俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

椿

2014年03月19日 | 俳句

さくら咲く その一言が 待ち遠し
(さくらさく そのひとことが まちどおし)
16495 【季語】 桜 【季節】 晩春


囀りを 追いて仰げば 青い空
(さえずりを おいてあおげば あおいそら)
16496 【季語】 囀り 【季節】 三春


木洩れ日の 光りの中に すみれ草
(こもれびの ひかりのなかに すみれぐさ)
16497 【季語】 すみれ草 【季節】 三春


川下り 流れにまかす 春の鴨
(かわくだり ながれにまかす はるのかも)
16498 【季語】 春 【季節】 三春


梅が香の ふるさと便り 風に聞く
(うめがかの ふるさとだより かぜにきく)
16499 【季語】 梅が香 【季節】 初春


にぶき音 振り返え見れば 椿落つ
(にぶきおと ふりかえみれば つばきおつ)
16500 【季語】 椿 【季節】 三春


淀みには 椿一輪 浮き沈み
(よどみには つばきいちりん うきしずみ)
16501 【季語】 椿 【季節】 三春


佐保姫と 遊べる頃が 華なのか
(さおひめと あそべるころが はななのか)
16502 【季語】 佐保姫 【季節】 三春



春愁

2014年03月18日 | 俳句

彼岸入り 此岸の憂さの 捨て所
(ひがんいり しがんのうさの すてどころ)
16477 【季語】 彼岸 【季節】 仲春


春の夢 恋に恋する ことばかり
(はるのゆめ こいにこいする ことばかり)
16478 【季語】 春 【季節】 三春


卒業に 就職退職 雨霰
(そつぎょうに しゅうしょくたいしょく あめあられ)
16479 【季語】 卒業 【季節】 仲春
昔の話 いろんなことがありました。


春愁や 期待する明日が あるでなし
(しゅんしゅうや きたいするあすが あるでなし)
16480 【季語】 春愁 【季節】 三春


朧夜や おぼろおぼろも また楽し
(おぼろよや おぼろおぼろも またたのし)
16481 【季語】 朧夜 【季節】 三春


春がすみ 宰相の笑み 薄れけり
(はるがすみ さいしょうのえみ うすれけり)
16482 【季語】 春霞 【季節】 三春
春が済みだったりして。


春薫る ファインダー越しの 小世界
(はるかおる ふぁいんだーごしの しょうせかい)
16483 【季語】 春 【季節】 三春


花莟 即写即詠 光りあれ
(はなつぼみ そくしゃそくえい ひかりあれ)
16484 【季語】 花 【季節】 晩春


春一番 吹かず飛ばずも 春は来し
(はるいちばん ふかずとばずも はるはきたし)
16485 【季語】 春 【季節】 三春


如月や 呑む酒々は 水の如
(きさらぎや のむさけざけは みずのごと)
16486 【季語】 如月 【季節】 仲春
黒田の殿様?


水温む サランの笑みに 嬉しさが
(みずぬるむ さらんのえみに うれしさが)
16487 【季語】 水温む 【季節】 仲春
サランちゃんかわいいですね。


口に出る 小學校歌 春おぼろ
(くちにでる しょうがっこうか はるおぼろ)
16488 【季語】 春 【季節】 三春


春暁や 想い出巡り 酒の欲し
(しゅんぎょうや おもいでめぐり さけのほし)
16489 【季語】 春暁 【季節】 三春


春や春 花より団子 柿の種
(はるやはる はなよりだんご かきのたね)
16490 【季語】 春 【季節】 三春
柿の種=嫁の好物


春の堰 浮き沈みする ビーチボール
(はるのせき うきしずみする びーちぼーる)
16491 【季語】 春 【季節】 三春


揺れ残る ブランコ一つ 影を追う
(ゆれのこる ぶらんこひとつ かげをおう)
16492 【季語】 ブランコ 【季節】 三春


指折りて 桃と桜の 恋しけり
(ゆびおりて ももとさくらの こいしけり)
16493 【季語】 桜 【季節】 晩春


春愁や 消せぬ想いの 一二つ
(しゅんしゅうや けせぬおもいの ひとふたつ)
16494 【季語】 春愁 【季節】 三春





春の月

2014年03月17日 | 写真教室 写真俳句紹介

三日月が 盃と見えし 雛祭
(みかづきが さかずきとみえし ひなまつり)
16475 【季語】 雛祭 【季節】 仲春




満月を 捉えて呑みし 春の酒
(まんげつを とらえてのみし はるのさけ)
16476 【季語】 春 【季節】 三春



菜の花

2014年03月15日 | 写真教室 写真俳句紹介

これこそが 赤黄緑の 椿なり
(これこそが あかきみどりの つばきなり)
16459 【季語】 椿 【季節】 三春


階段を 登れば白き 春の雲
(かいだんを のぼればしろき はるのくも)
16460 【季語】 春 【季節】 三春


待ち遠し 親子で迎う 春便り
(まちどおし おやこでむかう はるだより)
16461 【季語】 春 【季節】 三春


菜の花ぞ 春は名のみと 言うなかれ
(なのはなぞ はるはなのみと いうなかれ)
16462 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


堰の音も やわらに聞こゆ 南風
(せきのねも やわらにきこゆ みなみかぜ)
16463 【季語】 南風 【季節】 三夏


花びらを 開きし桜 薫り立つ
(はなびらを ひらきしさくら かおりたつ)
16464 【季語】 桜 【季節】 晩春
西洋桜


透き通る 色香振りまく 薔薇つぼみ
(すきとおる いろかふりまく ばらつぼみ)
16465 【季語】 薔薇 【季節】 初夏


繋がれて 愛を悟りし 遅日かな
(つながれて あいをさとりし ちじつかな)
16466 【季語】 遅日 【季節】 三春


事件事故 心惑わす 春の昼
(じけんじこ こころまどわす はるのひる)
16467 【季語】 春 【季節】 三春


世の中は 誤算ばかりよ 水温む
(よのなかは ごさんばかりよ みずぬるむ)
16468 【季語】 水温む 【季節】 仲春


大根も 家族で踏ん張る 時代かな
(だいこんも かぞくでふんばる じだいかな)
16469 【季語】 大根 【季節】 三冬


青空に 寒緋桜の 花が咲き
(あおぞらに かんひざくらの はながさき)
16470 【季語】 桜 【季節】 晩春


人生は らせん階段 霾るに
(じんせいは らせんかいだん つちふるに)
16471 【季語】 霾る 【季節】 三春
霾る=黄砂


階段の 奥に見えるは 春の空
(かいだんの おくにみえるは はるのそら)
16472 【季語】 春 【季節】 三春


八朔柑 名は知らねども 唾満つる
(はっさくかん なはしらねども つばみつる)
16473 【季語】 八朔柑 【季節】 三春


金網に 残されし枝 風光る
(かなあみに のこされしえだ かぜひかる)
16474 【季語】 風光る 【季節】 三春



東北大震災

2014年03月14日 | 写真教室 写真俳句紹介

主なき 春の日射しの うらめしさ
(あるじなき はるのひざしの うらめしさ)
16456 【季語】 春 【季節】 三春


未熟にも 枠をはみ出す 春の鳥
(みじゅくにも わくをはみだす とりばかり)
16457 【季語】 春 【季節】 三春


震災日 反旗掲げる 学校も
(しんさいび はんきかかげる がっこうも)
16458 【季語】 震災日 【季節】 晩春
震災日=東北大震災3/11



春恋し

2014年03月12日 | 写真教室 写真俳句紹介

3/11も過ぎ、久方の投稿です。

凄まじや 一直線の 春の恋
(すさまじや いっちょくせんの はるのこい)
16448 【季語】 春 【季節】 三春


何事も 鵜呑みにするな さぎかもね
(なにごとも うのみにするな さぎかもね)
16449 【季語】 鵜 【季節】 三夏


何せむに 不仲説ある 花なりき
(なにせむに ふなかせつある はななりき)
16450 【季語】 花 【季節】 晩春


花と葉は いと慎ましく 寄り添えり
(はなとはは いとつつましく よりそえり)
16451 【季語】 花 【季節】 晩春


店内の 鎧甲に 春日射す
(てんないの よろいかぶとに はるびさす)
16452 【季語】 春日 【季節】 三春


春恋し いまだ莟の 花恋し
(はるこいし いまだつぼみの はなこいし)
16453 【季語】 花 【季節】 晩春


窓内に 春の莟の 活けられし
(まどうちに はるのつぼみの いけられし)
16454 【季語】 春 【季節】 三春


踏み出すも 春の足音 まだ遠き
(ふみだすも はるのあしおと まだとおき)
16455 【季語】 春 【季節】 三春