自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

夏! 虫の目写真シリーズ(19) ~マントカラカサタケ~

2020-08-09 | 生物

山の斜面にマントカラカサタケが一本。この名,漢字で書くと"外套唐傘茸"。和洋合成語に当てはめた漢字表現なんですね。これまでに見た経験はたった一回。前日は傘がまだ開いていなかったので,紡錘形をしていました。高さは45cm。

 

翌日見ると,傘が大きく開いていました。「開く瞬間を見たかったぁ!」。

 

やや上側から見ると,名の通り"傘"のかたちそっくり。

 

前に見たのは雑木林の中。今回はタケを伐採したあとに雑草が茂っているところ。

 

わたしはここに数年通っていますが,見かけたのは初めてです。なかなか趣きのある画像が得られました。

 


ヤイトバナとツマグロキンバエ

2020-08-09 | 昆虫と花

ヤイトバナが咲き出しました。

 

この植物に,とんでもないヘクソカズラの名が与えられたことにこころから同情します。植物自身にはなんら関係ないわけで,人間の一方的な都合,勝手のなした結果です。なんと罪づくりな。わたしは幼少の子頃から,花を灸に見立てて遊んだ経験があるので,ヤイトバナで通そうと思います。

日頃から昆虫と花との関係に目を向けている者として,この花は不可解な花の一つです。それを訪れる昆虫をまず見かけないのに,種子がごっそりできるからです。

しかし,受粉が成り立つからこそ結実するわけで,結実には昆虫がかかわっているはずなのです。ネット検索をすると,チョウのなかまやクマバチ,スズメガなどが紹介されています。わたしも見たいのに,まだ願いが叶っていません。

そんな意識をもちながら観察を続けているうちに,昨日見かけたのがツマグロキンバエの姿。受粉にどれだけ貢献しているのか,まったくわかりません。

 

花を変えて覗き込んでいるところです。

 

このあと,頭を突っ込みました。

 

これからこの花を注視しておこうと思っています。新たな事実が見えたらお知らせしましょう。