断酒の身 誘惑避けし 冬の旅
(だんしゅのみ ゆうわくさけし ふゆのたび)
17106 【季語】 冬 【季節】 三冬
断酒の身 粕汁に酔う わけもなく
(だんしゅのみ かすじるによう わけもなく)
17107 【季語】 粕汁 【季節】 三冬
河豚鍋や 断酒の身には 遠ざかり
(ふぐなべや だんしゅのみには とおざかり)
17108 【季語】 河豚鍋 【季節】 三冬
任侠と 極道の差や 冬の旅
(にんきょうと ごくどうのさや ふゆのたび)
17109 【季語】 冬 【季節】 三冬
河豚ちりに 叶わぬ恋の 占いを
(ふぐちりに かなわぬこいの うらないを)
17110 【季語】 河豚ちり 【季節】 三冬
粕汁に 塩鮭探す ゆとりかな
(かすじるに しおざけさがす ゆとりかな)
17111 【季語】 粕汁 【季節】 三冬
今週は 粕汁三度 卓の上
(こんしゅうは かすじるさんど たくのうえ)
17112 【季語】 粕汁 【季節】 三冬
両の手に 口にもいっぱい 冬苺
(りょうのてに くちにもいっぱい ふゆいちご)
17113 【季語】 冬苺 【季節】 三冬
サランちゃん、三つ子ちゃん。
冬苺 テレビで満足 満腹に
(ふゆいちご てれびでまんぞく まんぷくに)
17114 【季語】 冬苺 【季節】 三冬
浮寝鳥 同心円の 波閑か
(うきねどり どうしんえんの なみしずか)
17115 【季語】 浮寝鳥 【季節】 三冬
探梅や 渋き蝋梅 その色気
(たんばいや しぶきろうばい そのいろけ)
17116 【季語】 探梅 【季節】 晩冬
通常と 異常が同居 冬木の芽
(つうじょうと いじょうがどうきょ ふゆきのめ)
17117 【季語】 冬木の芽 【季節】 三冬
異常なる通常の世界。