俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

春惜しむ

2013年04月30日 | 俳句

少子化や 幟出す家 少なくて
(しょうしかや のぼりだすいえ すくなくて)
15625 【季語】 幟 【季節】 初夏


朝散歩 速く遠くと 春惜しむ
(あささんぽ はやくとおくと はるおしむ)
15626 【季語】 春惜しむ 【季節】 晩春


お社の 楠若葉の向こふ 青き空
(おやしろの わかばのむこふ あおきそら)
15627 【季語】 楠若葉 【季節】 初夏



山吹

2013年04月27日 | 俳句

雪柳 しぶとく枯れて 茶の濁り
(ゆきやなぎ しぶとくかれて ちゃのにごり)
15618 【季語】 雪柳 【季節】 晩春


山吹や 日につれ黄色 濃くなりぬ
(やまぶきや ひにつれきいろ こくなりぬ)
15619 【季語】 山吹 【季節】 晩春


春光 射し入り影も 縮こまり
(しゅんこう さしいりかげも ちぢこまり)
15620 【季語】 春光 【季節】 三春


何処より 涌き出でしかや 老いの春
(いずこより わきででしかや おいのはる)
15621 【季語】 春 【季節】 三春


護美の花 護美の鳥増ゆ 春の川
(ごみのはな ごみのとりふゆ はるのかわ)
15622 【季語】 春 【季節】 三春


露含む 草を歩けば 春最中
(つゆふくむ くさをあるけば はるさなか)
15623 【季語】 春 【季節】 三春


紅白の 花の盛りや 花水木
(こうはくの はなのさかりや はなみずき)
15624 【季語】 花水木 【季節】 晩春



春落葉

2013年04月27日 | 俳句

行く春や 花にも勝る 人疲れ
(ゆくはるや はなにもまさる ひとづかれ)
15612 【季語】 行く春 【季節】 晩春


春宵や 雨のち曇り 世のならい
(しゅんしょうや あめのちくもり よのならい)
15613 【季語】 春宵 【季節】 三春


花盛り 過ぎて川には 花筏
(はなざかり すぎてかわには はないかだ)
15614 【季語】 花筏 【季節】 晩春


たけのこや 三日はご免 美味しくも
(たけのこや みっかはごめん おいしくも)
15615 【季語】 竹の子 【季節】 初夏


春昼や 我が影見ては 苦笑い
(しゅんちゅうや わがかげみては にがわらい)
15616 【季語】 春昼 【季節】 三春


春落葉 踏みしむ音に 明るさが
(はるおちば ふみしむおとに あかるさが)
15617 【季語】 春落葉 【季節】 晩春



揚羽蝶

2013年04月26日 | 俳句

我が前に 微動だにせぬ 揚羽蝶
(わがまえに びどうだにせぬ あげはちょう)
15606 【季語】 揚羽蝶 【季節】 三夏




ギャオと啼く 出会い頭の 春の鳥
(ぎゃおとなく であいがしらの はるのとり)
15607 【季語】 春 【季節】 三春




密やかに 飾られ泳ぐ 鯉幟
(ひそやかに かざられおよぐ こいのぼり)
15608 【季語】 鯉幟 【季節】 初夏




金網越し しぶとく咲きぬ 花ポピー
(かなあみごし しぶとくさきぬ はなぽぴー)
15609 【季語】 ポピー 【季節】 初夏


おしくらとも 子沢山とも 団子花
(おしくらとも こだくさんとも だんごはな)
15610 【季語】 団子花 【季節】 晩春
団子花=小手毬




ハト三羽 春風に乗り 青空へ
(はとさんば はるかぜにのり あおぞらへ)
15611 【季語】 春風 【季節】 三春


行く春

2013年04月26日 | 俳句

行く春や 三日と持たぬ おきゅうとよ
(いくはるや みっかともたぬ おきゅうとよ)
15600 【季語】 行く春 【季節】 晩春
おきゅうと=朝の食卓を飾る福岡市近辺の名物


春愁や 孫待つカレーは 甘き味
(しゅんしゅうや まごまつかれーは あまきあじ)
15601 【季語】 春愁 【季節】 三春


春の乱 寝相悪きか 首肩痛
(はるのらん ねぞうわるきか くびかたつう)
15602 【季語】 春 【季節】 三春


いくらでも いつでも寝れる 春麗ら
(いくらでも いつでもねれる はるうらら)
15603 【季語】 春 【季節】 三春


花散りて 緑若葉の 威勢良さ
(はなちりて みどりわかばの いせいよさ)
15604 【季語】 若葉 【季節】 初夏


満月や 欠ける気も無き 春の月
(まんげつや かけるきもなき はるのつき)
15605 【季語】 春 【季節】 三春



2013年04月24日 | 俳句

いつまでか 寒の戻りの 特異日は
(いつまでか かんのもどりの とくいびは)
15598 【季語】 寒の戻り 【季節】 初春


お堀端 柳に風の 絡まりて
(おほりばた やなぎにかぜの からまりて)
15599 【季語】 柳 【季節】 晩春



花冷え

2013年04月23日 | 俳句

陽は照れど 肌寒き日々 暮の春
(ひはてれど はださむきひび くれのはる)
15596 【季語】 暮の春 【季節】 晩春


花冷えや 重ね着しても 追いつかず
(はなびえや かさねぎしても おいつかず)
15597 【季語】 花冷え 【季節】 晩春



ふらここ

2013年04月22日 | 俳句

夏近し 太陽目指し 行き帰り
(なつちかし たいようめざし いきかえり)
15590 【季語】 夏近し 【季節】 晩春


歩き出し すべきを忘れ 朧めく
(あるきだし すべきをわすれ おぼろめく)
15591 【季語】 朧めく 【季節】 三春


春麗ら カレーセットの 品の良さ
(はるうらら かれーせっとの ひんのよさ)
15592 【季語】 春 【季節】 三春


寝るほどに 楽ありいまだ 春なりき
(ねるほどに らくありいまだ はるなりき)
15593 【季語】 春 【季節】 三春


いくらでも 眠れる春や 腹も出る
(いくらでも ねむれるはるや はらもでる)
15594 【季語】 春 【季節】 三春


ふらここの 名の喫茶店 浮かぶ笑み
(ふらここの なのきっさてん うかぶえみ)
15595 【季語】 ふらここ 【季節】 三春
ふらここ=鞦韆=ブランコ



落椿

2013年04月21日 | 俳句

落椿 天を仰いで 華やげに
(おちつばき てんをあおいで はなやげに)
15587 【季語】 落椿 【季節】 三春


踏青や 足裏伝う その息吹
(とうせいや あしうらつたう そのいぶき)
15588 【季語】 踏青 【季節】 晩春


落椿 落ちても生命 あるらしく
(おちつばき おちてもせいめい あるらしく)
15589 【季語】 落椿 【季節】 三春



葱坊主

2013年04月20日 | 俳句

畑の中 一列に生えし 葱坊主
(はたのなか いちれつにはえし ねぎぼうず)
15585 【季語】 葱坊主 【季節】 晩春


野地菫 根性見せて 石垣に
(のじすみれ こんじょうみせて いしがきに)
15586 【季語】 野地菫 【季節】 三春



花水木

2013年04月19日 | 俳句

風強く 肌寒き朝 春深し
(かぜつよく はださむきあさ はるふかし)
15581 【季語】 春深し 【季節】 晩春


陽が射せば 世界が変わる 春の朝
(ひがさせば せかいがかわる はるのあさ)
15582 【季語】 春 【季節】 三春


わが街は 白紅の 花水木
(わがまちは しろくれないの はなみずき)
15583 【季語】 花水木 【季節】 晩春
花水木は尼崎市の市花です。


春暁や 陽と風ともに 洗われて
(しゅんぎょうや ようとかぜともに あらわれて)
15584 【季語】 春暁 【季節】 三春



ポピー

2013年04月19日 | 俳句

桜蘂 蘂には蘂の 意地があり
(さくらしべ しべにはしべの いじがあり)
15577 【季語】 桜 【季節】 晩春


窓越しの 活け花にさえ 春薫る
(まどごしの いけばなにさえ はるかおる)
15578 【季語】 春 【季節】 三春



哀しきや ポピーはいつも 一人咲く
(かなしきや ぽぴーはいつも ひとりさく)
15579 【季語】 ポピー 【季節】 初夏
ポピー=罌粟の花(けしのはな)


若葉には 光を返す 力あり
(わかばには ひかりをかえす ちからあり)
15580 【季語】 若葉 【季節】 初夏



白藤

2013年04月18日 | 俳句

春暑し 朝の散歩の 早出かけ
(はるあつし あさのさんぽの はやでかけ)
15572 【季語】 春暑し 【季節】 晩春


春深し 出会い別れに 気は乱れ
(はるふかし であいわかれに きはみだれ)
15573 【季語】 春深し 【季節】 晩春


春更くや 姿を見せぬ つばくらめ
(はるふくや すがたをみせぬ つばくらめ)
15574 【季語】 春更く 【季節】 晩春


菜の花や 蝶に化したか ふわり揺れ
(なのはなや ちょうにかしたか ふわりゆれ)
15575 【季語】 菜の花蝶に化す 【季節】 晩春


朝ぼらけ 白藤揺れて 風を知る
(あさぼらけ しらふじゆれて かぜをしる)
15576 【季語】 白藤 【季節】 晩春



春日和

2013年04月16日 | 俳句

春日和 転た寝中の 恋の神
(はるびより うたたねちゅうの こいのかみ)
15566 【季語】 春日和 【季節】 三春
恋の神=キューピッド




昼日中 社守ならぬ 猫の恋
(ひるひなか やしろもりならぬ ねこのこい)
15567 【季語】 猫の恋 【季節】 初春




花活けて 造り酒屋の おもてなし
(はないけて つくりざかやの おもてなし)
15568 【季語】 花 【季節】 晩春




軒下で 春の眠りに 夢現
(のきしたで はるのねむりに ゆめうつつ)
15569 【季語】 春 【季節】 三春




薔薇の芽の 膨らむ陰に 枝の棘
(ばらのめの ふくらむかげに えだのとげ)
15570 【季語】 薔薇の芽 【季節】 初春


久方に 燕に会いし 奈良の旅
(ひさかたに つばめにあいし ならのたび)
15571 【季語】 燕 【季節】 仲春



母子草

2013年04月15日 | 俳句

黄の映ゆる 花菜畑に 風通る
(きのはゆる はななはたけに かぜとおる)
15560 【季語】 花菜 【季節】 晩春
花菜=菜の花


名を知りて 愛しさつのる 母子草
(なをしりて いとしさつのる ははこぐさ)
15561 【季語】 母子草 【季節】 晩春


眼鏡して 目薬さしぬ 春の朝
(めがねして めぐすりさしぬ はるのあさ)
15562 【季語】 春 【季節】 三春


花曇り 何を語るや 我が影は
(はなぐもり なにをかたるや わがかげは)
15563 【季語】 花曇り 【季節】 晩春




盛り終え ご苦労さんと 桜花
(さかりおえ ごくろうさんと さくらばな)
15564 【季語】 桜 【季節】 晩春


心地良き 眠りを誘う 春の宵
(ここちよき ねむりをさそう はるのよい)
15565 【季語】 春 【季節】 三春