俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

青鷺

2013年07月31日 | 俳句

妹帰り 五月蝿さ戻る 蝉時雨
(いもかえり うるささもどる せみしぐれ)
16091 【季語】 蝉時雨 【季節】 晩夏


青鷺と 亀の話は 無いものを
(あおさぎと かめのはなしは ないものを)
16092 【季語】 青鷺 【季節】 三夏


昼顔の 二階に伸びる 逞しさ
(ひるがおの にかいにのびる たくましさ)
16093 【季語】 昼顔 【季節】 仲夏


屋根登り 昼寝をしたき 望みあり
(やねのぼり ひるねをしたき のぞみあり)
16094 【季語】 昼寝 【季節】 三夏


夕立や 繋ぐ手滑り 妹脱臼
(ゆうだちや つなぐてすべり いもだっきゅう)
16095 【季語】 夕立 【季節】 三夏


驟雨とや 経験の無き 天気予報
(しゅううとや けいけんのなき てんきよほう)
16096 【季語】 驟雨 【季節】 三夏
驟雨(shower rain)=対流性の雲から降る雨のこと。
降水強度が急に変化し、降り始めや降り止みが突然で、
空間的な雨の分布を見ても変化が 大きく散発的であるのが特徴。


端居して 雲の流れに 目を盗られ
(はしいして くものながれに めをとられ)
16097 【季語】 端居 【季節】 三夏
端居=家の中の暑さを避け、縁先や窓辺で
(つまり「家の端」で)涼気を求めくつろぐこと。 
豪雨禍が続いているが、酷暑の中、ひと雨欲しいのも人情か。


二階建て カツ丼ありて 夕焼に
(にかいだて かつどんありて ゆうやけに)
16098 【季語】 夕焼 【季節】 晩夏


出る時出 出ぬ時は出ぬ 冷し麦
(でるときで でぬときはでぬ ひやしむぎ)
16099 【季語】 冷し麦 【季節】 三夏


夏肥えで いと恥ずかしき シルエット
(なつごえで いとはずかしき しるえっと)
16100 【季語】 夏 【季節】 三夏


池映る 平等院も 夏館
(いけうつる びょうどういんも なつやかた)
16101 【季語】 夏 【季節】 三夏


ホームラン 祭りの後の 球拾い
(ほーむらん まつりのあとの たまひろい)
16102 【季語】 祭り 【季節】 三夏



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撫子2

2013年07月26日 | 俳句

君が瞳の 澄みし想い出 聖五月
(きみがめの すみしおもいで せいごがつ)
16086 【季語】 聖五月 【季節】 初夏


忘られた 錆びしポストに 紅葉なる
(わすられた さびしぽすとに もみじなる)
16087 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋


亀啼くや 親子の絆 永遠にとぞ
(かめなくや おやこのきずな とわにとぞ)
16088 【季語】 亀鳴く 【季節】 三春


窓明かり 活けし花にも 映り込み
(まどあかり いけしはなにも うつりこみ)
16089 【季語】 花 【季節】 晩春


撫子は いつも傍から 見守りて
(なでしこは いつもそばから みまもりて)
16090 【季語】 撫子 【季節】 晩夏


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天神祭

2013年07月25日 | 俳句

豪雨止み 時を待たずに 蝉時雨
(ごううやみ ときをまたずに せみしぐれ)
16074 【季語】 蝉時雨 【季節】 晩夏


贈りたし 夏の夜空の 星一つ
(おくりたし なつのよぞらの ほしひとつ)
16075 【季語】 夏 【季節】 三夏


予報士の 言い訳ばかり 夏旱
(よほうしの いいわけばかり なつひでり)
16076 【季語】 夏旱 【季節】 晩夏


炎天へ 飛び出す前の 気付け水
(えんてんへ とびだすまえの きつけみず)
16077 【季語】 炎天 【季節】 晩夏


いつ止むや 耳に染み入る 蝉の声
(いつやむや みみにしみいる せみのこえ)
16078 【季語】 蝉 【季節】 晩夏


喧し いつ八日目や 蝉の声
(かまびすし いつようかめや せみのこえ)
16079 【季語】 蝉 【季節】 晩夏


十六夜の 天神祭 既望あり
(いざよいの てんじんまつり きぼうあり)
16080 【季語】 天神祭 【季節】 晩夏
十六夜=満月の次の日の月  既望=満月の後の日の月 望=満月


どれ鳴くや 三十七種の 蝉の声
(どれなくや さんじゅうななしゅの せみのこえ)
16081 【季語】 蝉 【季節】 晩夏
日本の蝉の種類は、三十七種あるそうです。


油照り 元気が良いのは 子と女
(あぶらでり げんきがよいのは ことおんな)
16082 【季語】 油照 【季節】 晩夏


三伏の 元総理らの 為体
(さんぷくの もとそうりらの ていたらく)
16083 【季語】 三伏 【季節】 晩夏
三伏=夏の最も暑い時期。
夏至後の第3の庚(かのえ)の日を初伏、第4の庚の日を中伏、
立秋後の最初の庚の日を末伏といい、この三つをあわせていう。


夏旱 ゆとり政治家 もうゴメン
(なつひでり ゆとりせいじか もうごめん)
16084 【季語】 夏旱 【季節】 晩夏
ゆとり教育ってありましたね。底の浅い教育。政治家に多い?


五才時が 良いと言いし子も 夏休み
(ごさいじが よいといいしこも なつやすみ)
16085 【季語】 夏休み 【季節】 晩夏



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撫子

2013年07月23日 | 俳句

我が人生 幸も不幸も 冬の旅
(わがじんせい こうもふこうも ふゆのたび)
16062 【季語】 冬 【季節】 三冬


撫子に いつも傍から 見守られ
(なでしこに いつもそばから みまもられ)
16063 【季語】 撫子 【季節】 晩夏

選挙戦 終われば暑き 日々があり
(せんきょせん おわればあつき ひびがあり)
16064 【季語】 暑し 【季節】 三夏


今日大暑 昨日のことは 忘れましょ
(きょうたいしょ きのうのことは わすれましょ)
16065 【季語】 大暑 【季節】 晩夏


大暑の日 放射能漏れの 遅報あり
(たいしょのひ ほうしゃのうもれの ちほうあり)
16066 【季語】 大暑 【季節】 晩夏
遅報=痴呆?


大暑の日 早く出て来い 満月よ
(たいしょのひ はやくでてこい まんげつよ)
16067 【季語】 大暑 【季節】 晩夏


仰ぎ見て 今日も旱天 唾を呑む
(あおぎみて きょうもかんてん つばをのむ)
16068 【季語】 旱天 【季節】 晩夏


風呂の中 夕立談義の のどかさよ
(ふろのなか ゆうだちだんぎの のどかさよ)
16069 【季語】 夕立 【季節】 三夏


嫁の寝て ひときわ旨き 梅の酒
(よめのねて ひときわうまき うめのさけ)
16070 【季語】 梅酒 【季節】 晩夏


百日紅 余命は長し 紅きつし
(さるすべり よめいはながし べにきつし)
16071 【季語】 百日紅 【季節】 仲夏


宮清水 柄杓の柄の 気に掛かり
(みやしみず ひしゃくのえの きにかかり)
16072 【季語】 清水 【季節】 三夏


堪らずに 団扇を二つ 首を振り
(たまらずに うちわをふたつ くびをふり)
16073 【季語】 団扇 【季節】 三夏



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日の盛り

2013年07月21日 | 俳句

前線が 東西伸びる 恐さかな
(ぜんせんが とうざいのびる こわさかな)
16050 【季語】 梅雨前線 【季節】 仲夏


照り返し 眩しく刺さる 灼け瓦
(てりかえし まぶしくささる やけがわら)
16051 【季語】 灼く 【季節】 晩夏


片蔭に 癒しもとめて 散歩する
(かたかげに いやしもとめて さんぽする)
16052 【季語】 片蔭 【季節】 晩夏


逆転 満塁サヨナラ 遠い夏
(ぎゃくてん まんるいさよなら とおいなつ)
16053 【季語】 夏 【季節】 三夏
夏に何を願うのか?


一直線 儚く消えし 夏の雲
(いっちょくせん はかなくきえし なつのくも)
16054 【季語】 夏 【季節】 三夏


夏の空 見上げて探す 飛行機雲
(なつのそら みあげてさがす ひこうきぐも)
16055 【季語】 夏 【季節】 三夏
さがす=見えなくなったものの場合は「捜」、欲しいものの場合は「探」。


豚足を 喰せば浮かぶ 脂汗
(とんそくを しょくせばうかぶ あぶらあせ)
16056 【季語】 脂汗 【季節】 三夏


昼寝中 もう一人の俺 添い寝する
(ひるねちゅう もうひとりのおれ そいねする)
16057 【季語】 昼寝 【季節】 三夏


日の盛り この名の故人 夢の中
(ひのさかり このなのこじん ゆめのなか)
16058 【季語】 日の盛り 【季節】 晩夏


西北が 上品という 夏兵庫
(せいほくが じょうひんという なつひょうご)
16059 【季語】 夏 【季節】 三夏


団塊は 時代の申し子 夏旱
(だんかいは じだいのもうしご なつひでり)
16060 【季語】 夏旱 【季節】 晩夏


空蝉や 七日足らずの 別世界
(うつせみや なのかたらずの べっせかい)
16061 【季語】 空蝉 【季節】 晩夏



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入道雲

2013年07月21日 | 俳句

あめんぼは 風には勝てず 吹き溜まる
(あめんぼは かぜにはかてず ふきだまる)
16038 【季語】 あめんぼう 【季節】 三夏


窓外の 炎天の空 青強し
(まどそとの えんてんのそら あおつよし)
16039 【季語】 炎天 【季節】 晩夏


炎昼や 我は知らぬと 白雲の
(えんちゅうや われはしらぬと しらくもの)
16040 【季語】 炎昼 【季節】 晩夏


夏休み 早く来い来い 娘らよ
(なつやすみ はやくこいこい むすめらよ)
16041 【季語】 夏休み 【季節】 晩夏


空蝉は 誇り残して 光りけり
(うつせみは ほこりのこして ひかりけり)
16042 【季語】 空蝉 【季節】 晩夏


また増える 違憲代議士 夏の陣
(またふえる いけんだいぎし なつのじん)
16043 【季語】 夏 【季節】 三夏


情緒なし 耳を塞ぎし 蝉時雨
(じょうちょなし みみをふさぎし せみしぐれ)
16044 【季語】 蝉時雨 【季節】 晩夏


むくむくと 天に近づく 入道雲
(むくむくと てんにちかづく にゅうどうぐも)
16045 【季語】 入道雲 【季節】 三夏


撫子よ よくぞ日本に 生まれけり
(なでしこよ よくぞじゃぱんに うまれけり)
16046 【季語】 撫子 【季節】 晩夏


食べて寝て 牛にならずに 昼寝好き
(たべてねて うしにならずに ひるねずき)
16047 【季語】 昼寝 【季節】 三夏


その昔 ブロック塀で 昼寝せし
(そのむかし ぶろっくべいで ひるねせし)
16048 【季語】 昼寝 【季節】 三夏


いつの間か 熱昼続きで 梅雨明けか
(いつのまか ねっちゅうつづきで つゆあけか)
16049 【季語】 梅雨明け 【季節】 晩夏



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空蝉

2013年07月19日 | 俳句

空蝉と なりても艶を 失わず
(うつせみと なりてもつやを うしなわず)
16032 【季語】 空蝉 【季節】 晩夏


亀鳴くや 親子の姿 失せにけり
(かめなくや おやこのすがた うせにけり)
16033 【季語】 亀鳴く 【季節】 三春


鵜着水 勢い余り オーバーラン
(うちゃくすい いきおいあまり おーばーらん)
16034 【季語】 鵜 【季節】 三夏


白鷺の 羽の裏側 黒きかな
(しらさぎの はねのうらがわ くろきかな)
16035 【季語】 白鷺 【季節】 三夏


子の鴨に 離水の仕方 教示中
(このかもに りすいのしかた きょうじちゅう)
16036 【季語】 子鴨 【季節】 三夏


あめんぼの 踏ん張り見えし 波紋かな
(あめんぼの ふんばりみえし はもんかな)
16037 【季語】 あめんぼう 【季節】 三夏


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団扇

2013年07月17日 | 俳句

吾子が来て 見つけ遊ぶや 古団扇
(わこがきて みつけあそぶや ふるうちわ)
16028 【季語】 団扇 【季節】 三夏


クールビズ 団扇に勝る ものはなし
(くーるびず うちわにまさる ものはなし)
16029 【季語】 団扇 【季節】 三夏


朝寝覚め することもなく する昼寝
(あさねざめ することもなく するひるね)
16030 【季語】 昼寝 【季節】 三夏


ワシワシの 目覚まし時計 今日もまた
(わしわしの めざましどけい きょうもまた)
16031 【季語】 熊蝉 【季節】 晩夏
ワシワシ=熊蝉


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海の日

2013年07月15日 | 俳句

中国製 トランペットの花 凌霄花
(ちゅうごくせい とらんぺっとのはな のうぜんか)
16023 【季語】 凌霄 【季節】 晩夏


大振りの 昼顔咲きし 窓の下
(おおぶりの ひるがおさきし まどのした)
16024 【季語】 昼顔 【季節】 仲夏


太陽と 縁薄き日や 海の日は
(たいようと えんうすきひや うみのひは)
16025 【季語】 海の日 【季節】 晩夏


片蔭の 途切れし所 四方を見る
(かたかげの とぎれしところ よもをみる)
16026 【季語】 片蔭 【季節】 晩夏


夏の日の 逆光好きの カメラマン
(なつのひの ぎゃっこうずきの かめらまん)
16027 【季語】 夏 【季節】 三夏


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五月雨桔梗

2013年07月13日 | 俳句

雨の中 五月雨桔梗 見入る嫁
(あめのなか さみだれききょう みいるよめ)
16013 【季語】 五月雨桔梗 【季節】 (仲夏)
五月雨桔梗  桔梗の季節は初秋だが、、。


夜濯ぎや 洗って欲しくも 静かにも
(よすすぎや あらってほしくも しずかにも)
16014 【季語】 夜濯ぎ 【季節】 晩夏
夜濯ぎ=夜に洗濯すること。


堪らずに 家内を逃げて 夜涼みを
(たまらずに やないをにげて よすずみを)
16015 【季語】 夜涼み 【季節】 晩夏


水無月や 故人の顔の 偲ばれて
(みなづきや こじんのかおの しのばれて)
16016 【季語】 水無月 【季節】 晩夏


夕立や デジタルテレビの 雨模様
(ゆうだちや でじたるてれびの あめもよう)
16017 【季語】 夕立 【季節】 三夏
デジタルテレビは雨に弱いらしい。録画鑑賞に支障有り。


夕立も 豪雨は遠慮 小さきを
(ゆうだちも ごううはえんりょ ちいさきを)
16018 【季語】 夕立 【季節】 三夏


雨蛙 跳び付く先は 何あらん
(あまがえる とびつくさきは なんあらん)
16019 【季語】 雨蛙 【季節】 三夏


夕立を 逃げて駆ければ 足滑り
(ゆうだちを にげてかければ あしすべり)
16020 【季語】 夕立 【季節】 三夏


鬼瓦 字と言えど 夏旱
(おにがわら あざなといえど なつひでり)
16021 【季語】 夏旱 【季節】 三夏


梅雨雲も 天から見れば 真っ白け
(つゆぐもも てんからみれば まっしろけ)
16022 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏


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夜店

2013年07月12日 | 俳句

口下手の 舌足らずに 汗の噴き
(くちべたの したたらずに あせのふき)
16001 【季語】 汗 【季節】 三夏


邂逅の 朋と飲む酒 冷やし酒
(かいこうの ともとのむさけ ひやしさけ)
16002 【季語】 冷やし酒 【季節】 三夏


窓開けて 心頭滅却 涼気満つ
(まどあけて しんとうめっきゃく りょうきみつ)
16003 【季語】 涼気 【季節】 三夏
涼気=涼しい空気。涼しい気配。


つがいの鵜 シルエット揃い 睦まじく
(つがいのう しるえっとそろい むつまじく)
16004 【季語】 鵜 【季節】 三夏


日傘女を 振り返り見る 傘の内
(ひがさめを ふりかえりみる かさのうち)
16005 【季語】 日傘 【季節】 三夏


冷や汗も 汗の一種 涼しかな
(ひやあせも あせのいっしゅ すずしかな)
16006 【季語】 涼し 【季節】 三夏


遅れ来し 友の汗見て 笑み浮かぶ
(おくれきし とものあせみて えみうかぶ)
16007 【季語】 汗 【季節】 三夏


風鈴は 短冊揺れて 鈴が鳴る
(ふうりんは たんざくゆれて すずがなる)
16008 【季語】 風鈴 【季節】 三夏


手を繋ぎ 夜店を覗く 歩小さき
(てをつなぎ よみせをのぞく ほちいさき)
16009 【季語】 夜店 【季節】 三夏


屈み込み 金魚掬いから 動かぬ子
(かがみこみ きんぎょすくいから うごかぬこ)
16010 【季語】 金魚 【季節】 三夏


敷き布団 汗で描きし シルエット
(しきぶとん あせでえがきし しるえっと)
16011 【季語】 汗 【季節】 三夏


縁日の 夜店巡りに 風通る
(えんにちの よみせめぐりに かぜとおる)
16012 【季語】 夜店 【季節】 三夏



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博多祇園山笠

2013年07月09日 | 俳句

扇風機 首の骨鳴り 首も垂れ
(せんぷうき くびのほねなり くびもたれ)
15992 【季語】 扇風機 【季節】 三夏


蝉時雨 我も民も その日暮しよ
(せみしぐれ わしもみんも そのひぐらしよ)
15993 【季語】 蝉時雨 【季節】 晩夏


水打って 涼しくなれば 豪雨なし
(みずうって すずしくなれば ごううなし)
15994 【季語】 打水 【季節】 三夏


炎天下 雲ひとつな気 晴天に
(えんてんか くもひとつなき せいてんに)
15995 【季語】 炎天下 【季節】 晩夏


俤は 俤として 雲の峰
(おもかげは おもかげとして くものみね)
15996 【季語】 雲の峰 【季節】 三夏


焼酎は 湯割り水割り 朋と割り
(しょうちゅうは ゆわりみずわり ともとわり)
15997 【季語】 焼酎 【季節】 三夏


草茂る 土手の川風 息をして
(くさしげる どてのかわかぜ いきをして)
15998 【季語】 草茂る 【季節】 三夏


山笠や 半ドン休暇の おまけまで
(やまがさや はんどんきゅうかの おまけまで)
15999 【季語】 山笠 【季節】 晩夏
山笠=博多祇園山笠 この季節、山笠に参加する高校生は半ドンとなる。


親子して 褌姿の 山笠のぼせ
(おやこして ふんどしすがたの やまのぼせ)
16000 【季語】 山笠 【季節】 晩夏
山笠(やまかさ 山・ヤマ)に熱中する男のことを「山のぼせ」又は「のぼせもん」という。


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油照

2013年07月08日 | 俳句

見上げれば 猛暑酷暑の 真夏空
(みあげれば もうしょこくしょの まなつそら)
15980 【季語】 真夏 【季節】 晩夏


息詰まる 暑さのほどの 日頃かな
(いきづまる あつさのほどの ひごろかな)
15981 【季語】 暑さ 【季節】 三夏


漫才の 廃れて久し 暑さかな
(まんざいの すたれてひさし あつさかな)
15982 【季語】 暑さ 【季節】 三夏


関節の 音喧き 極暑かな
(かんせつの おとかまびすき ごくしょかな)
15983 【季語】 極暑 【季節】 晩夏


灼けし砂 掘り返え見れば 砂の色
(やけしすな ほりかえみれば すなのいろ)
15984 【季語】 灼く 【季節】 晩夏


炎昼や 猛酷極と 限りなし
(えんちゅうや もうこくごくと かぎりなし)
15985 【季語】 炎昼 【季節】 晩夏


節電下 熱中症の 報多し
(せつでんか ねっちゅうしょうの ほうおおし)
15986 【季語】 熱中症 【季節】 ー


油照 三枚舌の 選挙戦
(あぶらでり さんまいじたの せんきょせん)
15987 【季語】 油照 【季節】 晩夏


片蔭に 憩いて眺む 日当たりを
(かたかげに いこいてながむ ひあたりを)
15988 【季語】 片蔭 【季節】 晩夏


向日葵の ソッポを向きたる 自立心
(ひまわりの そっぽをむきたる じりつしん)
15989 【季語】 向日葵 【季節】 晩夏


梅干しを 喰らうは男 句は女
(うめぼしを くらうはおとこ くはおんな)
15990 【季語】 梅干し 【季節】 三夏
梅干しの俳句は、女性に多い。


辛子なき 冷やし中華の 酢に噎び
(からしなき ひやしちゅうかの すにむせび)
15991 【季語】 冷やし中華 【季節】 三夏



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七夕

2013年07月07日 | 俳句

七夕や 指折り数える 五七五
(たなばたや ゆびおりかぞえる ごしちご)
15968 【季語】 七夕 【季節】 初秋


七夕竹 初恋女か 名の見えし
(たなばただけ はつこいびとか なのみえし)
15969 【季語】 七夕竹 【季節】 初秋


七夕は お星様との 語り合い
(たなばたは おほしさまとの かたりあい)
15970 【季語】 七夕 【季節】 初秋


夏帽子 気分に合わす 色模様
(なつぼうし きぶんにあわす いろもよう)
15971 【季語】 夏帽子 【季節】 三夏


隣国は 水の見えない プール有り
(りんごくは みずのみえない ぷーるあり)
15972 【季語】 プール 【季節】 晩夏


凌霄花 緑成す葉に 際立ちて
(のうぜんか みどりなすはに きわだちて)
15973 【季語】 凌霄花 【季節】 晩夏


凍らせし 烏賊のキムチは 酒旨し
(こおらせし いかのきむちは さけうまし)
15974 【季語】 烏賊 【季節】 三夏


酒に合う 生姜たっぷり 冷奴
(さけにあう しょうがたっぷり ひややっこ)
15975 【季語】 冷奴 【季節】 三夏


取り敢えず ビールに変わり 酒を売る
(とりあえず びーるにかわり さけをうる)
15976 【季語】 ビール 【季節】 三夏


年古るに 増えし半袖 半ズボン
(としふるに ふえしはんそで はんずぼん)
15977 【季語】 半ズボン 【季節】 三夏


陽の色に 朝焼け夕焼け 違いあり
(ひのいろに あさやけゆうやけ ちがいあり)
15978 【季語】 朝焼け 【季節】 晩夏


川向こう 緑陰映える 甲山
(かわむこう りょくいんはえる かぶとやま)
15979 【季語】 緑陰 【季節】 三夏



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西瓜冷し

2013年07月05日 | 俳句

参院選 人材難や 夏旱
(さんいんせん じんざいなんや なつひでり)
15956 【季語】 夏旱 【季節】 晩夏


日の盛り 腓返りに 膝痛と
(ひのさかり こむらがえりに ひざつうと)
15957 【季語】 日の盛り 【季節】 晩夏


階下には ふらここの名の 夏喫茶
(かいかには ふらここのなの なつきっさ)
15958 【季語】 夏 【季節】 三夏


夏痩せか 鎖骨が見えて 悲喜半ば
(なつやせか さこつがみえて ひきなかば)
15959 【季語】 夏痩せ 【季節】 三夏


緑陰や ゴロ寝のベンチ 占拠され
(りょくいんや ごろねのべんち せんきょされ)
15960 【季語】 緑陰 【季節】 三夏


転た寝に 団扇の跡の くっきりと
(うたたねに うちわのあとの くっきりと)
15961 【季語】 団扇 【季節】 三夏


夏帽子 海の餌食や 風に負け
(なつぼうし うみのえじきや かぜにまけ)
15962 【季語】 夏 【季節】 三夏


七月の 朝の光の 眩しくて
(しちがつの あさのひかりの まぶしくて)
15963 【季語】 七月 【季節】 晩夏


朝散歩 炎天続き 休みがち
(あささんぽ えんてんつづき やすみがち)
15964 【季語】 炎天 【季節】 晩夏


我が妹は プール通いで お出かけなし
(わがいもは ぷーるがよいで おでかけなし)
15965 【季語】 プール 【季節】 晩夏


アジサイを レンジでチンし メロンパン
(あじさいを れんじでちんし めろんぱん)
15966 【季語】 紫陽花 【季節】 仲夏


西瓜冷し 三日目にして 卓の上
(すいかひやし みっかめにして たくのうえ)
15967 【季語】 西瓜冷やし 【季節】 晩夏



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