冬ざれて シルバーラブの日 老いの戀
(ふゆざれて しるばーらぶのひ おいのこい)
18190 【季語】 冬ざれ 【季節】 晩冬
終わりなき ミサイル実験 神の留守
(おわりなき みさいるじっけん かみのるす)
18191 【季語】 神の留守 【季節】 初冬
踏み締めて 淋しさ増すや 桜落葉
(ふみしめて さびしさますや はなおちば)
18192 【季語】 落葉 【季節】 三冬
禁酒でも 断酒でもなき 小六月
(きんしゅでも だんしゅでもなき ころくがつ)
18193 【季語】 小六月 【季節】 初冬
小六月=神無月
喰わずして 河豚鍋俳句の 味気なさ
(くわずして ふぐなべはいくの あじけなさ)
18194 【季語】 河豚鍋 【季節】 三冬
山茶花は 見頃短く 散り頃に
(さざんかは みごろみじかく ちりごろに)
18195 【季語】 山茶花 【季節】 初冬
浅漬が 朝餉の一品 食進む
(あさづけが あさげのいっぴん しょくすすむ)
18196 【季語】 浅漬け 【季節】 初冬
冬の朝 逢う人ごとの 顔貌
(ふゆのあさ あうひとごとの かおかたち)
18197 【季語】 冬 【季節】 三冬
落葉踏む 音色の良きは 心浮く
(おちばふむ ねいろのよきは こころうく)
18198 【季語】 落葉 【季節】 三冬
隙間風 付き合い次第 愛しさも
(すきまかぜ つきあいしだい いとしさも)
18199 【季語】 隙間風 【季節】 三冬
赤提灯 引き寄せられて 暮早し
(あかちょうちん ひきよせられて くれはやし)
18200 【季語】 暮早し 【季節】 三冬
雲の色 黒濃ゆくなる 時雨時
(くものいろ くろこゆくなる しぐれどき)
18201 【季語】 時雨 【季節】 初冬