俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

二月尽

2010年02月28日 | 俳句

世も末か 地震に津波 二月尽
(よもすえか じしんにつなみ にがつじん)
11791 【季語】 二月尽 【季節】 初春


遅速あり 津波とともに 二月逝く
(ちそくあり つなみとともに にがつゆく)
11792 【季語】 二月逝く 【季節】 初春


海映す テレビ警報 春の鳶
(うみうつす てれびけいほう はるのとび)
11793 【季語】 春 【季節】 三春


春時雨 津波警報 雨重く
(はるしぐれ つなみけいほう あめおもく)
11794 【季語】 春時雨 【季節】 三春


春愁や 明日また雨と 膝の啼く
(しゅんしゅうや あすまたあめと ひざのなく)
11795 【季語】 春愁 【季節】 三春


古びたる 卒業証書に 涙跡
(ふるびたる そつぎょうしょうしょに なみだあと)
11796 【季語】 卒業証書 【季節】 仲春


合格の 我が名囲みし 古新聞
(ごうかくの わがなかこみし ふるしんぶん)
11797 【季語】 合格 【季節】 仲春


卒業や 煙草止めろが 癖になり
(そつぎょうや たばこやめろが くせになり)
11798 【季語】 卒業 【季節】 仲春


春なれや 散歩散歩と 嫁の鞭
(はるなれや さんぽさんぽと よめのむち)
11799 【季語】 春になる 【季節】 初春


山笑う 太陽の子と 我言うを
(やまわらう たいようのこと われいうを)
11800 【季語】 山笑う 【季節】 三春



春の雨

2010年02月27日 | 俳句

春の鳥 名は知らねども 音色良し
(はるのとり なはしらねども ねいろよし)
11779 【季語】 春の鳥 【季節】 三春


春風や 髪を靡かせ 歩きたし
(はるかぜや かみをなびかせ あるきたし)
11780 【季語】 春風 【季節】 三春


朧なり 心に体 朧なり
(おぼろなり こころにからだ おぼろなり)
11781 【季語】 朧 【季節】 三春


言葉出ず 仰ぎ見上げる 春の空
(ことばでず あおぎみあげる はるのそら)
11782 【季語】 春の空 【季節】 三春


待て待てど 音信不通 亀の啼く
(まてまてど おんしんふつう かめのなく)
11783 【季語】 亀鳴く 【季節】 三春


なでたくて 撫で撫でたくて 猫柳
(なでたくて なでなでたくて ねこやなぎ)
11784 【季語】 猫柳 【季節】 初春


作業着の 連れ立ち歩く 春の雨
(さぎょうぎの つれだちあるく はるのあめ)
11785 【季語】 春の雨 【季節】 三春


公園の 屋台に吹きし 風車
(こうえんの やたいにふきし かざぐるま)
11786 【季語】 風車 【季節】 三春


風車 家まで保たず 止まりけり
(かざぐるま いえまでもたず とまりけり)
11787 【季語】 風車 【季節】 三春


学校も そろそろだよね めだか君
(がっこうも そろそろだよね めだかくん)
11788 【季語】 めだか 【季節】 三夏


春水の 中に見附し 温暖化
(しゅんすいの なかにみつけし おんだんか)
11789 【季語】 春水 【季節】 三春


椿落つ 人生二度目 これからだ
(つばきおつ じんせいにどめ これからだ)
11790 【季語】 落椿 【季節】 三春



春愁

2010年02月26日 | 俳句

春愁や 金に届かず 銀に泣く
(しゅんしゅうや きんにとどかず ぎんになく)
11767 【季語】 春愁 【季節】 三春


春一番 次は何色 メダル色
(はるいちばん つぎはなにいろ めだるいろ)
11768 【季語】 春一番 【季節】 仲春


春愁や いつにかわらず 春愁や
(しゅんしゅうや いつにかわらず しゅんしゅうや)
11769 【季語】 春愁 【季節】 三春


如月の 雨音緩く 外に出ん
(きさらぎの あまおとゆるく そとにでん)
11770 【季語】 如月 【季節】 仲春


如月は 迷い日多く 躊躇の日
(きさらぎは まよいびおおく ちゅうちょのひ)
11771 【季語】 如月 【季節】 仲春


如月の 迷いの雨の 緩きかな
(きさらぎの まよいのあめの ぬるきかな)
11772 【季語】 如月 【季節】 仲春


春雨に 戸外の音も 濡れている
(はるさめに こがいのおとも ぬれている)
11773 【季語】 春雨 【季節】 三春


春雨や 本当に本当 針千本
(はるさめや ほんとうにほんとう はりせんぼん)
11774 【季語】 春雨 【季節】 三春


手を添えて 守ってあげたき 猫柳
(てをそえて まもってあげたき ねこやなぎ)
11775 【季語】 猫柳 【季節】 初春


ふらここは 主を待ちて 揺れにけり
(ふらここは あるじをまちて ゆれにけり)
11776 【季語】 ふらここ 【季節】 三春
ふらここ=ブランコ=鞦韆(しゅうせん)


春日影 ビル街の窓 まぶしけり
(はるひかげ びるがいのまど まぶしけり)
11777 【季語】 春日影  【季節】 三春


春の日は 朝寝に昼寝 夕寝かな
(はるのひは あさねにひるね ゆうねかな)
11778 【季語】 春 【季節】 三春


2010年02月25日 | 俳句

暖かや この良き日和 契沖忌
(あたたかや このよきひより けいちゅうき)
11755 【季語】 暖か 【季節】 三春
契沖=江戸初期の国文学者


菅公に 契沖茂吉 春忌日
(かんこうに けいちゅうもきち はるきじつ)
11756 【季語】 春 【季節】 三春
菅公=菅原道眞公 茂吉=齊藤茂吉


うぐいすや 止まるは小 飛ぶは大
(うぐいすや とまるはしょう とぶはだい)
11757 【季語】 うぐいす 【季節】 三春


春光の 射すは木々の間 雲の間か
(しゅんこうの さすはきぎのま くものまか)
11758 【季語】 春光 【季節】 三春


黄梅の 青空の下 色さやか
(おうばいの あおぞらのした いろさやか)
11759 【季語】 黄梅 【季節】 初春


春一番 吹いて陽気は 四月並み
(はるいちばん ふいてようきは しがつなみ)
11760 【季語】 春一番 【季節】 仲春


藪椿 武士のたしなみ 散りて咲く
(やぶつばき ぶしのたしなみ ちりてさく)
11761 【季語】 藪椿 【季節】 三春


木々のみな 春の気放つ 社跡
(きぎのみな はるのきはなつ やしろあと)
11762 【季語】 春 【季節】 三春


春暁や 孤独さ故の 光欲し
(しゅんぎょうや こどくさゆえの ひかりほし)
11763 【季語】 春暁 【季節】 三春


春水の 光浴びれば 春うらら
(しゅんすいの ひかりあびれば はるうらら)
11764 【季語】 春水 【季節】 三春


囀や 音は甲高く 気も高く
(さえずりや ねはかんだかく きもたかく)
11765 【季語】 囀 【季節】 三春


白梅に 契りしことも 昔日に
(しらうめに ちぎりしことも せきじつに)
11766 【季語】 白梅 【季節】 初春


梅見月

2010年02月24日 | 俳句

芽柳に 堀吹く風の やわらかし
(めやなぎに ほりふくかぜの やわらかし)
11743 【季語】 芽柳 【季節】 仲春


予定ある こんな毎日 梅開く
(よていある こんなまいにち うめひらく)
11744 【季語】 梅 【季節】 初春


梅見月 ふるさと恋うて 風よ吹け
(うめみづき ふるさとこうて かぜよふけ)
11745 【季語】 梅 【季節】 初春


月と梅 半月なれば 春浅し
(つきとうめ はんげつなれば はるあさし)
11746 【季語】 春浅し 【季節】 初春


紅梅は 枝の色さえ 梅の色
(こうばいは えだのいろさえ うめのいろ)
11747 【季語】 紅梅 【季節】 初春


一輪の 梅の花こそ 春の証
(いちりんの うめのはなこそ はるのしょう)
11748 【季語】 梅 【季節】 初春


梅が香に 誘われ登る 山の路
(うめがかに さそわれのぼる やまのみち)
11749 【季語】 梅 【季節】 初春


暖かさ 募りてわかる 梅一輪
(あたたかさ つのりてわかる うめいちりん)
11750 【季語】 梅 【季節】 初春


枝垂れ梅 社の奥に ひっそりと
(しだれうめ やしろのおくに ひっそりと)
11751 【季語】 梅 【季節】 初春


春うらら 背筋は伸びる 背も伸びる
(はるうらら せすじはのびる せものびる)
11752 【季語】 春 【季節】 三春


ほつれ髪 風に靡いて 春の香
(ほつれがみ かぜになびいて はるのこう)
11753 【季語】 春 【季節】 三春


春の雲 見ているだけで 気も晴れて
(はるのくも みているだけで きもはれて)
11754 【季語】 春 【季節】 三春



朝寝

2010年02月23日 | 俳句

満作や 幸の再来 まず咲きぬ
(まんさくや こうのさいらい まずさきぬ)
11731 【季語】 満作 【季節】 初春
"満作=春に他の花に先駆けて咲くので ”
まず咲く花”がなまって ”まんさく”になったらしい。
また、花がたくさんつくので 「豊年満作」から命名されたとも。
「万作」とも書く。 "


春愁の 戸惑いの中 我立てり
(しゅんしゅうの とまどいのなか われたてり)
11732 【季語】 春愁 【季節】 三春


上弦の 昼間の月の 朧さよ
(じょうげんの ひるまのつきの おぼろさよ)
11733 【季語】 朧 【季節】 三春


春萌す 春告げ鳥と ご対面
(はるきざす はるつげどりと ごたいめん)
11734 【季語】 春萌す 【季節】 初春


物忘れ 探すものすら おぼろなり
(ものわすれ さがすものすら おぼろなり)
11735 【季語】 朧 【季節】 三春


煙草屋の 娘みどりに 春の風
(たばこやの むすめみどりに はるのかぜ)
11736 【季語】 春 【季節】 三春


朝寝して することもなき 快不快
(あさねして することもなき かいふかい)
11737 【季語】 朝寝 【季節】 三春


春光や 黄門さまや 契沖様
(しゅんこうや こうもんさまや けいちゅうさま)
11738 【季語】 春 【季節】 三春


信号の 無視に無死なし 春おぼろ
(しんごうの むしにむしなし はるおぼろ)
11739 【季語】 春 【季節】 三春


北の国 春一番の 知らせあり
(きたのくに はるいちばんの しらせあり)
11740 【季語】 春一番 【季節】 仲春


春暁の 光求めて 東へと
(しゅんぎょうの ひかりもとめて ひがしへと)
11741 【季語】 春暁 【季節】 三春


春水の 流れる先の 彼岸かな
(しゅんすいの ながれるさきの ひがんかな)
11742 【季語】 春水 【季節】 三春



春光

2010年02月21日 | 俳句

菜の花の 畑で昼寝 夢おぼろ
(なのはなの はたけでひるね ゆめおぼろ)
11726 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


菜の花は 鏡山より 見るがよし
(なのはなは かがみやまより みるがよし)
11727 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


春光に あわく色めく 色気あり
(しゅんこうに あわくいろめく いろけあり)
11728 【季語】 春 【季節】 三春


春の雲 青雲たらず おぼろなり
(はるのくも せいうんたらず おぼろなり)
11729 【季語】 春 【季節】 三春


おぼろげで つかみどころなき 春の虹
(おぼろげで つかみどころなき はるのにじ)
11730 【季語】 春 【季節】 三春



春日傘

2010年02月20日 | 俳句

春風や これが最後と 義母帰る
(はるかぜや これがさいごと ははかえる)
11716 【季語】 春風 【季節】 三春


春風に 誘われ学ぶ 源氏もの
(はるかぜに さそわれまなぶ げんじもの)
11717 【季語】 春風 【季節】 三春


如月の 風のやさしさ 髪静か
(きさらぎの かぜのやさしさ かみしずか)
11718 【季語】 如月 【季節】 仲春


風光る 空に舞いたる ラジコン機
(かぜひかる そらにまいたる らじこんき)
11719 【季語】 風光る 【季節】 三春


紙雛を 贈りたき女 北の国
(かみびなを おくりたきひと きたのくに)
11720 【季語】 紙雛 【季節】 仲春


ふらここで 二人遊びし 夢の国
(ふらここで ふたりあそびし ゆめのくに)
11721 【季語】 ふらここ 【季節】 三春


せせらぎは 母のララバイ 猫柳
(せせらぎは ははのららばい ねこやなぎ)
11722 【季語】 猫柳 【季節】 初春


朝日浴び 元気出したる 犬ふぐり
(あさひあび げんきだしたる いぬふぐり)
11723 【季語】 犬ふぐり 【季節】 初春


春日傘 恋には邪魔と 思えけり
(はるひがさ こいにはじゃまと おもえけり)
11724 【季語】 春日傘 【季節】 晩春


春霞 ただぼんやりと 春感ず
(はるがすみ ただぼんやりと はるかんず)
11725 【季語】 春霞 【季節】 三春



雨水

2010年02月19日 | 俳句

梅一輪 紅淡きほど 先に咲き
(うめいちりん べにあわきほど さきにさき)
11706 【季語】 梅 【季節】 初春


梅暦 身も心をも 春を待つ
(うめごよみ みもこころをも はるをまつ)
11707 【季語】 梅 【季節】 初春


春雨と 言えば春雨 濡れて行く
(はるさめと いえばはるさめ ぬれてゆく)
11708 【季語】 春雨 【季節】 三春


春の雨 暦の上も 雨水なり
(はるのあめ こよみのうえも うすいなり)
11709 【季語】 雨水 【季節】 初春


山の端を 裾に辿れば 春景色
(やまのはを すそにたどれば はるげしき)
11710 【季語】 春 【季節】 三春


春暁や 淡き墨色 金色に
(しゅんぎょうや あわきすみいろ こんじきに)
11711 【季語】 春暁 【季節】 三春


捨て去って 尚捨て去って 春が来る
(すてさって なおすてさって はるがくる)
11712 【季語】 春来る 【季節】 初春


墨色の 七色ダンス 春うらら
(すみいろの なないろだんす はるうらら)
11713 【季語】 春 【季節】 三春


梅の神 近くで生まれ 遠き今
(うめのかみ ちかくでうまれ とおきいま)
11714 【季語】 梅 【季節】 初春


梅の精 美人ならずや 夢破れ
(うめのせい びじんならずや ゆめやぶれ)
11715 【季語】 梅 【季節】 初春



親雀

2010年02月18日 | 俳句

親雀 巣立ちせる子を 思い出し
(おやすずめ すだちせるこを おもいだし)
11696 【季語】 親雀 【季節】 晩春


猫の付く 柳にじゃらし 擽ったし
(ねこのつく なぎにじゃらし くすぐったし)
11697 【季語】 猫柳 【季節】 初春


風の筋 あるにはあれど 春浅き
(かぜのすじ あるにはあれど はるあさき)
11698 【季語】 春浅し 【季節】 初春


春の水 川面走りて 鴨の飛ぶ
(はるのみず かわもはしりて かものとぶ)
11699 【季語】 春 【季節】 三春


飛び梅や 今は三分か 道遠し
(とびうめや いまはさんぶか みちとおし)
11700 【季語】 梅 【季節】 初春


梅二月 大宰府遠く 感じけり
(うめにがつ だざいふとおく かんじけり)
11701 【季語】 梅 【季節】 初春


梅日和 梅の花には 鶯が
(うめびより うめのはなには うぐいすが)
11702 【季語】 梅 【季節】 初春


梅の香や 風に誘われ 月夜道
(うめのかや かぜにさそわれ つきよみち)
11703 【季語】 梅 【季節】 初春


手をかけし 盆梅なるか 手も出せず
(てをかけし ぼんばいなるか てもだせず)
11704 【季語】 盆梅 【季節】 初春


せせらぎの やわく聞こゆる 宇治の春
(せせらぎの やわくきこゆる うじのはる)
11705 【季語】 春 【季節】 三春



猫柳

2010年02月17日 | 俳句

一輪の 梅に光の 射すごとく
(いちりんの うめにひかりの さすごとく)
11686 【季語】 梅 【季節】 初春


梅に月 三日月ならば なおによし
(うめにつき みかづきならば なおによし)
11687 【季語】 梅 【季節】 初春


落ち椿 一輪われを 見据えけり
(おちつばき いちりんわれを みすえけり)
11688 【季語】 落椿 【季節】 三春


春霞 食べたおかずの 記憶なし
(はるがすみ たべたおかずの きおくなし)
11689 【季語】 春霞 【季節】 三春


三日月や ふらここに乗る 映画あり
(みかづきや ふらここにのる えいがあり)
11690 【季語】 ふらここ 【季節】 三春
ふらここ=ブランコ


浅き谷 急ぎ渡りて 雲雀鳴く
(あさきたに いそぎわたりて ひばりなく)
11691 【季語】 雲雀 【季節】 三春


川筋の 石から石へ 雲雀跳ね
(かわすじの いしからいしへ ひばりはね)
11692 【季語】 雲雀 【季節】 三春


風通る 木々のささやき 春寒し
(かぜとおる きぎのささやき はるさむし)
11693 【季語】 春寒し 【季節】 初春


猫柳 うすき紅色 娘色
(ねこやなぎ うすきべにいろ むすめいろ)
11694 【季語】 猫柳 【季節】 初春


猫柳 頬を赤らめ 恋娘
(ねこやなぎ ほほをあからめ こいむすめ)
11695 【季語】 猫柳 【季節】 初春



2010年02月16日 | 俳句

梅林は トンネル通って 吊り橋へ
(ばいりんは とんねるとおって つりばしへ)
11682 【季語】 梅林 【季節】 初春
梅の名所の太宰府天満宮の裏口


梅の種の 多き社に 惹かれけり
(うめのしゅの おおきやしろに ひかれけり)
11683 【季語】 梅 【季節】 初春


梅枝垂れ 横でお座り 狛の犬
(うめしだれ よこでおすわり こまのいぬ)
11684 【季語】 梅 【季節】 初春


師の庭は 梅に桜に 桃の咲く
(しのにわは うめにさくらに もものさく)
11685 【季語】 梅 【季節】 初春



残寒

2010年02月15日 | 俳句

冬五輪 メダルの期待 冴え返る
(ふゆごりん めだるのきたい さえかえる)
11679 【季語】 冴え返る 【季節】 初春


残寒の 極み残して 四位なる
(ざんかんの きわみのこして よんいなる)
11680 【季語】 残寒 【季節】 初春
残寒=寒(かん)が明けても残る寒さ。余寒。


春浅く ダッコせし妹の 頬赤し
(はるあさく だっこせしいもの ほほあかし)
11681 【季語】 春浅し 【季節】 初春



バレンタインデー

2010年02月14日 | 俳句

盆梅や 主の匂い 秘めたまま
(ぼんばいや あるじのにおい ひめたまま)
11669 【季語】 盆梅 【季節】 初春


梅便り 待てどふるさと 春の節
(うめだより まてどふるさと はるのせつ)
11670 【季語】 春の節 【季節】 初春
春節(しゅんせつ)=中国の旧暦の正月。
春節から3日間が祝日となる。
旧暦の1月1日は、新暦の1月下旬から2月中旬頃。


東風よ吹け 太宰の里の 夕間暮れ
(こちよふけ だざいのさとの ゆうまぐれ)
11671 【季語】 東風 【季節】 三春


この年で バレンタインの チョコ嬉し
(このとしで ばれんたいんの ちょこうれし)
11672 【季語】 バレンタインデー 【季節】 初春


春節や パンツ二枚に 何がある
(しゅんせつや ぱんつにまいに なにがある)
11673 【季語】 春節 【季節】 初春


薄曇る 空を映して 春の池
(うすぐもる そらをうつして はるのいけ)
11674 【季語】 春 【季節】 三春


紙風船 突けば突くほど しぼみけり
(かみふうせん つけばつくほど しぼみけり)
11675 【季語】 紙風船 【季節】 三春


パソコンの 修復終わり 春の節
(ぱそこんの しゅうふくおわり はるのせつ)
11676 【季語】 春の節 【季節】 初春


近づきし 妹生誕日 春めけり
(ちかづきし いもせいたんび はるめけり)
11677 【季語】 春めく 【季節】 初春


産毛立ち 桃色纏う 猫柳
(うぶげたち ももいろまとう ねこやなぎ)
11678 【季語】 猫柳 【季節】 初春



春寒し

2010年02月13日 | 俳句

春浅く 鶺鴒の声 頼りなし
(はるあさく せきれいのこえ たよりなし)
11659 【季語】 春浅し 【季節】 初春


春浅し 見上げる空は 近けれど
(はるあさし みあげるそらは ちかけれど)
11660 【季語】 春浅し 【季節】 初春


梅月夜 明日は新月 心月
(うめつきよ あすはしんげつ こころづき)
11661 【季語】 梅 【季節】 初春


冴え返り 素足丸めて 歩きけり
(さえかえり すあしまるめて あるきけり)
11662 【季語】 冴え返る 【季節】 初春


おでん種 同種多く 残りけり
(おでんだね どうしゅおおく のこりけり)
11663 【季語】 おでん 【季節】 三冬


安全の 神話崩れて 春寒し
(あんぜんの しんわくずれて はるさむし)
11664 【季語】 春寒し 【季節】 初春


薄氷 滑って転んで 溶けにけり
(うすごおり すべってころんで とけにけり)
11665 【季語】 薄氷 【季節】 初春


春うらら 夫婦揃って 大あくび
(はるうらら ふうふそろって おおあくび)
11666 【季語】 春 【季節】 三春


陽を受けて 微笑したんぽぽ 二三輪
(ひをうけて えみしたんぽぽ にさんりん)
11667 【季語】 蒲公英 【季節】 三春


四階に エレベータも無く 春寒し
(よんかいに えれべーたもなく はるさむし)
11668 【季語】 春寒し 【季節】 初春