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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

葉の霜

2013-02-10 | 日記

2月10日(日)。真っ青な空が広がって,気持ちが引き締まる朝でした。放射冷却現象のために,地上は冷え冷えとした様子。最低気温は4.5℃。

草々は霜ですっかり覆われ,辺り一面白さが際立っていました。

「そうだ,霜の写真を撮ってやろう」。そう思って,外に出ました。霜は空気中の水蒸気が冷やされて,地面やらモノやらに触れてできる氷です。真っ白に見えるということは,それだけたくさんできていて,自然光を四方八方に反射していることを物語っています。まあいえば,シュガーを思い浮かべれば,納得できるでしょう。

水田の土,麦の葉,土手の草,畑の野菜,……。そんなものが,霜をまとってすっかり凍り付いています。 

下写真はホトケノザの葉にできた霜です。小さな,角ばった氷が柱状に散在しています。というより,密集している感じです。氷柱が3つか4つ行儀よく並ぶと,やっと1mm。つまり,1つ分の厚みは0.25~0.3mm程度です。 したがって,高さは1,2mmとみていいでしょう。

同じ葉で,別の部分を撮ると……。この中に写っている氷柱の高さはもっと高くなっています。たいへんおもしろいことに,上に行くと枝を広げたように柱が成長しているのがわかります。結晶としての構造を持ちつつ,規則正しい姿を見せています。 

朝は快晴でしたから,日が葉に当たりかけると,氷柱がじわっと解けかけました。どんどん温度が上がって,マイナスからプラスに転じているのです。その境,つまり融点が感じとれる瞬間はそれこそ見事な光景です。