我が家がみかん農家だった昔、みかんの収穫・出荷が終わると、「きおろし」と言って無事に終わったことを祝うとともに、家族やお手伝いしてくれた人々の労をねぎらって皆でご馳走(すき焼き)を食べた記憶がある。「きおろし」とは、多分、みかんを収穫することを樹木から降ろすという意味合いで使っているのだと思う。「樹(木)降ろし」かも。
今、我が家はみかん農家ではなく、気ままに楽しむ家庭園芸。今日、9月下旬からスコップでチョコチョコと手掘りしてきた「さつま芋」が掘り終わった。みかんの「きおろし」にあやかり、さつま芋なので「掘り納め」と名付けて自分の労をねぎらいご馳走を頂くのも一興かな、と思いついた。家内に話をすると、近々、「掘り納め」をしてくれることになった。きっと、普段の「すき焼き」とは肉質も違うお肉だろうし、「掘り終わった」という感慨もあるし、思い出に残る「すき焼き」が食べられると期待している。