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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ハンター“クモの子”

2013-02-19 | 生物

今日2月19日(火),一昨日取り上げたクモの幼体が気になって,ホトケノザを慎重にかき分けて探してみました。すると,茎に数匹見つかりました。驚いたことに,横に伸びた糸にじっとしていたのです。つまり,このクモの正体は小規模ながら糸を張って獲物を待ち伏せるタイプのものだったのです。

さらによく観察していくと,なんと獲物を捕らえて放さないクモの光景が眼に飛び込んできました。というより,レンズを通して見えたというわけです。その様子にはほんとうにびっくり! 体長1mmのからだが,立派に虫を捕らえているのですから。犠牲になった昆虫の眼,6本の脚が見えています。

棲み処はどうもクモの死体を台にしているようなのです。もしかすると,親グモなのかもしれません。

トリミングすると……。糸が巻き付けられているのがわかります。

理屈からいえば,クモも食物連鎖のつながりの中で生きているわけで,いくら小さくても獲物を捕らえない限り生きていくことはできません。

わたしがとくべつ驚いたのは,獲物の光景でした。脱皮直後の昆虫らしいのです。体長が1,2mmといったところでしょうか。脱皮したばかりというのは,すぐ傍に殻が残されていたことから想像できます。透明感のある皮がなんだか初々しく見えます。冬の今も,一部の昆虫は脱皮を繰り返しながら成長を続けているのです。

そんな昆虫のいのちがこの時季に一つ失われ,こうして他のいのちを支えているとは!