快晴のこの日。ホソヒラタアブがロウバイにもやって来ました。
見ると,口先をペタペタ付けて餌を口にしている様子。口吻が薄っすら見えます。一つの花に入ると,丹念に食餌をします。
しばらくすると,次の花に移動。それに伴なってわたしも移動。わたしの位置は太陽と反対側。つまり,逆光になったのです。これはまずいなと思いながら,とにかくシャッターを切りました。すると,意外なおもしろさが出てきました。ヒラタアブのからだは全体が黒っぽいのは止むを得ませんが,シルエット風に色彩が浮かび上がってきたのです。
しかも,口吻が伸びて餌にあり付いている様子が一目でわかります。
姿勢を変えながら食餌に勤しんでいました。
ひととき餌を口にすると,また次の花へ。今度は光を全身に浴びてからだが輝いて見えました。写真を見ると,からだのあちこちに,花粉が付いているのがわかります。
冬でも,比較的暖かくて穏やかな日は多くの昆虫には格好の活動日であることがわかります。“暖かさ”の基準は最高気温が10℃以上というところでしょうか。