俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

シルバーラブの日

2017年11月30日 | 俳句

冬ざれて シルバーラブの日 老いの戀
(ふゆざれて しるばーらぶのひ おいのこい)
18190 【季語】 冬ざれ 【季節】 晩冬


終わりなき ミサイル実験 神の留守
(おわりなき みさいるじっけん かみのるす)
18191 【季語】 神の留守 【季節】 初冬


踏み締めて 淋しさ増すや 桜落葉
(ふみしめて さびしさますや はなおちば)
18192 【季語】 落葉 【季節】 三冬


禁酒でも 断酒でもなき 小六月
(きんしゅでも だんしゅでもなき ころくがつ)
18193 【季語】 小六月 【季節】 初冬
小六月=神無月


喰わずして 河豚鍋俳句の 味気なさ
(くわずして ふぐなべはいくの あじけなさ)
18194 【季語】 河豚鍋 【季節】 三冬


山茶花は 見頃短く 散り頃に
(さざんかは みごろみじかく ちりごろに)
18195 【季語】 山茶花 【季節】 初冬


浅漬が 朝餉の一品 食進む
(あさづけが あさげのいっぴん しょくすすむ)
18196 【季語】 浅漬け 【季節】 初冬


冬の朝 逢う人ごとの 顔貌
(ふゆのあさ あうひとごとの かおかたち)
18197 【季語】 冬 【季節】 三冬


落葉踏む 音色の良きは 心浮く
(おちばふむ ねいろのよきは こころうく)
18198 【季語】 落葉 【季節】 三冬


隙間風 付き合い次第 愛しさも
(すきまかぜ つきあいしだい いとしさも)
18199 【季語】 隙間風 【季節】 三冬


赤提灯 引き寄せられて 暮早し
(あかちょうちん ひきよせられて くれはやし)
18200 【季語】 暮早し 【季節】 三冬


雲の色 黒濃ゆくなる 時雨時
(くものいろ くろこゆくなる しぐれどき)
18201 【季語】 時雨 【季節】 初冬




神無月

2017年11月29日 | 俳句

訣れ来し 過去の数々 冬旱
(わかれきし かこのかずかず ふゆひでり)
18178 【季語】 冬旱 【季節】 三冬


酒を断ち 十日過ぎても 寒夜かな
(さけをたち とおかすぎても さむよかな)
18179 【季語】 寒夜 【季節】 三冬


黄落や ほろほろほろと 散るばかり
(こうらくや ほろほろほろと ちるばかり)
18180 【季語】 黄落 【季節】 晩秋


ふく鍋の 予定の入る 師の季節
(ふくなべの よていのはいる しのきせつ)
18181 【季語】 河豚鍋 【季節】 三冬


団塊も 茹でブロッコリーに マヨネーズ
(だんかいも ゆでぶろっこりーに まよねーず)
18182 【季語】 ブロッコリ 【季節】 三冬


窓を閉め 身を丸くして 小春日に
(まどをしめ みをまるくして こはるびに)
18183 【季語】 小春日 【季節】 初冬


冬ざれて 故障ばかりの 電気品
(ふゆざれて こしょうばかりの でんきひん)
18184 【季語】 冬ざれ 【季節】 三冬


湯豆腐や ご機嫌取りに 灰汁を取る
(ゆどうふや ごきげんとりに あくをとる)
18185 【季語】 湯豆腐 【季節】 三冬


刻み葱 天かす山盛り 冬うろん
(きざみねぎ てんかすやまもり ふゆうろん)
18186 【季語】 冬 【季節】 三冬


そぞろ寒 することも無き 昨日今日
(そぞろさむ することもなき きのうきょう)
18187 【季語】 そぞろ寒 【季節】 仲秋


博多場所 終われどいまだ 神無月
(はかたばしょ おわれどいまだ かんなづき)
18188 【季語】 神無月 【季節】 初冬


沢庵の 美味しさ判る 歳となり
(たくわんの おいしさわかる としとなり)
18189 【季語】 沢庵漬 【季節】 三冬




恋時雨

2017年11月28日 | 俳句

久方振りの(4ヶ月?)の創句です。


忘年会 今年最初の 河豚の鍋
(ぼうねんかい ことしさいしょの ふぐのなべ)
18166 【季語】 忘年会 【季節】 仲冬


忘年会 生誕前夜の ボーナス日
(ぼうねんかい せいたんぜんやの ぼーなすび)
18167 【季語】 忘年会 【季節】 仲冬


黄落を 一楽とすや 北の女
(こうらくを いちらくとすや きたのひと)
18168 【季語】 黄落 【季節】 晩秋


頬伝う 涙を隠す 恋時雨
(ほおつたう なみだをかくす こいしぐれ)
18169 【季語】 時雨 【季節】 初冬


小夜時雨 古希を迎えて しっとりと
(さよしぐれ こきをむかえて しっとりと)
18170 【季語】 小夜時雨 【季節】 初冬


焼け跡の 鳥居の朱が 目に沁みて
(やけあとの とりいのあかが めにしみて)
18171 【季語】 火事 【季節】 三冬


十一月 晦日の予定 流されて
(じゅういちがつ みそかのよてい ながされて)
18172 【季語】 十一月 【季節】 初冬


蕪酢の 味は良けれど 硬すぎて
(かぶらすの あじはよけれど かたすぎて)
18173 【季語】 蕪 【季節】 三冬


十一月 天候不順で もう晦日
(じゅういちがつ てんこうふじゅんで もうみそか)
18174 【季語】 十一月 【季節】 初冬


風の筋 サラサラ流る 雪の紋
(かぜのすじ さらさらながる ゆきのもん)
18175 【季語】 雪 【季節】 晩冬


しなければ ならぬ師走が すぐそこに
(しなければ ならぬしわすが すぐそこに)
18176 【季語】 師走 【季節】 晩冬


原点を 忘れし企業 冬ざるる
(げんてんを わすれしきぎょう ふゆざるる)
18177 【季語】 冬ざるる 【季節】 晩冬