空に舞う 銀線キラリ 蜘蛛の糸
(くうにまう ぎんせんきらり くものいと)
466 【季語】 蜘蛛の糸 【季節】 三夏
美女柳 蜂ならずとも とまりたき
(びじょやなぎ はちならずとも とまりたき)
467 【季語】 美女柳 【季節】 仲夏
水馬に なってみたいと 妹の言い
(あめんぼに なってみたいと いものいい)
463 【季語】 水馬 【季節】 三夏
水馬を 獲ってくれろと 妹の言い
(あめんぼを とってくれろと いものいい)
464 【季語】 水馬 【季節】 三夏
紫陽花を ほんとにきれいと 妹の言い
(あじさいを ほんとにきれいと いものいい)
465 【季語】 紫陽花 【季節】 仲夏
吹く風の 香りも濃ゆく 夏気配
(ふくかぜの かおりもこゆく なつけはい)
462 【季語】 夏気配 【季節】 初夏
前線を 連れて来たりし 雨の女
(ぜんせんを つれてきたりし あまのひと)
461 【季語】 (梅雨)前線 【季節】 仲夏
雨の女 尼(崎)の女
紫陽花は これから旬と 色気づき
(あじさいは これからしゅんと いろけづき)
458 【季語】 紫陽花 【季節】 仲夏
踏んじゃった 蚯蚓と思えば 枯小枝
(ふんじゃった みみずとおもえば かれこえだ)
459 【季語】 蚯蚓 【季節】 三夏
蜻蛉の子 飛ぶに飛べずに かくれんぼ
(とんぼのこ とぶにとべずに かくれんぼ)
460 【季語】 蜻蛉の子 【季節】 仲夏
シルバーは ラジオ体操に 沸き出でし
(しるばーは らじおたいそうに わきいでし)
457 【季語】 ラジオ体操 【季節】 三夏
夏の雲 羽を広げて 入道に
(なつのくも はねをひろげて にゅうどうに)
456 【季語】 入道雲 【季節】 三夏
辻々に 躑躅の色の 目立つ頃
(つじつじに つつじのいろの めだつころ)
454 【季語】 躑躅 【季節】 晩春
盛り過ぎ 誇らしく咲く 躑躅かな
(さかりすぎ ほこらしくさく つつじかな)
455 【季語】 躑躅 【季節】 晩春
葉の影に ぽつんと一つ さくらんぼ
(はのかげに ぽつんとひとつ さくらんぼ)
453 【季語】 さくらんぼ 【季節】 仲夏
ぬかるみに 足跡刻む 雨の夏
(ぬかるみに あしあときざむ あめのなつ)
452 【季語】 雨の夏 【季節】 三夏
夏の朝 清かの世界 雨上がり
(なつのあさ さやかのせかい あめあがり)
451 【季語】 夏の朝 【季節】 三夏
夏めくに 畳のプールで 妹泳ぎし
(なつめくに たたみのぷーるで せおよぎし)
446 【季語】 夏めく 【季節】 初夏
妹泳ぎ 背泳ぎ
鏡見る 妹のポーズは 芍薬よ
(かがみみる いものぽーずは しゃくやくよ)
447 【季語】 芍薬 【季節】 仲夏
妹変化 カーテンドレスの 撫子よ
(いもへんげ かーてんどれすの なでしこよ)
448 【季語】 撫子 【季節】 晩夏
君こそは 大和の国の 撫子よ
(きみこそは やまとのくにの なでしこよ)
449 【季語】 撫子 【季節】 晩夏
妹不憫 俺にうつせよ 夏の風邪
(いもふびん おれにうつせよ なつのかぜ)
450 【季語】 夏の風邪 【季節】 三夏
美女柳 近道寄り道 回り道
(びじょやなぎ ちかみちよりみち まわりみち)
445 【季語】 美女柳 【季節】 仲夏
皐月雨 逝かれし人の 紅さやか
(さつきあめ ゆかれしひとの べにさやか )
444 【季語】 皐月雨 【季節】 仲夏
大輪の 薔薇の隣に 朽ちしバラ
(たいりんの ばらのとなりに くちしばら)
443 【季語】 薔薇 【季節】 初夏