1月31日(土)。この日の探検活動にメンバー全員が揃わないことがわかっていたので,特別(予備)プログラムを組んでいました。それはマイギリ式発火法をマスターしようというもの。
参加できた子どもは3人。3年生と5年生です。
今回も,わたしの役割は見守り中心。発火の手順を教えた後は,火切り棒の取り替え及び火切り板の切り込みを入れ,コツとポイントを一言二言伝えただけ。要するに,直接手を貸すことなく,子どもが自力で炎を得るまで応援するのに徹するのです。
北風が強く吹く日だったので,種火をつくるのは玄関の内側で。炎にするのは外側,ということにしました。はじめに麻の紐をほぐして繊維のかたまりを準備。そのあと,さっそく火起こし開始。
子どもたちは大したもので,短時間で,滑らかに火切り棒を回転できるようになりました。それでも,回転部分が摩擦で止まりかけます。それに打ち勝つのはたいへん。子どもたちに声かけをしているうちに,なんとかうまくいきかけました。
すこしして,5年生のKさんが成功。火種ができると,もぐさに移します。そしてそれを麻繊維でくるみ,空気を送り込みます。すると,一瞬にして炎になりました。続いて,3年生の2人も成功!
終了時刻が来るまで,試みていました。
「キリモミと比べたら,とっても簡単! たのしかった!」。3人ともそんなふうな感想を述べました。たった1時間で,こんな火体験ができるなんて,じつにハッピーな過ごし方だと思います。次回の特別プログラムでは「ヒモギリ式発火法にチャレンジ!」を予定しています。
そうそう,おもしろい感想を言った子がいました。「木を擦って火を起こす方法のほかに,水でもできるってテレビで見たことがある。太陽の光が水に当たって,レンズになって光が集まるって。やってみたいな」。それを聞いた子たちは「やりたい!」と反応。夏にやってみることにしました。子どもがプログラムをつくるって,すてきです。