ムラサキツメクサを訪れる虫たちはずいぶん多いと感じます。わたしにはそれは意外でした。たった30分程度の観察時間に過ぎませんでしたが,次々に出合いがあるのです。そのうちからいくつかをご紹介しましょう。
クロマルハナバチが口吻を伸ばして吸蜜。この大型のハナバチは黒いので目立ちます。
ババムカシハナバチでしょうか,体長10mmほどのハチが数匹。ハナバチは受粉の大いなる貢献者です。
コアオハナムグリはいろんな花の常連。体重を丸ごとかけて,受粉にたっぷり貢献しているのでしょう。ご本人はまるで知らないままに。
カメムシのなかまもいました。汁が気に入っているのでしょうか。
キタテハが舞い降りました。向こう向きだったのが惜しい! よく見ると,口吻が見えます。これは蜜だけをちゃっかり盗み取り。まあ,こういう無駄もまたツメクサは織り込み済みです。
大きい昆虫,小さな昆虫,いろいろ訪れるこの餌場はクモにとっても狩猟場でもあります。ハナグモがじっと待ち受けています。
柔らかな花弁がお気に入りのようで,なにかの幼虫が一匹。成虫の姿と一致しないのがわたしの力。
いつかまとめて,この花と昆虫とのつながりを紐解いてみたいと思いかけました。