ きものにわたのみ ほおずきと)
S64 【季語】 ホオズキ 【季節】 三冬



靡く木々 雲も流れて 秋の色
(なびくきぎ くももながれて あきのいろ)
S65 【季語】 秋 【季節】 三秋



忍び寄る 秋の気配の 京の街
(しのびよる あきのけはいの きょうのまち)
S66 【季語】 秋 【季節】 三秋



梟の 親子似ている 目鼻立ち
(ふくろうの おやこにている めはなだち)
S67 【季語】 梟 【季節】 三冬



冬兆す 茶室の奥の 囲炉裏跡
(ふゆきざす ちゃしつのおくの いろりあと)
S68 【季語】 冬 【季節】 三冬
京都健仁寺



健仁寺の ドラゴンボール 冴え冴えと
(けんにじの どらごんぼーる さえざえと)
S69 【季語】 冴え 【季節】 三冬
京都健仁寺



バイク便 通り抜ければ うすもみじ
(ばいくびん とおりぬければ うすもみじ)
S70 【季語】 薄紅葉 【季節】 三秋



電線が 無くば尚よし 京町屋
(でんせんが なくばなおよし きょうまちや)
S71 【季語】 ― 【季節】 ―