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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャガイモの種子

2013-07-07 | 花と実

先頃,ジャガイモの実をたくさん入手できました。親子野菜栽培体験事業にご参加の家族にお分けし,残りを自分の手元に置きました。実から種子を取り出して,それを蒔こうと思ったからです。これまで,市販の袋入り種子(商品名『シードポテト』)を植えた経験はありますが,自分で採種したものを蒔いたことはありません。

熟して白っぽくなってきたものには,たぶん充実した種が含まれているでしょう。それに期待を込めて発芽実験にチャレンジ,です。

取り出し方は簡単。裏漉し器の中で揉み潰して種を取り出します。肉質をできるだけ残さないようにして,器に入れたまま乾燥させました。

そうして,きれいにしたのが下写真の種子です。かなり集まりました。数百個はあるでしょう。もしかすると,1千個を超しているかもしれません。このうちのどれかは発芽するのではないでしょうか。播種するときがたのしみです。

それまでに,まずは充実した種子を選別しよう思っています。 

 


ジャコウアゲハ観察記(その242)

2013-07-07 | ジャコウアゲハ

7月3日(水)。

今年の一化目を終えようとしているジャコアゲハの成虫が,今,我が家を訪れています。羽化したばかりの個体が群飛していた4月頃より,ずっと少ない感じがします。なぜでしょうか。それでも,多いときは2,3頭,朝早くから夕方まで姿を見ます。

一方で,二化目を迎える幼虫が誕生しています。幼虫が殖えるにつれて,訪れる成虫が少なくなってきました。今は,一化目の個体と二化目の個体が入り混じった状態なのです。

飛来した成虫の動きを見守るのは,けっして厭きません。いろんな発見がそこにはあります。それについては,これまでたくさん書いてきました。

意外なことが見えてくることもあります。最近改めて気づいたのは次のことです。産卵する葉を感知する前肢のブラシと,対象物との関係です。やたらといろんな葉に触れて,ウマノスズクサかどうか確かめようとしています。しかし,この確かさはずいぶんあいまいなのです。

確実にウマノスズクサに触れているにもかかわらず,飛び去ることが多いのです。そして,近くの別の葉を確かめようとするのです。これは,接触した瞬間産卵場所だと感知できなかったことを物語っています。

その証拠に,再び戻って来て,同じ株に産卵することがあります。ジャコウアゲハはあちこちを訪れ,ほんとうにいろいろな葉に触れます。そうして,なんとか卵を産み付ける場所を探そうとしているのです。仮に100個の卵を産むとすれば,7,8割ウマノスズクサに産めば上々という感じなのかもしれません。

そうした動きを繰り返しながら,成虫は自分のいのちを生き抜きます。からだをぼろぼろにして,ときどきは休みながら,いのちを全うしようとします。